マーケット情報


外食産業14カテゴリー138業態を総括分析
国内外食産業 市場調査(3)

−2016年見込(2015年比)−
国内外食産業市場 33兆2,806億円(0.7%増) ファストフード、テイクアウトなどが市場をけん引
市場成長率上位業態 1位:プレミアムハンバーガー 72億円(23.3%増)
市場成長率上位業態 2位:天丼・天ぷら 259億円(21.3%増)


総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、国内の外食産業市場14カテゴリー138業態の総括分析に加えて、注目外食企業の事例研究、海外における外食産業の動向、外食産業エリアマップ、138業態には含まない注目成長市場を調査した。その調査結果を報告書「外食産業マーケティング便覧 2016 No.3」にまとめた。

◆調査結果の概要

1.国内の外食産業市場

2015年の外食産業市場は、調査対象とした14カテゴリーのうち、市場全体に占める構成比がもっとも高いテイクアウトをはじめ交通機関、ファミリーレストラン、喫茶、西洋料理、エスニック料理が前年に続きプラス成長したほか、ホームデリバリー・ケータリング、給食、宿泊宴会場がプラスに転じたことで、2014年比0.5%増の33兆466億円となった。

2016年はファストフード、テイクアウト、ホームデリバリー・ケータリング、交通機関、給食、西洋料理、東洋料理、エスニック料理、宿泊宴会場がプラスになると見込まれる。ハンバーガーの伸長によってプラスに転じるファストフードが、もっとも高い伸長率となる。その他、テイクアウトや西洋料理は2015年に続くプラスとなる。一方、縮小が続く料飲店が最も大幅なマイナスが見込まれるほか、近年、プラスが続いていたファミリーレストランと喫茶が一転して減少するとみられ、市場は33兆2,806億円と、微増にとどまると予想される。

2.市場成長率トップ10業態 (2016年見込)

順位
業態
2016年見込
2015年比
1位
プレミアムハンバーガー
72億円
123.3%
2位
天丼・天ぷら
259億円
121.3%
3位
スキー場
306億円
117.2%
4位
とんかつ・かつ丼
444億円
116.4%
5位
ステーキ・ハンバーグレストラン
1,060億円
111.6%
6位
すきやき・しゃぶしゃぶ
1,300億円
110.8%
7位
クイックパスタ・ピザ
99億円
110.0%
8位
ハンバーガー
5,968億円
109.1%
9位
フローズンヨーグルト
26億円
108.5%
10位
チャンポンFR(ファミリーレストラン)
434億円
108.2%

2016年は73業態で2015年比プラス成長が見込まれる。

成長率1位はプレミアムハンバーガーである。2015年に「シェイクシャック」がオープンしメディアで大きく取り上げられたことから1,000円以上の高価格帯ハンバーガーに注目が集まり、市場が急拡大し始めた。プレミアムハンバーガー市場は今後も拡大が予想される。

2位の天丼・天ぷらは、2014年以降大幅な市場拡大が続いており、上位チェーンの新規出店が進んでいる。また、既存店も好調となっているほか、「てんや」では“ちょい飲み需要”を獲得するなど、前年に続き大幅な拡大が見込まれる。

3位のスキー場は、2015年暖冬による深刻な雪不足から営業期間を短縮するなど施設の運営に困難が生じたことから縮小となったが、2016年は例年通りの運営に回復するほか、インバウンド需要の取り込みが進められることから市場の拡大が見込まれる。

◆注目成長市場(138業態には含まない)

1.牛タン料理専門店

2015年
2014年比
2016年見込
2015年比
市場規模
642億円
104.7%
659億円
102.6%

牛タン料理専門店は2011年頃から大手外食チェーンなどが関東や関西を中心に参入しはじめたことで拡大が加速している。2015年は上位チェーンが好調のほか、ねぎしフードサービスのメディア露出による客数増加が市場拡大の追い風となった。2016年は前年に引き続き上位チェーンが積極的な新規出店を進めていることに加え、メディア露出による認知度向上といったプラス要因もあり、市場は2015年比2.6%増の659億円が見込まれる。

2.病者・高齢者食冷凍宅配

2015年
2014年比
2016年見込
2015年比
市場規模
118億円
112.4%
157億円
133.1%

病者・高齢者食冷凍宅配は2012年に給食事業大手が参入し市場が拡大した。工場や倉庫から直接配送することができるため、調理・盛り付けや拠点となる店舗が不必要であるなど、従来の病者・高齢者食宅配と比べて採算性が高い事業となっていることから参入企業が増加している。2015年は、病者・高齢者食宅配大手が冷凍宅配サービスを開始したほか、参入各社が好調だったことから市場は2014年比12.4%増の118億円となった。今後は常温弁当を提供する病者・高齢者食宅配への新規参入が一段落したこともあり、病者・高齢者食冷凍宅配市場への新規参入が増え、市場は活性化するとみられる。

3.シュラスコ料理専門店

2015年
2014年比
2016年見込
2015年比
市場規模
60億円
113.2%
67億円
111.7%

シュラスコ料理専門店は2014年にブラジルワールドカップが開催され、ブラジル料理であるシュラスコ料理に注目が集まったことで参入企業が増加し市場は拡大した。2015年はリオデジャネイロ五輪の開催を控え、シュラスコ料理の注目度がさらに高まり、新規出店を行う企業が多くみられたことで、市場は2014年比13.2%増の60億円となった。2016年はリオデジャネイロ五輪の開催のほかに、“肉ブーム”が追い風となり市場は2015年比11.7%増の67億円が見込まれる。

◆調査対象

No.1収載業態 ファストフード(21業態)、テイクアウト(16業態)、3ホームデリバリー・ケータリング(8業態)、4.交通機関(5業態)、5.レジャー施設(10業態) 、給食(7業態)
No.2収載業態 料飲店(10業態)、ファミリーレストラン(9業態)、喫茶(11業態)、西洋料理(12業態)、日本料理(14業態)、東洋料理(7業態)、エスニック料理(3業態)、宿泊宴会場(5業態)
注目外食企業事例40社 リーディングカンパニー編 日清医療食品、エームサービス、プレナス、サザビーリーグ アイビーカンパニー、トリドール、松屋フーズ、富士産業、アトム、リンガーハット、物語コーポレーション、ハイデイ日高、フジオフードシステム、ニラックス、ドミノ・ピザジャパン、喜代村、サッポロライオン、鳥貴族、プロントコーポレーション、江戸一、アークランドサービスホールディングス、甲羅、ペッパーフードサービス
ミドルステージカンパニー編 一蘭、シニアライフクリエイト、ひらまつ、ワンダーテーブル、ゆで太郎システム、麦の穂、ダイタンホールディングス、バルニバービ、ねぎしフードサービス、ゼネラル・オイスター、遠藤商事、ファンデリー
アーリーステージカンパニー編 ゴリップ、日本ポップコーン、ベアード・ブルーイング、麦酒企画、原価率研究所、カールスジュニアジャパン
海外における外食産業 日系企業 一蘭、 壱番屋、プレナス、ペッパーフードサービス
現地企業 S&Pシンジケート(タイ)、Charoen Pokphandグループ(タイ)
注目成長市場 牛タン料理専門店、シュラスコ料理専門店、病者・高齢者食冷凍宅配

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。


2016/12/02
       
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は弊社グループ広報部(TEL 03-3664-5697)までご連絡をお願いいたします。