MARKET マーケット情報


国内の美容家電・化粧雑貨市場を調査
−2014年見込−
美容家電市場美顔器や電動洗顔ブラシが好調―前年比4.8%増の727億円
化粧雑貨市場カラーコンタクトレンズがけん引―同3.1%増の1,076億円

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、セルフビューティーケア需要により成長を続ける美容家電と、新規参入が相次ぐ化粧雑貨の国内市場を調査・分析し、今後の展望を明らかにした。また美容家電を使用している消費者を対象にインターネット調査を実施した。その結果を報告書「美容家電・化粧雑貨マーケティングトレンドデータ 2014‐2015」にまとめた。

◆美容家電

美容家電市場

2013年
2014年見込
2013年比
市場規模
数量
1,848万台
1,830万台
99.0%
金額
694億円
727億円
104.8%

美容家電はセルフビューティーケアとして従来の化粧品や化粧雑貨との併用が提唱され登場し、徐々に認知が進んだ。直近では保湿やエイジングケアなど化粧品のトレンドを取り入れた商品がヒットしたり、また主力チャネルである家電量販店が、白物家電の売上が伸び悩む中、新たにビューティーケア売場を拡充している。

2013年の市場はヘアドライヤーや光脱毛機器で高価格帯商品が好調だったため、数量ベースでは縮小したものの、前年比1.6%増の694億円となった。2014年は消費増税前の駆け込み需要で、ヘアケア関連商品の買い替えが進んだほか、電動洗顔ブラシの大幅な伸びが市場をけん引するとみられ、引き続き数量ベースでは縮小するが、前年比4.8%増の727億円が見込まれる。

◆注目の美容家電

2013年
2014年見込
2013年比
美顔器
数量
84万台
90万台
107.1%
金額
79億円
85億円
107.6%
ヘアアイロン
数量
393万台
375万台
95.4%
金額
111億円
117億円
105.4%

1.美顔器

美顔器は使用の定着が進んでいることから市場は安定した成長を続けており、トレンドを取り入れた商品の投入で買い替えが進み市場が拡大している。2013年は保温と冷却により肌を刺激し、潤いやハリを与える温冷効果を訴求した商品がヒットしたほか、保湿やエイジングケアをキーワードとした商品が好調で市場は拡大した。2014年は温冷効果が引き続きトレンドとなったことや、新規参入もあり市場が活性化し、前年比7.6%増の85億円が見込まれる。

2.ヘアアイロン

ヘアアイロンは10代から20代を中心に手軽にヘアアレンジが出来るアイテムとして認知が広がり、市場が拡大してきた。 2013年の市場は需要が一巡したことに加えてトレンドがナチュラルなヘアスタイルへシフトしたことで数量ベースでは縮小したものの、メーカーが機能性を高め、サロンと同等の仕上がりになることや髪のダメージ軽減を訴求した商品の拡販に注力したことで単価アップが図られ、金額ベースで拡大した。2014年はヘアアレンジにこだわりを持つ層や既存のユーザーによる高機能商品への買い替えが進んだほか、前年に発売された自動で髪を巻き込みカールを作る商品など10,000円を超える高価格帯商品でヒットしたことで、前年に引き続き商品単価がアップし、前年比5.4%増の117億円が見込まれる。

3.電動洗顔ブラシ

電池もしくは充電式の洗顔ブラシを対象とする。電動洗顔ブラシは欧米において2010年頃より注目を集めブームとなった。海外における洗顔ブラシの主力ブランドはロレアルグループの「クラリソニック」であり、国内では2013年より販売が開始された。またフィリップス エレクトロニクスジャパンもヨーロッパや中国で展開していた「ビザピュア」を国内発売を開始し、2013年から2014年にかけて参入が相次いだことから市場が本格形成されており今後の拡大が期待される。

◆化粧雑貨

1.化粧雑貨市場

2013年
2014年見込
2013年比
市場規模
1,044億円
1,076億円
103.1%

化粧雑貨は化粧コットンやあぶらとり紙、女性用替刃・ディスポーザブルカミソリなど定番品には大きな変動はないものの、メイクアップのトレンド変化によって新規品目が注目を集め、成長を続けている。2012年から2013年にかけては自然に目を大きく見せたいという需要からナチュラルなタイプのアイラッシュや二重まぶた用化粧用具、カラーコンタクトレンズが需要を獲得している。特にカラーコンタクトレンズは女性のファッションの一つとして認知されるようになり、若年層以外にも徐々に広がっている。またドラッグストアなどからの引き合いも強まっていることから、販路の拡大によって大きな成長を遂げ、化粧雑貨市場をけん引している。

2.注目の化粧雑貨

2013年
2014年見込
2013年比
カラーコンタクトレンズ
230億円
254億円
110.4%
二重まぶた用化粧用具
30億円
34億円
113.3%
ローラー美顔器
96億円
98億円
102.1%

1.カラーコンタクトレンズ

使い捨てタイプのコンタクトレンズのうち、レンズの黒目の部分に色彩を入れることで黒目の色を変える目的のカラーコンタクトレンズとレンズにサークル状のフチ・色彩・柄が入り黒目を大きく見せるサークルレンズを対象とする。またファッション目的で使用する度が入っていない商品も対象とする。

カラーコンタクトレンズは女性のファッション目的としての認知度が高まるにつれて、普及が進んだ。黒目を大きく見せるサークルレンズの需要が拡大したことや、新規参入の増加、有名タレントやモデルなどを起用した販促により若年層を中心に定着が進み、市場は成長を続けている。

2014年は安全性の不安を指摘する報道が相次いだことによりユーザーが使用を控えたり、新ブランドの投入も落ち着いたことから、前年と比較して伸びが鈍化したものの、市場は前年比10.4%増の254億円が見込まれる。カラーコンタクトレンズ市場はメイクの一部として日常的に使用するユーザーが今後も増加するとみられ、市場はさらなる成長が予想される。

2.二重まぶた用化粧用具

2012年以降、"変身メイク"や"整形メイク"が話題となり、タレントやブロガーなどが番組や誌面において二重まぶた用化粧用具を使用して目を大きくみせたことが好評で、二重まぶた用化粧用具を使用することへのネガティブな感覚が薄れ、使用の定着が進んだ。

またアイラッシュブームが落ち着いたことでドラッグストアやディスカウントストアにおけるアイラッシュ関連商品の売場が縮小し、代わって二重まぶた用化粧用具の売場が拡大したことや、アイラッシュに注力していたメーカーが新たに二重まぶた用化粧用具を発売し、商品数が大きく増加したことで市場が拡大しており、2014年は前年比13.3%増の34億円が見込まれる。

3.ローラー美顔器

ローラー美顔器はリフトアップ効果を訴求したスティック型やY字型で人気が出始めブームとなったが、2010年をピークに、流行時に参入した企業の撤退や商品数は減少し2013年まで縮小が続いた。しかし機能性を重視した高価格帯商品を展開するメーカーについては美容意識の高い層を取り込み、実績を伸ばすなど、価格帯により市場は二極化した。 2014年はMTGがTVCMの投入をはじめとした大規模な販促を展開したことで新規ユーザーの取り込みが進み、同社がけん引する形で前年比2.1%増の98億円が見込まれる。

◆調査対象

美容家電 スチーマー、美顔器(超音波・温冷・EMS・イオン導入/導出・スポットケア/その他)、電動洗顔ブラシ、フェイスシェーバー、電動まつ毛カーラー、ヘアドライヤー、ヘアアイロン、カールドライヤー・ホットカーラー、頭皮ケアマシン、光脱毛・除毛・脱毛機器、角質除去器、ネイルケア
化粧雑貨 洗顔ブラシ・洗顔パフ・洗顔ネット、あぶらとり紙、化粧コットン、ローラー美顔器、アイラッシュカーラー、アイラッシュ関連品、二重まぶた用化粧用具、カラーコンタクトレンズ、化粧パフ・スポンジ、メイクブラシ、ネイル用品、女性用替刃・ディスポーザブルカミソリ、スカルプケアブラシ、角質除去関連用品、着圧くつ下

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。

 


2015/02/27
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