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一般用医薬品市場

2018年の市場規模は対前年比102.1%の6,652億円であった。ビタミンB2主薬製剤やしみ改善薬(ビタミンC主薬製剤を含む)といった美容関連のビタミン剤や花粉症関連市場の伸び、解熱鎮痛剤や目薬での高付加価値製品へのシフトなどが増加要因として挙げられる。

感冒関連用薬
総合感冒薬と解熱鎮痛剤で市場の4分の3近くを占める。総合感冒薬は、2018年は需要期の秋冬に風邪が流行したことや、症状別の製品の売れ行きが好調だったことで市場は拡大した。

外皮用薬
外用消炎鎮痛剤が市場の44%を占め、2016年に投入された「ロキソニン S」が成分認知の高さと積極的なプロモーション活動によって実績を拡大しており、市場の底上げに貢献している。皮膚治療薬は、参入企業各社が生活者ニーズに応えるべく製品開発、ブランド育成を重点的に行ってる。ここ数年は毎年のように新たな切り口を提案した新製品が投入されている。

胃腸・消化器官用薬
総合胃腸薬と便秘薬で57%を占める。総合胃腸薬は、食生活において飲み過ぎや食べ過ぎとなる頻度が減少傾向にあり、総合胃腸薬の需要は縮小傾向にある。便秘薬は2016年発売の「酸化マグネシウム E 便秘薬」(健栄製薬)が非刺激性を訴求したTVCMなど販促活動によってエントリーユーザーを中心に需要を獲得し2017年に次いで2018年も拡大した。

ビタミン剤
しみ改善薬とビタミンB1、B6、B12主薬製剤で市場の59%を占める。しみ改善薬は、第一三共ヘルスケアが「トランシーノ」に対するプロモーション活動を強化することで増加に転じた。B1、B6、B12主薬製剤は2017年、武田コンシューマーヘルスケアが「アリナミン EX プラスα」を発売したことで、再び市場は上向いたが、その効果は長続きせず、2018年は前年割れとなった。

眼科用薬
2018年は花粉飛散量が多かったことによりアレルギー用点眼薬の需要が拡大し、市場全体でも増加を維持した。