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堅調な伸びが予想される国内加工食品市場を総括分析

−国内加工食品 総括分析−
2023年予測 国内加工食品 22兆9,422億円(2017年比 1.4%増)
個食対応などメーカーの需要喚起の取り組みにより堅調な伸びが続く


総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、2018年8月より6回に分けて行ってきた27カテゴリー414品目の国内加工食品市場の調査結果を総括・分析した。その結果を報告書「2019年 食品マーケティング便覧 総市場分析編」にまとめた。この調査では、国内加工食品市場の総括・分析に加えて、新商品トレンド分析や注目分野の品目横断分析、また、リーディング企業・グループの事業戦略分析なども行っている。

◆調査結果の概要

国内加工食品市場(27カテゴリー414品目)



国内加工食品市場は2012年以降堅調に拡大を続けている。ただし、2019年の消費税増税、米中貿易摩擦などを受けた景気減速への懸念による消費者の価格志向の強まり、また、2020年以降はインバウンド需要や東京オリンピック特需が一段落するとみられるなど不安要素も散見される。今後は人口減少の影響により数量ベースの増加は期待しにくいため、メーカーは個食需要に対応した小容量タイプのラインアップ拡充、商品の容器形状変更、付加価値を訴求した商品の投入、ユーザーの利便性や簡便性向上を図り単価アップに取り組んでおり、市場は微増での推移が予想される。

カテゴリー別では飲料、アルコール飲料、ステープル、調味料・調味食品の構成比が大きく、これらを合算すると全体の約6割を占める。ステープル、デザート、スープ類の構成比が高まっている一方、アルコール飲料、農産加工品、水産加工品などは構成比が低下している。

注目される動きとしては、高齢者の中でも健康への意識が高い層に向けた減塩、糖質やカロリーのオフ・ゼロ、ビタミンやカルシウムなど栄養成分が豊富に含まれる商品の増加、TV番組などで該当食品に含まれる健康性が特集されたことにより需要喚起に繋がるケースなどがあげられる。また、ロングセラーブランドを展開する企業では、既存ユーザーに加えて新規ユーザーの獲得に注力し、特に、若年層の獲得により長期的な市場の維持・拡大を図るケースもみられる。

◆注目市場

冷凍食品

2018年見込
2017年比
2023年予測
2017年比
調理済品
7,714億円
101.3%
8,072億円
106.0%
麺類
1,781億円
103.2%
1,869億円
108.3%
デザート
5,357億円
102.0%
5,676億円
108.0%
農産品
1,574億円
102.4%
1,682億円
109.4%
合 計
1兆6,425億円
101.8%
1兆7,298億円
107.3%

対象414品目のうち温度帯がフローズンのみで提供される品目市場を対象とする。世帯人数の減少や女性の社会進出などに伴い個食化や調理時間の短縮化が進んでおり、それらのニーズに対応して市場は拡大している。品質劣化が少なく長期保存が可能であることから、市販用では常備食として、業務用では調理オペレーションを簡略できる食品として幅広く需要を取り込んでいる。加工食品の中でも有望な分野とみられ、対象となる品目の多くが伸び、2023年の市場は2017年比7.3%増の1兆7,298億円が予測される。

カテゴリー別にみると、調理済品が、市場拡大をけん引している。冷凍カツや冷凍からあげ、冷凍水産フライ、冷凍コロッケなど揚げ物の市場規模が大きい。揚げ物は調理の手間がかかり、調理技術が必要なメニューであることから特に業務用の需要が高い。また、家庭内における簡便調理ニーズの高まりを受けて、冷凍米飯類(バラタイプ・成型タイプ)や冷凍ギョーザ、冷凍お好み焼き、その他冷凍スナックなどの伸びが大きい。

麺類も、簡便調理ニーズを取り込み伸びが続いている。市場規模の大きい冷凍パスタが堅調に伸びているほか、冷凍中華めんがラーメンやちゃんぽんを中心に2017年、2018年は大きく伸びている。

デザートは、大半を占めるアイスクリーム類がユーザーの裾野拡大や付加価値品の展開により堅調に伸びている。特にCVSで高単価商品の取り扱いが強化されており、市場の伸びに寄与している。

農産品は、構成比の高い冷凍野菜と冷凍果実(市販用)がともに好調である。特に冷凍野菜は近年青果が天候不順の影響を受けていることから、その安定性が支持され大幅な伸びが続いている。

◆調査対象

第1回〜6回調査の対象27カテゴリー414品目 菓子(31)、スナック菓子(9)、スープ類(13)、育児用食品(3)、アルコール飲料(33)、冷凍調理済食品(24)、チルド調理済食品(6)、その他調理済食品(5)、フローズンデザート(7)、チルドデザート(13)、ドライデザート(6)、米飯類(10)、めん類(15)、その他ステープル(14)、調味料(54)、調味食品(24)、農産加工品(26)、畜産加工品(14)、水産加工品(20)、乳油製品(15)、果実飲料(8)、炭酸飲料(8)、乳性飲料(10)、嗜好飲料(11)、健康飲料(11)、その他飲料(6)、嗜好品(18)

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。


2019/07/11
       
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