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データセンタービジネス市場

2018年のデータセンタービジネス市場は、2兆1,400億円である。依然としてハウジングが25%強と大きなウェイトを占めているが、市場の成長をけん引するのは、ハウジングに次ぐ市場規模となっているIaaS/PaaSである。

ホスティング
プライベートクラウド用途での利用が多いホスティング(アウトソーシング)はメインフレームやオフコン関連の需要が縮小しているものの、プライベートクラウド利用では安定した需要が見込まれることから全体では横ばいとなっている。しかし、単純なサーバー貸しとなるホスティング(基本)は、IaaS/PaaSへ移行が進んでおり、サービス提供事業者もIaaS/PaaSを強化していることから、市場は縮小している。

IaaS/PaaS
IaaS/PaaSは「AWS」「Azure」「Google Cloud Platform」といったグローバルで展開されているメガクラウドサービスが市場をけん引している。特にここ数年で日本リージョンの開設、増強が進み、ハイパースケールDCが多く建設されていることで2019年は25.9%増と好調な市場拡大が見込まれる。

ハウジング
IaaS/PaaSへの移行などから需要が低調となっている。しかし、ハウジングに関しては依然として大手企業のシステムを中心に根強い需要があり、既存ユーザーのシステム拡張やネットワークトラフィックの増大に伴う通信機器のハウジングなどの需要が見込まれ、安定成長が見込まれる。また、2018年に発生した北海道胆振東部地震では札幌市を含む広範囲な停電が発生するなど、あらためてデータセンターを活用したシステム運用が見直されており、オンプレミスからハウジングへの移行も期待される。

共同利用
金融に加え地方自治体での利用も増加しており、微増が見込まれる。その他の市場は、SaaS/DaaSが中心である。SaaSは情報系システムに加え、中堅、中小企業ではERPなどの基幹系システムのSaaS移行が拡大している。また、2018年は働き方改革を推進する目的で「Office 365」「G Suite」といったSaaS型グループウェアやビジネスチャットなどのコラボレーションツールやDaaSが堅調に拡大し、好調な市場拡大が見込まれる。