マーケット情報


スキンケア、フレグランスの国内化粧品市場を調査

−2015年市場−
美容液(スキンケア)2,084億円…単品訴求品が需要の取り込みに成功し市場拡大
オードトワレ(フレグランス)127億円…高価格帯商品が好調となり市場けん引


総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、2016年1月から6分野44品目の化粧品国内市場について、3回に分けて調査を行っている。その第1回目調査結果を報告書「化粧品マーケティング要覧 2016 No.1」にまとめた。No.1ではスキンケアとフレグランスを対象とした。なお、「(同)No.2」ではヘアケア・ヘアメイクとメンズコスメティックスを、「(同)No.3」でメイクアップとボディケアの市場を調査・分析し、結果を報告する予定である。

◆調査概要

1.スキンケア市場

2015年
2014年比
2016年見込
2015年比
市場規模
1兆0,862億円
105.4%
1兆1,156億円
102.7%

2015年は、2014年10月より開始された改定「外国人旅行者向け消費税免税制度」で、化粧品類も免税対象になったことから、訪日観光客を意識した売り場作りやカウンセリングでの多言語対応を強化したことで、百貨店やドラッグストアにおいて洗顔料、化粧水、乳液、美容液、パックを中心にインバウンド需要の取り込みが進み、市場は大幅に拡大した。また、前年の消費税増税の反動が落ち着きを見せたことや引き続き時短ニーズの高まりにより、オールインワン訴求品の需要が拡大した。さらに、より効果・機能に重点を置いた商品をスキンケアステップに取り入れたい顧客も増加しており、美容液やマスクを中心としたスペシャルケアが好調となった。

今後は、東京五輪に向けて訪日観光客の増加が予想されることから、インバウンド需要の継続的な獲得が進むとみられるほか、オールインワン訴求品や機能性商品において、既存のブランド・ラインにも属さない単品訴求品の需要が増加するとみられる。

2.美容液市場

2015年
2014年比
2016年見込
2015年比
美容液市場
2,084億円
104.2%
2,125億円
102.0%
(ブースター)
226億円
106.1%
235億円
104.0%

※ブースターは美容液の内数

2015年は、機能性美容液において、いずれのブランド・ラインにも属さない単品訴求品が、すでに使用しているベーシックケアステップへの取り入れやすさを訴求したことで、美容意識の高い顧客の需要を中心に獲得したほか、これまで美容液を使ってこなかった顧客の掘り起こしが進んだ。さらにインバウンド需要が本格化し、特に百貨店の高価格帯商品が需要を取り込んだことで、市場は大幅に拡大した。

ブースターは、洗顔後すぐやスキンケアステップの最後に使うことで、使用アイテムの浸透効果を高めることを訴求し、他のスキンケアラインとの併用を推奨したため新規顧客獲得が進み、新商品の発売が活発化するなどで市場が拡大した。今後も美容液はライン使いでの推奨よりも単品訴求品での需要開拓が進んでいくとみられる。

3.フレグランス市場 (並行輸入品除く)

2015年
2014年比
2016年見込
2015年比
フレグランス市場
357億円
103.2%
365億円
102.2%
(オードトワレ)
127億円
103.3%
130億円
102.4%
(オードパルファン)
88億円
106.0%
91億円
103.4%

※オードトワレ、オードパルファンはフレグランス市場の内数

2015年は、円安傾向によって並行輸入品が減少し、正規品への需要回復が加速した。また、上位メーカーが百貨店を中心にプロモーションを強化したことで新規顧客の獲得が進み、ブランド認知度が高い外資系のファッションフレグランスが拡大した。また、より香りにこだわりを持つ顧客が増加したことで高価格帯のメゾンフレグランスが好調となり、オードパルファン、オードトワレが市場をけん引し、2015年は前年比3.2%増の357億円となった。

今後は、フレグランスの使用に慣れた顧客の高品質商品へのニーズの増加や、カウンセリング販売の強化による顧客単価の上昇、アパレル系セレクトショップといった新規チャネルでの取り扱いの増加など、従来フレグランスを使用していなかった新規顧客の需要喚起も進むとみられる。

◆調査対象

スキンケア 洗顔料、クレンジング、マッサージ、モイスチャー、スポットケア、化粧水、乳液、美容液、パック
フレグランス パルファン、オードパルファン、オードトワレ、ライトフレグランス、メンズフレグランス

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。

 


2016/05/11
       
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