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FIT関連発電システム市場

2018年度の市場規模は再生可能エネルギー発電システム5分野全体で2兆491億円となる見込みである。太陽光発電システム市場は2014年度にピークを迎え市場は縮小に転じているが、再エネ5分野の中では未だ83.9%と高い割合を占めている。2017年度から始まった事業計画認定制度により、設備認定取得済(みなし認定)案件が迅速な運転開始を求められ、これら未稼働案件の導入促進が2019年度前後にかけて進んでいることが太陽光発電システムの構成比上昇の要因と考えられる。しかし、太陽光発電システムはFIT制度の対象から外されていく動きが今後加速すると見込まれ、2030年度には2018年度比で3割弱まで市場は縮小するものと予測される。

風力発電システム市場
2016年度にFIT施行後の認定案件の稼動が集中した反動から、2017年度は一時的ながら前年度から4割以上縮小した。2018年度は、2017年度の一時的な縮小から回復し、陸上大型風力発電では2016年度並みの約30万kW、小型風力では2017年度までの認定案件の施工・運開から2017年度の1.5倍以上の運開が見込まれる。

水力発電システム市場
2018年度の市場は、水車発電機メーカーが増員増産を進めておらず、建設施工上の件数は例年並みか若干減少となり、容量ベースでは10%近い減少が見込まれる。2017年度に1~5MWで買取価格27円の新区分が誕生したが、5~30MW未満の容量帯での商談が先行して活発になっている。

バイオマス発電システム市場
2018年度は、メタン発酵ガスがピークを迎え、未利用木質(2,000kW未満)が2017年度を上回る運転開始が見込まれる。一般木質・農作物残さは、改正FIT法への対応や2016年度の駆け込み認定案件に対する事後規制の影響等から2018年度は一時的停滞が見込まれる。

地熱発電システム市場
2017年度の実績は全てバイナリー発電によるもので、大型の「山川バイナリー発電所」(FIT認定4MW)が2018年2月に運開している。