マーケット情報


メカトロニクスパーツ市場を調査

−2019年予測(2015年比)−
メカトロニクスパーツ 1兆7,403億円(8.5%増)、産業用RFIDシステム 93億円(17.7%増)


総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、欧州のIndustrie4.0や米国のIndustrial Internetなど、ICTを活用した生産システムの構築が進むなか、デジタル化やIoT対応、クラウドによるネットワーク化が求められるメカトロニクスパーツ(構成部品、機械・装置)の市場を調査した。その結果を報告書「2016年 注目メカトロニクスパーツ市場実態総調査」にまとめた。

コントローラー領域5品目、ドライブ&モータ領域8品目、センサー&ID領域7品目、受配電機器領域6品目、合計26品目の市場動向に加え、製造業のIoT対応における関連プレーヤーの連携状況や次世代製造システム化へのメカトロニクスパーツ対応動向など、多角的な観点で調査・分析した。なお、各市場は国内市場および日系メーカーの海外販売の合計とした

メカトロニクスパーツ市場


メカトロニクスパーツ市場は2012年以降、2014年まで拡大を続けたが、市場をけん引してきたスマートフォン関連の設備投資が一巡したことや、欧州、中国などの景気停滞により、2015年は市場の伸びが鈍化した。2016年は引き続き海外経済が不安定な状況が続いたため、一時縮小が見込まれる。2017年以降は、HV、EV化の進展や、自動運転の普及による車載部品が変化する自動車関連や、IoT化による需要拡大などでエレクトロニクス関連がけん引し、市場は堅調に拡大するとみられる。

製造業のIoT対応に伴い、主に日米欧の主要メーカーやICT関連ベンダーなどの間で提携が進んでいる。ネットワーク接続やプラットフォーム利用は米国のICTベンダーが強く、近年これらのベンダーとの提携が急増している。GEとMicrosoft(プラットフォーム分野)、Cisco SystemsとIBM(データ解析技術)が提携を進めるなど、主要ICTベンダー間での連携が進んでいることが注目されている。

◆注目の品目

1.プログラマブルコントローラー(PLC)【コントローラー領域】

2015年
2016年見込
2019年予測
2015年比
市場規模
1,777億円
1,770億円
1,921億円
108.1%

PLCはプログラムで定められた順序や条件などに従って設備や機械の動きを制御する装置であり、主に工場などの自動機械の制御に使われている。

2015年、最大の販売地域である中国の景気停滞や設備投資需要の減少により、市場の伸びが鈍化した。2016年は自動車関連やスマートフォン関連など自動化ニーズを持つ産業向けで、最終製品の販売不振が影響し設備投資が低調になるとみられ、市場は微減が見込まれる。2017年以降は消費者マインドの改善や、自動車関連やスマートフォン関連などの設備投資の改善が期待されるため、市場は堅調に拡大するとみられる。

2.産業用RFIDシステム 【センサー&ID領域】

2015年
2016年見込
2019年予測
2015年比
市場規模
79億円
81億円
93億円
117.7%

産業用RFIDシステムは固体管理の基となるタグ、ID情報の読み取り、書き込みを行うアンテナ(リーダ/ライタ部)、PLCなどの上位機器の指示に従い、タグへのID読み書きを制御するコントローラーユニットを統合したシステムを対象とする。

Industrie4.0やIndustrial Internetなどのコンセプトをもとに、国内でも製造工程のIoT化や生産情報の管理に対する意識が向上しており、生産工程における個体認証や、製品のトレーサビリティを意識した生産ラインの改善が進んでいる。2015年は、国内市場は自動車関連を中心に導入が進み、市場は拡大した。今後も産業用RFIDシステムは生産工程の改善など製造業に欠かせないシステムとして市場は堅調に拡大するとみられる。

3.固定式コードリーダ 【センサー&ID領域】

2015年
2016年見込
2019年予測
2015年比
市場規模
97億円
105億円
120億円
123.7%

製造現場の工程間物流や生産設備向けのほか、物流拠点内での仕分けシステムに搭載される固定式のコードリーダを対象とする。

自動車関連や、電機・電子、機械・精密、食品・薬品・化学分野などで採用が増加し、市場が拡大している。国内外とも市場の拡大が期待され、今後は特に海外市場に向けた日系メーカーの販売が増加するとみられる。最も市場の拡大が期待される自動車関連分野向けは、中国や東南アジアなどでの自動車生産の拡大と共に、コードリーダも需要が増加するとみられる。国内では高価格品は自動車関連を中心に、低価格品は食品・薬品関連を中心に採用が増加するとみられる。

◆調査対象

コントローラー領域 プログラマブルコントローラー、プログラマブル表示器、.モーションコントローラー、温度調節計、CNC装置
ドライブ&モータ領域 ACサーボモータ/ドライバ、リニアサーボモータ、ダイレクトドライブモータ、産業用ステッピングモータ、汎用インバータ、三相インダクションモータ、産業用ギアードモータ、産業用PMモータ
センサー&ID領域 産業用RFIDシステム、固定式コードリーダ、ファイバ/光電センサー、レーザ変位センサー、近接センサー、リニアエンコーダ、ロータリエンコーダ
受配電機器領域 コンタクタ、産業用配線用遮断器、産業用漏電遮断器、電力調整器、スイッチング電源、信号変換器

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。


2016/12/09
       
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