ACADEMIA 学生の皆さまへ

ウェアラブル / ヘルスケアビジネス市場

2018年は3,313億円の市場となった。ウェアラブル端末が多様化し、ヘルスケア分野での利活用が一段と進んでいる。スマートウォッチが先端デバイスの搭載や機能の拡張により手首装着型の端末において需要を獲得しているほか、スマート衣料を着るだけでバイタルデータの取得が可能となり、従業員の健康管理から医療分野まで他分野で応用が進展している。社会保障費抑制のため国民の健康寿命延伸を図った日本政府のヘルスケアに関する取り組みも進化しつつある。これまでの「データヘルス計画」に加え、「健康経営銘柄」認定など、経済産業省主導で企業における従業員健康管理を推進しており、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践する企業が求められている。また、人手不足に伴う人材確保や効率的な業務遂行の必要性など、働き方改革を背景に従業員の健康管理について配慮する民間企業も増えている。このようにBtoBtoCによる健康管理の必要性が増すことでヘルスケアソリューションビジネスの継続的な成長が見込まれる。2019年以降も年率10%超の成長が2024年にかけて続くと予測される。

サービス/システム市場
BtoC向けの健康管理支援サービスはマネタイズの難しさから微増にとどまるものの、ダイエットに関連するサービスを中心に市場を支えていくものとみられる。BtoBtoC向けのサービスは今後、「データヘルス計画」など日本政府の推進もあり、PHR関連システム、保健指導支援サービスなどは今後も堅調に成長するほか、簡易検査サービス、DTC遺伝子検査サービスなど検査関連サービスは健康に関する意識の高まりから堅調な市場拡大が見込まれる。新たに成長が見込まれるサービス/システムとしては、作業員向け健康管理サービスや遠隔診療サービスが挙げられる。働き方改革の一環やサービス利便性向上としてスマートフォンやウェアラブル端末の活用が進むものとみられる。

機器市場
バイタルデータの計測が可能な製品は、活動量計やヘルスケアバンド、ランニングウォッチからバイタルデータ測定も含め多機能化が進むスマートウォッチに需要が移行している。今後もスマートウォッチが市場をけん引してくとみられるが、用途がスポーツから従業員健康管理、医療分野まで拡大しつつあるスマート衣料が高成長となり、機器市場は拡大が続くと予測される。また、市場成長性ではスマートグラスが挙げられる。今後は用途開発が進み、作業補助に加えバイタルデータ計測が可能な製品の登場が期待される。