マーケット情報


静電容量式タッチパネル市場を調査

フレキシブル型の世界市場は2021年に24.1億ドル(2,655億円)
スマートフォンにおけるフレキシブルディスプレイの搭載率が上昇、需要が増加


総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、スマートフォンでは標準化、スマートバンドやカーナビなどでは新たな展開が活発化しているタッチパネルと、タッチパネル構成部材の世界市場を調査した。

その結果を報告書「2017 タッチパネル/フレキシブルディスプレイと構成部材市場の将来展望」にまとめた。この報告書では、静電容量式タッチパネルとその構成部材のほか、注目が集まるフレキシブルディスプレイとその構成部材の市場を調査・分析した。加えて、主要なタッチパネルメーカーとフレキシブルディスプレイメーカーのケーススタディを行った。なお、タッチパネル市場はモジュール(カバーガラス+タッチセンサー+コントローラIC、ないしLCD/OLED)ベースで算出している。

◆注目市場

フレキシブル型静電容量式タッチパネルの世界市場


フレキシブルディスプレイを搭載したスマートフォンなどに使用される静電容量式タッチパネルを対象とした。 2015年の市場は、フレキシブルディスプレイを搭載した「GALAXY S6 edge」「Apple Watch」向けを中心に拡大し、3.3億ドル(円換算398億円)となった。2016年は生産が中断された「GALAXY Note7」向けが減少したものの、「GALAXY S7 edge」向けが増加した。また、XiaomiやHuaweiなど、フレキシブルディスプレイの採用が始まった中国スマートフォンメーカー向けも増加した。2017年は「iPhone」にフレキシブルディスプレイの搭載が予想され、需要増が期待される。2018年以降には「iPhone」のフレキシブルディスプレイ搭載モデルが増加し、さらに需要が増加するとみられ、スマートフォン向けを中心に、市場は2021年に2015年比7.3倍の24.1億ドル(円換算2,655億円)が予測される。

◆調査結果の概要

静電容量式タッチパネルの世界市場


静電容量式タッチパネルの世界市場は、 2016年に前年比7.8%増の266.3億ドル(円換算2兆9,290億円)が見込まれる。スマートフォンの出荷が先進国をはじめ期待された中国やインドなどの新興国でも伸び悩み、数量(枚数)ベースでは微増にとどまるが、フレキシブル型(フィルム型に含まれる)は増加している。フレキシブル型は今後もスマートフォンやスマートバンド、ヘッドマウントディスプレイなどにフレキシブルディスプレイの搭載が進むとみられることから需要の増加が予想される。

タッチパネル方式別にみると、2015年はスマートフォンのハイエンド機種ではインセル型やオンセル型に、ミドルレンジ機種ではフィルム型に、ローエンド機種では東南アジアやインドなどの新興国で低価格指向が強まりフィルム型にシフトした。また、中国スマートフォンメーカーでは、ガラスセンサー型やカバーガラス一体型からインセル型への切り替えが進んだ。

2016年はミドルレンジ機種やローエンド機種の販売が多かった中国、インド、東南アジアで需要が低迷していることから、フィルム型は伸びが大幅に鈍化するとみられる。インセル型は中国を中心に採用が続いており、横ばいが見込まれる。

今後はインセル型の需要が徐々に高まるとみられる。また、フレキシブルディスプレイの搭載増により、フィルム型の需要増が予想される。中国におけるスマートフォンの買い替え需要、東南アジアやインドなどの新興国におけるスマートフォンの普及によって、コストメリットを持つフィルム型がローエンド機種で主流になっていくとみられる。

用途別にみると、静電容量式タッチパネルの主要用途はスマートフォンである。スマートフォンの出荷は先進国では伸びが鈍化しているものの、世界的には拡大しており、今後も需要は増加が予想される。タブレット端末向けはタブレット端末の出荷が微減していることから、需要増加は期待できない。スマートバンド向けは認知度向上により増加するとみられる。ノートPC向けはノートPCの出荷が減少しているが、ペン入力機種が増えており、需要は微増が期待される。カーナビでは抵抗膜式に代わり静電容量式のタッチパネルの搭載が増えている。車載向けは安全性が重要視されることから、ガラスではなくプラスチックを採用したいというニーズが強いため、前面板にカバーシートを搭載した静電容量式タッチパネルの需要増が期待される。AIO(オールインワンPC)向けはほぼ横ばいとみられる。

◆調査対象

タッチパネル/フレキシブルディスプレイ市場

パネル/ディスプレイ フレキシブルディスプレイ、ガラス型静電容量式タッチパネル、フィルム型静電容量式タッチパネル、フレキシブル型静電容量式タッチパネル
パネル/ディスプレイ部材 ITOフィルム(静電容量式用)、Agメッシュフィルム、Cuメッシュフィルム、Agナノワイヤフィルム、IMフィルム/HCフィルム、高・低屈折率コーティング剤、OCA、OCR、耐熱保護フィルム(製造工程用)、導電性ペースト/インク、ターゲット材、円偏光板、位相差フィルム、ハイバリアフィルム、封止用シール剤、PIワニス、フレキシブル基板、カバーガラス、カバーシート、カバーフィルム、カバーフィルム用コーティング剤、表面防汚コーティング剤

メーカーケーススタディ

パネル アルプス電気、グンゼ、住友化学(Dongwoo Fine-Chem)、日本写真印刷、ELK、TPK Touch Solutions(宸鴻光電科技)、EELY-ECW Technology(意力電子科技)、Goworld Display(超声電子)、O-film Tech(欧菲光科技)、Top Touch Electronics(深越光電技術)
ディスプレイ ジャパンディスプレイ、双葉電子工業、JOLED、LG Display、Samsung Display、AU Optronics(友達光電)、EverDisplay Optronics(上海和輝光電)

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。


2017/02/27
       
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