MARKET マーケット情報


FAロボットの需要増加を受けて需給がひっ迫している
FAロボット用減速機の世界市場を調査
−2025年市場予測(2017年比)−
ロボットを活用した自動化ニーズの増加を背景に拡大1,900億円(2.2倍)
需要の中心は中国などのアジアや日本

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、グローバルなFAロボットの急激な需要増加を受けて、需給がひっ迫するほどの状況となっているFAロボット用減速機の世界市場を調査した。その結果を「ロボット用減速機の市場実態と市場活性化策についての考察」にまとめた。

この調査では、FAロボット用減速機の市場を分析するとともに、市場における主要企業のポジショニング、減速機の採用状況、キーテクノロジーなどを整理し、今後の安定供給のための方策を考察した。

人手不足や製品品質の安定化などを目的とした自動化ニーズの増加によりFAロボットの需要が急増している。それに伴い、現状、ロボットを構成する重要な部品である減速機(特に波動歯車式)の需給がひっ迫しており、大規模ユーザーのロボット導入が遅延するケースも出てきている。

今後、FAロボットの需要は益々増加するとみられ、主要減速機メーカーの増産や、新規メーカーの参入による市場活性化などで、減速機の需給問題の解消と減速機市場の拡大が期待される。

◆調査結果の概要

1.FAロボット用減速機の世界市場※



FAロボットの需要増加を受けて、FAロボット用減速機の市場も拡大しており、2017年は前年比29.9%増の870億円となった。

2018年は供給がやや追い付いていないものの中国を中心に需要が伸びており、市場は前年比17.2%増の1,020億円が見込まれる。今後もFAロボットの需要は増加するとみられ、それに伴い減速機の市場も中国を含むアジアや日本を中心に拡大し、2025年には2017年比2.2倍の1,900億円が予測される。

※出典:富士経済「2018 ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望 No.1 FAロボット市場編

現状、中国やベトナムなどのEMS拠点を中心に、小型タイプをはじめとしたFAロボットの需要が急増しており、それに伴い減速機の需給がひっ迫している。EMSユーザーは大ロット・短納期でのロボット導入を要求するケースが多く、減速機の供給不足によりロボットの導入が遅延するケースも出てきている。

市場は日本メーカーを中心に形成されているが、日本を含めて中国、インドなどの新規メーカーも参入している。数社の寡占状態から新規メーカーの参入による市場活性化に伴い、競争原理が働くことで、納期問題の解消が期待される。また、新規メーカーの製品ラインアップ拡充が進めば、既存の主要メーカーとの競合が激化し、価格競争が進むとみられる。特に、中国やベトナム向けの廉価版ロボットなどでは、新規メーカーが提供する低価格を売りにした減速機の採用が進む可能性がある。

◆調査対象…FAロボット用減速機

 

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。


2018/04/25
       
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