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メガクラウドサービスの普及によるIaaS/PaaS需要増加が市場をけん引するデータセンタービジネスの国内市場の調査

2022年市場予測
IaaS/PaaS メガクラウドサービスが普及し需要が拡大 8,500億円
AI関連データセンタービジネス 初期に導入するITインフラとしてクラウドサービスが拡大 1,013億円

 マーケティング&コンサルテーションの株式会社富士キメラ総研(本社:東京都中央区日本橋小伝馬町 TEL:03-3664-5839 社長:田中 一志)は各分野でAI活用が広がる中、高い演算処理能力を有するハイパフォーマンスなコンピューターリソースを動かすために需要が増加しているデータセンタービジネスの国内市場を調査した。その結果を「データセンタービジネス市場調査総覧 2018年版 上巻・下巻」にまとめた。
 「上巻:市場編」ではデータセンターサービス8品目、データセンター関連製品13品目の市場を調査・分析したほか、AI関連のデータセンター需要やAI活用に関するトレンドなどを捉え、将来を展望した。また、「下巻:ベンダー戦略/ユーザー実態編」ではデータセンター事業者の動向を整理し、Webアンケートによるユーザー調査を行った。

調査結果の概要
データセンターサービスの国内市場
データセンタービジネス市場調査総覧 2018年版(上下巻):データセンターサービスの国内市場グラフ
 データセンタービジネス市場はハウジングを中心に拡大を続けてきた。2017年見込ではハウジングは市場の26.8%を占め、主力ビジネスとして位置付けられる。
 またIaaS/PaaSの需要が増加しており、2017年見込では市場の16.9%であったが、2022年には31.5%を占めるまでに拡大すると予測される。
 IaaS/PaaSが拡大する背景には「AWS(Amazon Web Services)」「Azure(Microsoft Azure)」といったメガクラウドサービスの普及が挙げられる。「AWS」はWEB系システムのプラットフォームとして需要を獲得してきたが、近年業務系システムのプラットフォームとして採用されるケースが増加している。また「Azure」は業務用システムでの採用増加に加え、「Cognitive Services」を活用したAI関連案件(視覚、音声関連)における利用が進んでいる。今後もメガクラウドサービスの需要は高まり、IaaS/PaaS市場が拡大するとみられる。
注目市場
サービス別新規純増稼働ラック数
データセンタービジネス市場調査総覧 2018年版(上下巻):サービス別新規純増稼働ラック数グラフ  近年IaaS/PaaSの需要が増加しており、中でもメガクラウドサービスが増加している。それによりデータセンターの需要先としてメガクラウドサービスの構成比が高まっている。新規純増稼働ラック数でみると、2017年見込は全体の68.7%がメガクラウドサービス向けとなり、今後も需要が増加していくとみられる。
 メガクラウドサービス向けの新規純増稼働ラック数は2017年から2022年にかけて23,530ラック増加するとみられる。メガクラウドベンダーは自社でデータセンターを構築するケースが少ないため、大型のデータセンターをDinD利用するケースが中心となっている。メガクラウドベンダー向けデータセンターでは、数百ラック規模のスペースが利用できること、通信サービスの充実、高電力、高床荷重であること、また外資系企業であるため多言語対応も求められる。
メガクラウドサービスはメガクラウドベンダーが提供するサービスとして「AWS」「Google Cloud Platform」「IBM Cloud」「Azure」「Oracle Cloud」「Salesforce Platform」を対象とする。
AI関連データセンターサービスの国内市場
データセンタービジネス市場調査総覧 2018年版(上下巻):AI関連データセンターサービスの国内市場グラフ
 AI関連データセンターサービスはAI用途で活用されるデータセンターサービスを対象とする。
 秒単位の従量課金制を採用しているクラウドサービスでの利用が多く、ハウジング/ホスティングを利用するユーザーは現状では少ない。クラウドサービスの需要が高い理由としては、必要なリソースを自由にカスタマイズでき、必要に応じて追加できるなどユーザーのニーズに合わせやすい点が挙げられ、初期に導入するITインフラとして採用されることで市場が拡大している。現状、AI活用の基盤は研究用途では社内、研究所内などにオンプレミスで構築し、ビジネスでの活用を見据えた基盤としては主にクラウド型のデータセンターを採用するケースが多い。しかしHPC(high performance computing)サーバーの調達だけではなくシステムを稼働させるための環境整備をユーザーが行うのは非常に負担が大きく、既存のAI活用を行っているオンプレミスシステムがシステムの拡張や更新の際にデータセンターへ移行するとみられ、今後AI専用のハウジングやホスティングの需要が増加するとみられる。
内容の詳細につきましては『データセンタービジネス市場調査総覧 2018年版 上巻』をご覧ください。
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