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先端医療・ライフサイエンス研究市場

ライフサイエンス研究から生み出された革新的な技術が臨床応用されるケースやバイオ医薬品製造や品質管理などに活用されるケースが増えており、ライフサイエンス研究市場と先端医療市場との関連性はより密接となっている。2018年は1兆3,431億円の市場となった。

先端医薬品
市場の8割弱を占める抗体製剤は、抗がん剤「オプジーボ」(小野薬品工業)が発売され、適応拡大したことで急激に市場は拡大した。現在も、「アバスチン」(中外製薬)や「キイトーダ」(MSD)「オプジーボ」等の抗がん剤が上位シェアを堅持している。その他には自己免疫疾患等に使用される生物学的製剤も実績を拡大している。ペプチド医薬は、「フォルテオ」(日本イーライリリー)「テリボン」(旭化成ファーマ)の実績拡大などから、市場は緩やかな拡大を続けている。

先端治療製品
再生医療製品は、1回の治療で数百万~1千万円超の保険償還価格が設定されていることから一定の市場規模を形成している。こうした高額治療については、培養関連の効率化、低分子化合物のような大量生産モデルの構築等が模索されており、これらの技術革新が進むことでコスト削減も期待できる。

先端診断薬/システム
プレシジョン・メディシンは自由診療として立ち上がった市場であるが、2019年6月に保険適用となり、今後の市場拡大が期待される。新型出生前診断は、日本産婦人科学会より指針(母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査指針)が示された当初は認定施設が15施設であったが、2019年10月時点では92施設に増え、それに伴い市場も拡大している。コンパニオン診断薬は、続々と新しい抗体が発見されていることから、今後も抗体製剤やバイオシミラーのニーズの高まりや開発品の盛り上がりに連動して市場は緩やかな拡大を続けていく見通しである。

ライフサイエンス研究市場
バイオ医薬品の品質管理やテロ防止、食品の異物混入のリスク管理、違法薬物管理など、様々な分野で高度な成分分析のニーズが高まりをみせており解析装置の需要が増えている。