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断熱・遮熱・蓄熱材料市場

2018年の市場は8,577億円となった。長期予測としては、2025年に2018年比で116.0%となる9,950億円の市場に拡大すると予測される。用途別では、「住宅分野」向けでの需要が全体市場の63%、「非住宅分野」向けが同12%と、建築用途での需要が市場をけん引している。同用途では、「断熱材」「遮熱材」を中心にZEHの普及や改正省エネ基準/建築物省エネ法への適合義務化や適合率の向上を背景に、今後も安定的に市場は成長すると予測される。一方で、リフォーム市場での需要獲得は課題の一つとなっている。参入企業の中では、リフォーム市場向けの製品を投入する動きがみられるが、目立った需要獲得には至っていない。「蓄熱材」については、従来の市場をけん引してきた暖房・空調機器系統の需要は縮小するものの、潜熱蓄熱建材や定温輸送用蓄冷剤といった比較的新しい用途での需要拡大により、市場は成長すると予測される。

断熱材
2018年は、消費税増税前の駆け込み需要等を背景に住宅着工戸数が増加し、市場も拡大した。2019年は、全体市場をけん引する住宅市場の縮小が想定されるものの、省エネ意識の高まりから断熱材の使用量増加や高性能化に伴う単価上昇が想定される。このため金額ベースでは2018年比微増が見込まれる。

遮熱材
2018年は、消費税増税前の駆け込み需要等によって住宅の新築着工戸数が増加したことから市場が成長した。2018年の材料別では、窓製品として高い断熱性能を発揮する高機能サッシのシェアが最も高くなっている。次いで高機能ガラスが高いシェアを有する。

蓄熱・吸着材
2018年の市場は、蓄熱式暖房機や蓄熱式床暖房市場は引き続き停滞したものの、医療分野における定温輸送資材向けの「潜熱蓄熱材」の採用拡大によって全体市場が増加した。今後は、低温排熱の熱源機器向けの採用が見込まれる「吸着材」と、2019年に発表された医薬品の適正流通ガイドライン(GDPガイドライン)の更新に伴って定温輸送資材向けの採用範囲拡大が想定される「潜熱蓄熱材」が好調であり、全体市場は拡大基調が予測される。