ACADEMIA 学生の皆さまへ

需要分野別空調・熱源システム市場

空調・熱源関連事業に関わる業態は「エンジニアリング系・メンテナンス系・エネルギー系・ファイナンス系」に分類され、近年は顧客接点を持ち、改修の相談を受けやすい立場のメンテナンス系企業が、エンジニアリング系企業が展開する領域でプレゼンスを高めている。2018年は2兆1,660億円の市場となった。需要分野別では、産業施設分野の規模が最も大きく(5,800億円/26.7%)、次いでオフィスビル(5,100億円/23.5%)、業務施設(3,850億円/17.7%)、商業施設(2,250億円/10.4%)の順となっている。今後のトレンドとしては、産業施設や商業施設が減少し、好調なオフィスビルや底堅い業務施設が市場全体の下支えになると予測される。

産業施設
工場の新設案件が限定的であり、改修案件を中心に市場が形成されている。設備投資は好調であったが、景気後退の観測が出ている足元では、設備投資が控えられている状況となっている。今後は、円高への耐性や安価な労働力を求めて、工場の海外移転が進むものと予測され、やや厳しい市場見通しが予測される。

オフィスビル
2019年までは東京オリンピック・パラリンピックに向けて、東京を中心とした建築投資が活発であった。2020年以降は新築案件が落ち込むことも懸念されるが、工期の遅れや施工単価の上昇で工事を先送りしている案件や老朽化案件の改修需要も期待される。産業構造の変化により、減少する工場労働業務に代わる形で、オフィス業務比率が高まることが予想され、中長期的には微増傾向が予測される。

業務施設
主に官公庁施設などの公共施設、小・中・高等学校、大学などの文教施設、医療・福祉施設などで構成されている。少子化により施設総数自体の減少傾向が続く文教施設や、地方自治体の統廃合や施設の集約が進む官公庁施設の市場は縮小するが、高齢化関連の需要が見込める医療・福祉施設が市場を下支えすると予測される。

商業施設
ネット店舗がリアル店舗を代替する流れがあり、建築投資は減少向にある。