MARKET マーケット情報


国内・世界の光源/照明市場を調査
−2030年市場予測−
照明器具、管球ランプ、LED国内14年比マイナス、世界同プラス、有機EL国内・世界共に同プラス

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、エネルギーの効率性などの利点により従来の光源からLED/有機ELへの切り替えが進み、近年では光源そのものの高性能化や照明の制御による省エネルギーなどの提案といったソリューション事業の展開といった付加価値提案が続く光源/照明市場を調査した。その結果を報告書「Special Appli. 光源/照明市場 実態・技術・予測 2015年版」にまとめた。

◆調査結果の概要

1.国内一般照明市場

2014年
2020年予測
2030年予測
2014年比
照明器具
6,055億円
5,870億円
4,658億円
76.9%
 (内LED)
4,500億円
5,495億円
4,088億円
90.8%
 (内有機EL)
3億円
243億円
570億円
190倍
管球ランプ
2,574億円
1,886億円
891億円
34.6%
 (内LED)
1,055億円
1,022億円
699億円
66.3%

2014年の国内照明器具市場は、前年比2.5%減の6,055億円となった。LED化が進んだことで、リプレース機会の減少、サイクルが長期化し、LED照明器具自体も一般化に伴う新光源としての訴求力低下や大口需要の一巡、製品の低価格化が続いているため、市場を押し上げるには至らず縮小となった。

LED照明器具は光源一体型ベースライトとHID灯の代替照明器具が市場をけん引するものの、前年比10%を超える成長から2015年以降は微増になるとみられる。

有機EL照明器具は本格的な市場が形成されていないものの、ホテル・レジャー施設で有機ELを用いた演出・装飾照明の導入がみられ、用途開拓の足がかりになると期待される。有機ELの大幅な低価格化が期待できる2017年以降徐々に拡大するとみられる。

2014年の国内管球ランプ市場は前年比7.3%減の2,574億円となった。LED照明器具の普及に伴うセット向け出荷やリプレース機会の減少、長寿命化によるリプレースサイクルの長期化、白熱ランプに続き電球型蛍光ランプなど従来光源の生産縮小・終了など様々な要因が重なり今後市場は長期的に縮小していくとみられる。

LED管球ランプは、2013年から2014年にかけて、新興プレーヤーの撤退・淘汰が進み、主要プレーヤーの固定化がみられた。また低価格化が進んでいることから、LED事業の収益性改善に向け、付加価値の高い器具の販売に注力する動きがみられた。従来の光源のストック市場からのリプレース需要と、初期に導入されたLED管球ランプからのリプレース需要により、今後も市場は支えられると予想される。一方、ユーザーの購買意欲は盛り上がりに欠け、光源一体型のLED照明器具市場へのシフトも加速することから、今後は緩やかに市場が縮小すると予測される。

2.世界一般照明市場

2014年
2020年予測
2030年予測
2014年比
照明器具
5兆8,310億円
8兆3,050億円
12兆9,050億円
2.2倍
 (内LED)
1兆6,500億円
4兆6,800億円
8兆9,400億円
5.4倍
 (内有機EL)
10億円
5,750億円
2兆2,350億円
2,235.0倍
管球ランプ
2兆6,950億円
2兆8,400億円
3兆0,250億円
112.2%
 (内LED)
6,350億円
1兆3,300億円
1兆7,700億円
2.8倍

2014年の世界一般照明市場は前年比3.9%増の5兆8,310億円となった。

LED照明器具はLEDパッケージの性能向上と同時に低価格化の進展によって、先進国から新興国まで、採用が一般化しつつある。世界的にも日本市場がLED照明の普及拡大に先行しているが、欧州、北米市場においても照明器具のLED化は加速している。新興国に関しても同様で現状の高級住宅、ホテル、店舗などのハイエンドユーザーから、将来的にはミドルレンジのユーザーまで採用が広まるとみられる。

2014年の世界管球ランプ市場は2.7%増の2兆6,950億円となった。白熱ランプの販売規制を受けて、LED管球ランプが代替し、LED電球を中心に拡大している。また2020年以降の水銀規制強化を受け、高圧水銀ランプのLED管球ランプへのシフトも期待される。

◆調査対象

1.国内・世界一般照明市場

 
照明器具 電熱/放電灯器具 白熱灯器具、ハロゲン灯器具、蛍光灯器具、HID灯器具、冷陰極管灯器具、無電極放電灯器具
LED照明器具 白熱灯代替形、ハロゲン灯代替形、蛍光灯代替形、HID灯代替形、冷陰極管灯代替形
有機EL照明器具 有機EL照明器具
管球ランプ 電熱/放電ランプ 白熱ランプ、ハロゲンランプ、蛍光ランプ、HIDランプ、冷陰極蛍光ランプ、無電極ランプ
LED管球ランプ 白熱ランプ代替形、ハロゲンランプ代替形、蛍光ランプ代替形、HIDランプ代替形

2.世界光源市場 (※国内市場動向の調査を実施)

ランプ 可視光ランプ、紫外光ランプ、赤外光ランプ
LED 可視光LED(単色LED、白色LED)、紫外線LED、赤外線LED
有機EL 有機EL光源※
レーザー 半導体レーザー(FP・DFB・VCSSEL)

3.世界有望特殊光源・アプリケーション市場 (※国内市場動向の調査を実施)

注目アプリケーション バックライト用光源、プロジェクタ光源、キュアリング用※、自動車外装ランプ、自動車内装ランプ、殺菌用※

4.世界次世代光源・有望ソリューション市場 (※国内市場動向の調査を実施)

次世代光源・アプリケーション 有機EL光源、深紫外光LED※、高機能・次世代LED、次世代自動車ヘッドライト用光源、ウェアラブルデバイス用光源、植物育成用光源※
有望ソリューション 照明制御ソリューション事業※、照明・演出ソリューション事業※

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。

 


2015/11/13
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