マーケット情報


リチウムイオン二次電池世界市場を調査

−2022年予測(2017年比)−
チウムイオン二次電池世界市場 7兆3,914億円(2.3倍)
自動車の電動化が進みxEV用が市場をけん引し拡大


総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、リチウムイオン二次電池への切り替えやxEV用、ESS(電力貯蔵システム)、UPS(無停電電源装置)、BTS(携帯電話基地局)用での需要増加によって拡大しているリチウムイオン二次電池市場(以下、LIB)について調査した。その結果を「2018 電池関連市場実態総調査 No.2」にまとめた。

この調査では、「小型民生用(シリンダ型、角型、ラミネート型)」「xEV用」「ESS、UPS、BTS用」の3品目のLIBをはじめとする二次電池8品目、一次電池8品目、LIB用制御部品5品目、LIB主要応用製品4品目、計25品目の市場を調査・分析した。

◆注目市場

LIB世界市場



小型民生用はシリンダ型が中心である。シリンダ型はTeslaをはじめとするEVで使用されており、需要が増加している。また、充電式電動工具や電動アシスト自転車向けも“ニカド電池からリチウムイオン二次電池へ”という流れが加速しており、好調である。角型はラミネート型への切り替えの影響から縮小していくとみられるが、ラミネート型はスマートフォンやウェアラブルデバイス向けが好調であり、小型民生用市場は拡大していくと予想される。

xEV用は中国などを中心に市場が拡大している。中国では、乗用車のほか、バスや物流などの専用車で電動化が進んでおり、今後も市場は大幅に拡大していくとみられる。

ESS、UPS、BTS用では、再生可能エネルギー発電の普及に伴いESSで需要が増加している。BTSでは鉛蓄電池からLIBへの切り替えが進み好調である。また、5Gのサービスが2019年に欧米で、2020年には日本で開始になるとみられ、これによりBTSでLIBの需要増加が期待される。

◆調査結果の概要

二次電池・一次電池世界市場

2018年見込
2017年比
2022年予測
2017年比
二次電池
8兆5,057億円
115.2%
11兆5,039億円
155.8%
一次電池
1兆0,197億円
101.3%
1兆0,791億円
107.2%
合 計
9兆5,254億円
113.5%
12兆5,830億円
149.9%

二次電池は、LIBが好調である。xEV用やESS、UPS、BTS用で伸びているほか、充電式電動工具向けも伸びている。LIB以外では、鉛蓄電池が自動車・二輪車向けの伸長で好調である。また、リチウム二次電池(コイン)はBluetoothヘッドセットや充電式補聴器、ウェアラブル端末で需要が増加している。これらの好調な電池がけん引し、今後も市場は拡大していくとみられる。

一次電池は、アルカリマンガン乾電池が堅調に伸びている。先進国では、マンガン乾電池からアルカリマンガン乾電池への切り替えが落ち着いたが、新興国ではアルカリマンガン乾電池への切り替えが続いている。今後も新興国向けを中心とした需要増加が期待される。また、空気亜鉛電池は従来からの補聴器向けと集音器向けで伸びている。塩化チオニルリチウム電池はスマートメーター向けが好調であり伸びている。これらの好調な電池がけん引し、今後も市場は拡大していくとみられる。

◆調査対象

一次電池 マンガン乾電池、アルカリマンガン乾電池、アルカリボタン電池、酸化銀電池、二酸化マンガンリチウム電池(コイン)、二酸化マンガンリチウム電池(シリンダ)、塩化チオニルリチウム電池、空気亜鉛電池
二次電池 鉛蓄電池、ニカド電池(小型)、ニッケル水素電池(小型)、ニッケル水素電池(大型)、リチウムイオン二次電池(小型民生用:シリンダ型、角型、ラミネート型)、リチウムイオン二次電池(xEV用)、リチウムイオン二次電池(ESS、UPS、BTS用)、リチウム二次電池(コイン)
LIB用制御部品 電池用保護IC(1セル直列タイプ)、電池用保護IC(多セルタイプ)、電池用保護IC(セカンドプロテクションタイプ)、電池残量計(スマートフォン向け、ノートブックPC向け)、電池用電流制御・遮断機(ポリマーRTC、ブレーカー、ヒューズ+抵抗体)
LIB主要応用製品 ノートブックPC、スマートフォン、充電式電動工具、中国EV・PHEV

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。


2019/01/30
       
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