マーケット情報


メカトロニクスパーツ市場の調査を実施

−日系グローバル市場(国内市場及び日系メーカーの海外販売額) 1兆6,375億円(29.2%増) −
スマートフォン生産拡大により、製造装置・自動化装置向け拡大


総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、2014年8月から11月にかけて、各種制御機器/装置におけるコンピュータ&コントローラ領域から6品目、ドライブ&モータ領域から8品目、センサ領域から5品目、受配電機器領域から3品目の合計22品目のメカトロニクスパーツをピックアップし、市場動向やアプリケーション動向などを調査した。加えて、制御機器メーカー別業績動向、国内製造業設備投資トレンド、エリア別経済成長動向なども捉えた。 その結果を報告書「2014年 注目メカトロニクスパーツ市場実態総調査」にまとめた。

◆調査結果の概要

メカトロニクスパーツ日系グローバル市場

2014年見込
2017年予測
2013年比
市場規模
1兆4,269億円
1兆6,375億円
129.2%

2013年のメカトロニクスパーツ市場は、前年比8.4%増の1兆2,674億円となった。急激な円安による装置メーカーの実績回復や、中国をはじめとするアジアにおける製造業の設備投資の拡大がプラス要因となった。2014年は、前年比12.6%増の1兆4,269億円が見込まれる。スマートフォン向けの各種電子部品・半導体・液晶などの製造装置や、製品筐体の加工用装置、最終組立工程用の各種制御機器など様々な分野で好調となっている。

参入各社は事業継続計画(BCP)や為替リスク軽減から生産拠点の分散化、サプライチェーンの再構築を進めており、販売エリアは中国のみならず、ASEAN、インドなどのポスト中国へと拡大している。また、北米における製造業回帰で、一般産業機械から自動車関連分野まで幅広く需要が拡大しており、今後は北米・欧州を中心とした先進国市場での販売回復も期待される。

◆注目市場

1.プログラマブルコントローラ

2014年見込
2017年予測
2013年比
市場規模
1,737億円
2,025億円
130.1%

2013年は、国内市場の低調と、特に中国向け及び各種設備投資の停滞による日本国内生産のセット機械需要が減少したが、メモリ容量が大きいなど高付加価値な製品の販売が好調で、前年比7.7%増の1,557億円となった。2014年は、海外市場におけるスマートフォン関連の設備投資需要がけん引し、前年比11.6%増の1,737億円が見込まれる。今後は新興国への販売増加が期待されるが、小容量・中容量の製品が中心になると見られ、国内市場の構成比が大きい状況が続くとみられる。

2.ACサーボモータ・ドライバ

2014年見込
2017年予測
2013年比
ACサーボモータ
1,892億円
2,229億円
154.5%
ACサーボドライバ
982億円
1,148億円
133.5%

2013年のACサーボモータ市場は、2013年下期以降にスマートフォン関連製造設備投資が急速に進展したことで、主力用途である工作機械、産業用ロボット、半導体・液晶製造装置向けを中心に拡大し、前年比13.2%増の1,443億円となった。

2014年は、自動車関連生産ライン向けロボット、工作機械の需要は引き続き好調で、さらに中国を中心としたスマートフォン関連のEMS向けに加え、中国ローカルセット機器メーカー向けの需要拡大などで、前年比31.1%増の1,892億円が見込まれる。ただし、スマートフォン、タブレット端末などの市場見通しを不安定と捉えるメーカーが多く、食品・包装機械、サニタリー生産ライン、医療機器など、アプリケーション拡大への展開が徐々に強化されている。

2013年のACサーボドライバ市場は、前年比18.5%増の860億円となった。工作機械、産業用ロボット、半導体・液晶製造装置向けなどでACサーボモータとセット需要が中国を中心に増加している。2014年も日本市場の需要増加だけではなく、中国での工作機械、産業用ロボット、半導体・液晶製造装置向けが安定して増加し、前年比14.2%増の982億円が見込まれる。

今後も顧客単価上昇、サーボ製品の付加価値向上・差別化を図るべく一部メーカーでは製品ラインアップの拡充が進められる。一方で部品の現地調達を図り中国市場での要求価格帯に合わせたローエンド製品が投入されるなど、ACサーボモータ同様に、中国を中心とした海外販売構成比が高まると予測される。

3.汎用インバータ

2014年見込
2017年予測
2013年比
市場規模
1,976億円
2,218億円
124.3%

ファン、ポンプ、コンプレッサなどの空調・給排水関連、エレベータ、コンベヤなどの搬送機器関連、繊維機械、金属加工機械などを始めとする一般産業機械向けが主体となっている。2013年は、円安の影響を受け海外市場が大きく拡大し、前年比17.6%増の1,785億円となった。国内メーカーの海外生産シフトも進んでおり、国内販売比率は低下している。

2014年は増税前の駆け込み需要が大きかったことから、前年比10.7%増の1,976億円が見込まれる。さらに、2015年4月から日本国内での高効率モータ規制の実施に伴い、インバータ単体ではなく、IE3やPMモータとのセット提案が本格化しており、PMモータを含めた高効率モータへの移行が進むほか、高調波対策としてのインバータニーズも国内外を問わず年々高まっていくと予想される。

◆調査対象

日系グローバル市場:国内市場及び日系メーカーの海外販売額 (22品目)

コンピュータ&コントローラ領域 プログラマブルコントローラ、プログラマブル表示器、CNC装置、モーションコントローラ、FA用パソコン、温度調節計
ドライブ&モータ領域 ACサーボモータ・ドライバ、リニアモータ、ダイレクトドライブモータ、産業用ステッピングモータ、汎用インバータ、三相インダクションモータ、産業用ギアードモータ、産業用PMモータ
センサ領域 近接センサ、光電センサ、レーザ変位センサ、リニアエンコーダ、ロータリエンコーダ
受配電機器領域 コンタクタ、産業用配線用遮断器、電力調整器

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。

 


2015/01/09
       
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