ACADEMIA 学生の皆さまへ

保健機能食品市場

保健機能食品は特定保健用食品(以下、特保)、栄養機能食品、機能性表示食品で構成され、そのうち先行する特保が脂肪や糖などのヘルスクレームを冠した生活習慣病予防ドリンクを中心に成長し市場をけん引してきた。2015年に機能性表示食品が制度化され、当初はメーカー責任による届出制の仕組みについて理解が進まず、様子見の企業も見られたものの、1年が経過してからは届出数の増加が加速し、数多くの製品が市場に投入されることとなった。栄養機能食品はビタミン・ミネラルの表示そのものが明確な差別化にはつながりにくい特性から無風状態が続いていた。しかし2018年はインバウンドによる店頭需要の拡大や、鉄分・葉酸に注目が集まるなど、基礎的な栄養素としてのビタミン・ミネラルの価値が見直されていることで市場は増加している。

特定保健用食品
近年は脂肪対策のドリンク類が特保市場をけん引し成長してきた。しかし2017年に「伊右衛門特茶」が前年割れを喫し、また台頭する機能性表示食
品との競合もあって特保市場は踊り場を迎えた。翌2018年も生活習慣病予防アイテムが落ち込み、加えて「伊右衛門特茶」が販売減に転じた影響が大きく減少している。

栄養機能食品
ビタミン・ミネラルの補給に限られ、特保や機能性表示食品のように踏み込んだ効能表示ができないため、栄養機能食品の表示そのものが差別化の決め手になりえず売れ行きへの影響は小さい状況が続いている。インバウンド需要の拡大も寄与して2017年、2018年と拡大している明らか食品は、栄養バランス菓子を主体とし、間食需要を掴んで安定市場となっている。

機能性表示食品
2017年から2018年にかけては健康食品・シリーズサプリメントにおいて通販大型ブランドが次々に機能性表示食品へとリニューアルし、市場の拡大に貢献している。また明らか食品ではヨーグルトや菓子を中心にカテゴリーや機能の広がりが見られ、ドリンク類では脂肪対策飲料において特保の需要を取り込んで市場は引き続き成長している。