マーケット情報


軽失禁ライナー・ナプキン(パッド)などを調査

−国内トイレタリー用品市場調査(1)−
2018年市場見込(2017年比)
軽失禁ライナー・ナプキン(パッド) 365億円(6.4%増)、
室内用芳香・消臭剤 358億円(5.3%増)


総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、アクティブシニア層だけではなく、若いユーザーの需要も取り込む軽失禁ライナー・ナプキン(パッド)の市場を調査した。その結果を「トイレタリーグッヅマーケティング要覧 2018 No.1」にまとめた。

今回の調査ではそのほかに室内用芳香・消臭剤や柔軟仕上剤など、計7分野49品目を対象とした。No.2ではパーソナルケアやオーラルケアなど4分野29品目を対象とする。

◆注目市場

1.軽失禁ライナー・ナプキン(パッド)

2017年
2016年比
2018年見込
2017年比
ライナー
220億円
106.8%
235億円
106.8%
ナプキン(パッド)
118億円
109.3%
125億円
105.9%
パンツ
5億円
100.0%
5億円
100.0%
合 計
343億円
107.5%
365億円
106.4%

軽失禁ライナー・ナプキン(パッド)は主にアクティブシニア層向けに軽い尿漏れをケアする商品として、1990年代に市場が形成され、高齢者人口増加を背景に、需要が増加している。少量の失禁に対応するライナー、中量〜多量にも対応可能なナプキン(パッド)、長時間のケア用途に使用されるパンツタイプがあり、吸水が小容量のものから大容量のものまでラインアップされている。ライナーは出産後などの軽い尿漏れ対策用品として需要を取り込んでいるほか、アクティブシニア層でもエントリーユーザーが増加しており、市場をけん引している。ナプキン(パッド)は装着している状態が目立ちにくいことを訴求する商品の増加により、介護用の紙おむつの使用に抵抗感のあるユーザーを取り込み、拡大が続いている。近年は吸水機能、肌触りなどの使い心地だけではなく、抗菌・防臭機能を訴求した商品の需要が増加している。

2.室内用芳香・消臭剤

2017年
2016年比
2018年見込
2017年比
市場規模
340億円
101.5%
358億円
105.3%

室内用芳香・消臭剤は2012年以降、各社がアイテム整理を進めたことで市場は縮小していたが、2014年にメーカーが若年層の女性をターゲットとする商品を活発に投入し、中でもスティックタイプのアイテムを中心に需要を取り込んだことで、2015年に再び市場は拡大に転じた。2015年以降、香りとデザイン性を訴求する高付加価値品が女性層の需要開拓を進めたことから成長が続いており、メーカーが継続的に嗜好性の高い香りのバリエーション拡充やデザイン面のリニューアルを進めることでさらなる需要喚起に繋げ、今後もインテリア性の高い商品が市場をけん引するとみられる。一方、香りを望まない層や消臭などの機能性を重視する需要もあり、無香タイプや高消臭効果を訴求する商品も伸長するとみられる。

3.大人用紙おむつ

2017年
2016年比
2018年見込
2017年比
市場規模
756億円
102.4%
777億円
102.8%

大人用紙おむつは、自立生活が可能で自身で排泄できるユーザーが、排泄が間に合わない場合の予備として主に使用するパンツタイプと、重度の介護用での使用がメインとなっているテープタイプが中心であり、要介護度、健康状態によって多様なニーズがある。近年は自立生活可能な高齢者が増加していることから、履きやすさや動きやすさを訴求したパンツタイプの投入が活発であり、パンツタイプ、テープタイプと併用することで衛生面、簡便性が向上するパッドタイプの需要が増加している。

4.柔軟仕上剤

2017年
2016年比
2018年見込
2017年比
市場規模
798億円
102.0%
815億円
102.1%

柔軟仕上剤は2015年から、香りを訴求するブランドの伸長に鈍化がみられ、メーカーは香り訴求のほか、衣類の防臭・抗菌など付加機能を訴求した商品を投入し、需要喚起を行った。2016年はP&Gジャパンが消臭機能を強化した「レノア本格消臭」を投入し、ヒット商品となったことから市場は大幅に拡大した。2017年も引き続き防臭・抗菌タイプ商品が好調であり、男性臭や運動による汗臭などに特化した商品の投入も見られるなど、需要が増加している。また、単価の高い高残香タイプの商品も若年層女性の需要を取り込み、市場は拡大している。

◆調査の概要

トイレタリーグッヅ関連の国内市場

2017年
2016年比
2018年見込
2017年比
ランドリー・ファブリックケア
3,209億円
100.6%
3,242億円
101.0%
芳香・消臭剤
720億円
100.8%
742億円
103.1%
ハウスホールド
2,709億円
101.3%
2,750億円
101.5%
クッキング
1,828億円
100.4%
1,831億円
100.2%
殺虫剤・忌避剤
791億円
96.0%
780億円
98.6%
衛生材サニタリー
2,608億円
102.5%
2,699億円
103.5%
ヘルスケア
570億円
105.8%
605億円
106.1%

ランドリー・ファブリックケアは機能や香りなど付加価値を訴求した商品展開が強化され、合成洗剤(含洗濯助剤)や柔軟仕上剤の単価アップが図られたことから、市場は拡大している。

芳香・消臭剤は室内用を中心にインテリア性の高い商品が需要を取り込み、拡大を続けてきた。また、トイレ用、車用においても香りやデザイン性を訴求した商品展開が強化されている。市場全体においては女性のパーソナルユースをターゲットとした商品が好調となっている。

ハウスホールドは共働き世代や単身者世帯が増加し、“時短”“手軽さ”といったキーワードを訴求したディスポーザブルクリーナー、ディスポーザブルモップ、さらには効果の持続性を訴求したスタンプ式トイレクリーナーが需要を獲得し、市場は拡大している。

クッキングは時短調理の需要増加や作り置きの習慣が浸透したことで、ホイルタイプのクッキングシートや食品保存用品の需要が増加している。

殺虫剤・忌避剤は気候の影響が大きく、2017年は前年の残暑が長引いたことによる販売期間延長の反動で縮小した。2018年も引き続き縮小が見込まれる。

衛生材サニタリーは、主力の大人用紙おむつや軽失禁ライナーがアクティブシニア層の増加により、需要が増加している。家庭用マスクではインフルエンザ対策に加え、小顔訴求アイテムが女性需要を獲得し、市場は拡大している。

ヘルスケアは、冬季の気候に左右される使い捨てカイロが冬場に低温が続いたことから伸長し、2018年は市場全体で拡大が見込まれる。

◆調査対象

ランドリー・ファブリックケア 合成洗剤(含洗濯助剤)、洗濯用石鹸、ファッション洗剤(含ドライマーク洗剤)、洗濯糊(含アイロン仕上剤)、柔軟仕上剤、衣料用漂白剤、専用洗剤、衣料用防虫剤、衣料用消臭スプレー
芳香・消臭剤 室内用芳香・消臭剤、トイレ用芳香・消臭剤、自動車用芳香・消臭剤
ハウスホールド トイレ洗浄剤、.トイレットペーパー、除湿剤、住居用クリーナー、クレンザー 、パイプクリーナー、家庭用排水口洗浄剤、家庭用手袋、ディスポーザブルクリーナー、ディスポーザブルモップ、風呂釜洗浄剤、防カビ・カビ取り剤、洗濯槽クリーナー
クッキング 台所用洗剤、食器洗い(乾燥)機専用洗剤、調理用ペーパー、ラッピングフィルム、食品保存用品、アルミホイル・クッキングシート、冷蔵庫用脱臭剤、台所用漂白・除菌剤、米びつ用防虫剤
殺虫剤・忌避剤 ハエ・蚊用殺虫剤、ゴキブリ用殺虫剤、ダニ・不快害虫用殺虫剤、燻煙・燻蒸剤、忌避剤
衛生材サニタリー 家庭用マスク、ティシュペーパー、軽失禁ライナー・ナプキン(パッド)、大人用紙おむつ
ヘルスケア サポーター(腰用/関節用)、使い捨てカイロ、温熱シート・パッド、冷却関連用品、鼻腔拡張テープ、着圧ソックス・足用シート

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。


2018/09/07
       
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