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新電力(PPS)市場

2017年度の新電力による販売電力量は前年度比153.7%となる1,020.4億kWhとなり、国内販売電力量全体8,602.8億kWhのうち、1割程度を占めている。電力小売全面自由化に伴う新電力の増加、需要家側の電力自由化の認知度向上などが切り替え拡大につながっている。2017年度は特に低圧分野が前年度比275.0%、高圧分野も旧一般電気事業者との顧客獲得競争にさらされながらも前年度比140.5%となった。2017年度全体では前年度と比べると増加ペースはやや鈍化したものの、依然として増加傾向となっている。

電源調達動向では新電力の電源規模は2017年度に前年度比132.8%となる1,489万kWとみられる。JEPXのスポット価格が震災以降最安値となった2016年度と比べて増加傾向に転じている。自社電源が少ない新電力、特に2016年度以降に新規参入した新電力ではJEPXからの調達比率が高い事業者が多いとみられ、相対契約による電源調達量増加を目指す事業者が増えている。

2018年度は、引き続き低圧需要家の獲得拡大傾向が続き、また高圧以上の分野では旧一般電気事業者との顧客獲得競争によって獲得需要家が小口化している。そのため、販売量の拡大ペースは鈍化し、前年度比120.0%の1,224.7億kWhと見込まれる。その後も同様の傾向が続き、2025年度の販売電力量は2017年度比の約2.7倍となる2,775,0億kWhと予測される。これは2017年度の国内販売電力量全体(8,602.8億kWh)の32.3%に相当する。電源開発では新電力や関連会社による建設計画があり、2020年度以降には定格出力100万kW級の石炭/LNG火力発電所の運転開始が予定され、新電力の電源規模は大幅に拡大する見込みである。ベース電源としての活用が見込まれる石炭火力/木質バイオマス発電所、ミドル電源となるLNG火力発電所を中心に、2025年度までには2017年度比162.0%となる2,412万kW規模に拡大する見込みである。