マーケット情報


国内の外食産業市場14分野131業態を総括

−市場成長率上位業態(2014年見込)−
1位 ファストフード宅配は前年比25%増、2位 とんかつ・かつ丼とクイックパスタ・ピザは19%増


総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、2014年6月〜8月にかけて国内の外食産業市場14分野131業態の総合分析、外食企業40社や海外の外食産業の事例研究、企業売上高ランキングや業態別成長性等の集計分析、注目成長市場を解説し、その結果を報告書「外食産業マーケティング便覧 2014 No.3」にまとめた。

◆市場成長率トップ10業態 (2014年見込)

業 態
分 野
2014/2013年
1位
ファストフード宅配(FF宅配) ホームデリバリー・ケータリング
125%
2位
とんかつ・かつ丼 ファストフード
119%
3位
クイックパスタ・ピザ ファストフード
119%
4位
オイスターバー 西洋料理
113%
5位
天丼 ファストフード
112%
6位
サンドイッチ ファストフード
109%
7位
定食チェーン ファストフード
107%
8位
病者・高齢者食宅配 ホームデリバリー・ケータリング
107%
9位
ステーキ ファストフード
107%
10位
ジューススタンド 喫茶
106%

外食産業131業態のうち、2014年に拡大が見込まれるのは66業態であり、2013年の67業態をやや下回るとみられる。

FF宅配は、上位FFチェーンがドライブスルーやテイクアウトとともに宅配への注力度を高めていることや、2013年に続きさらに宅配を導入する店舗を増やしていることから、2014年は前年比25%増が見込まれる。 とんかつ・かつ丼は、上位チェーンによる出店強化に加え、テイクアウトに注力しており、2014年も同2桁増が見込まれる。 クイックパスタ・ピザは、短時間で本格的なメニューを提供できるピザ窯やピザオーブンが開発されたことで、2014年もワンコインピザの上位チェーンが大幅な出店を計画しており、市場全体を押し上げると見込まれる。

◆調査結果の概要

1.外食産業市場

2013年
2014年見込
前年比
市場規模
32兆3,300億円
32兆4,029億円
100.2%

2013年の外食産業市場は32兆3,300億円と僅かながらプラスとなった。分野別では、全14分野のうち、6分野(ファストフード、テイクアウト、ホームデリバリー・ケータリング、ファミリーレストラン、喫茶、西洋料理)が前年比プラスとなった。

そのうち、最もプラス幅が大きかったのはテイクアウトであり、その要因は、CVSデリカ、量販店デリカの大幅な拡大による。特にCVSデリカは、CVSが社会インフラとしての重要性が見直され、高齢者や女性の利用が増えたことや、参入各社がカウンターコーヒーへの注力度を高めたことに加え、カウンタースナックなどのついで買い効果で拡大した。

次いでプラス幅が大きい分野はファストフードであった。業態別ではクイックパスタ・ピザ、とんかつ・かつ丼、サンドイッチが拡大した。特にクイックパスタ・ピザは、ワンコインピザチェーンの台頭が拡大要因となった。

3番目は、西洋料理となった。シーフードレストランに含まれるオイスターバーが急速に出店数を増やし拡大したことで、市場をけん引した。

2014年の外食産業市場は、前年比0.2%増の32兆4,029億円、8分野(ファストフード、テイクアウト、ホームデリバリー・ケータリング、交通機関、ファミリーレストラン、喫茶、西洋料理、給食)が前年比プラスとなる見込みである。海外の外食産業は東南アジアを始めとして、高い成長率が期待される国が多く、海外への展開を積極的に進める企業も増加している。

◆注目成長市場

1.フローズンヨーグルト

2013年
2014年見込
前年比
市場規模
23億円
30億円
130.4%

ヨーグルトを主原料とした冷菓であるフローズンヨーグルトを主要メニューとして販売している専門店を対象とする。アイスクリームと似た味わいでありながら、よりヘルシー感が高い点とよりさっぱりとした味が人気である。 以前から日本においてフローズンヨーグルトは、アイスクリームのバリエーション的な扱いが多く、市場は小規模な展開が多かったため、定着しなかった。現在は、上位チェーンが着実に拡大している上に、大手企業が参入してチェーン化を進めていることから、定着しつつあり、2014年には前年比30.4%増の30億円が見込まれる。

2.焼肉テーブルオーダーバイキング

2013年
2014年見込
前年比
市場規模
1,047億円
1,130億円
107.9%

焼肉料理のうち、テーブルオーダーバイキング形式を採用している店舗を対象とする。 注文したメニューをオーダーごとで調理し、スタッフがテーブルまで運んでくるサービス形式で、かつて食べ放題の中心であった、セルフサービスのバイキングにありがちな「安かろう悪かろう」のイメージを払拭し、集客力を高めることに成功した。その結果、テーブルオーダーバイキングを採用している店舗の売上は伸び、2013年には前年比8.2%増の1,047億円となり、焼肉料理市場をけん引している。 現在は採用店舗が増加して競合は激しくなっているものの、いずれのチェーンも好調であることから、2014年の市場は前年比7.9%増の1,130億円が見込まれ、焼肉料理市場における構成比が前年の19.9%から21.3%へと、さらに高まる。

3.高価格型喫茶店・コーヒー専門店

2013年
2014年見込
前年比
市場規模
708億円
737億円
104.1%

喫茶店・コーヒー専門店のうち、客単価が900円以上の店舗を対象とする。 手の届く贅沢を求める需要を獲得し、2013年市場は前年比7.3%の708億円となった。また、セルフサービス型のコーヒーショップよりもフルサービス型のゆったりした喫茶店・コーヒー専門店のほうが、居心地が良いと感じる消費者も増加している。 2014年も上位チェーンが急速に出店している上に、新たに郊外ロードサイドにおける需要を掴み、消費者の高い支持を集めていることから市場は拡大し、前年比4.1%増の737億円が見込まれる。

◆調査対象

14分野131業態

外食産業マーケティング便覧 2014 No.1」 掲載の6分野65業態
外食産業マーケティング便覧 2014 No.2」 掲載の8分野66業態

注目外食企業事例 ロイヤルホールティングス、セブン&アイ・フードシステムズ、サイゼリヤ、イートアンド、日本レストランシステム、リンガーハット、コロワイド、レインズインターナショナル、モスフードサービス、くらコーポレーション、はなまる、チムニー、プレナス、大戸屋ホールディングス、日清医療食品、KRフードサービス、アークランドサービス、フジオフードシステム、コメダ、アトム、ダイナック、一蘭、ホリイフードサービス、東和フードサービス、ハブ、札幌開発、ゆで太郎システム、スイートスタイル、ペッパーフードサービス、ブロンコビリー、東京一番フーズ、ヒューマンウェブ、トマトアンドアソシエイツ、ベビーフェイス、備長、ジー・フィールド、フロレスタ、スープアンドイノベーション、ビープラウド、ジャパンフリトレー(40社)
海外における外食産業 日系企業: モスフードサービス、アークランドサービス、トリドール
現地企業: OISHIグループ(タイ)、セントラル・レストラン・グループ(タイ)
国・地域別市場: アメリカ合衆国、中華人民共和国、香港、台湾、シンガポール、インドネシア共和国、フィリピン共和国、タイ王国、マレーシア、ベトナム社会主義共和国
注目成長市場 フローズンヨーグルト、高価格型喫茶店・コーヒー専門店、焼肉テーブルオーダーバイキング

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。

 


2014/10/29
       
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