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医療 IT・医療情報プラットフォーム市場

広域医療連携システム、地域包括ケアシステム、電子お薬手帳・調剤薬局システムの3システムを医療プラットフォームとして捉えた。3つのプラットフォームのうち、最も大きい市場を持つ広域医療連携システム関連市場と電子お薬手帳・調剤薬局関連システム市場は微増、地域包括ケアシステム関連市場は大きく拡大すると予測され、2027年の市場は5,200億円を超えるものと予測される。

広域医療連携システム関連
広域医療連携および地域医療連携に関連する医療ITを取り上げており、電子カルテ等の主に病院および診療所に導入される医療ITを対象とした市場である。特に病院向け電子カルテのウエイトが高く、プラットフォームの50%を超える市場を形成している。大学病院や大規模病院などの施設においては、複雑なカスタムの要望も多く、大手ITベンダーである富士通や日本電気などのシェアが高い状況が続いている。一方で、中小病院については参入企業が増加し、既存企業についても既存製品のリニューアルや新製品の投入などが積極的に行われており、競争は激化している。

地域包括ケアシステム関連
地域包括ケアシステム/多職種連携システムやオンライン診療(遠隔診療)システム/サービス、在宅/施設用見守り機器・システム等が大きく拡大することで、高い成長率となっている。2027年には2017年の3倍近くまで市場が拡大するものと予測される。特に2018年時点で市場の6割近くを占める「在宅/施設用見守り機器・システム」は、介護従事者の不足を背景にニーズは高まっており、市場は拡大傾向にある。

電子お薬手帳・調剤薬局関連
主力の調剤薬局向けレセプトコンピューター市場が頭打ちに近づいていることから微増と予測される。ほとんどの調剤薬局に導入されていることで、リプレース需要で単価増を図る企業が多い。イーエムシステムズでは処方箋枚数に応じた従量課金制をとるなど長期的な視野での収益確保を目指す企業も出てきている。