PRESSRELEASE プレスリリース

第24003号

スキンケア商品(化粧品・医薬部外品)の注目訴求効果、訴求成分別市場を調査
― 2025年市場予測(2022年比) ―
●たるみケア  5,030億円(8.5%増)
脱マスクとともに需要増加。筋力・リフトアップに効果のある商品が大きく伸びる
●ナイアシンアミド配合商品  1,205億円(34.9%増)
たるみ、しわ改善、美白・ブライトニングケアの包括的エイジングケア成分として認知向上

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、新型コロナウイルス感染症流行に伴うマスク着用で肌トラブルが生じやすくなったことや、マスクを外した際の“マスクギャップ"として、しみ・しわを気にする消費者が増えたことを背景に、注目度が高まるスキンケア商品(化粧品・医薬部外品)の訴求効果別市場と訴求成分別市場を調査した。その結果を「化粧品の訴求効果・成分トレンド 2023-2024」にまとめた。

この調査では、訴求効果5市場、訴求成分別3市場を対象にスキンケア商品の最新動向を調査し将来を展望した。

◆注目市場

●たるみケア、美白・ブライトニングケア、皮脂・毛穴ケア市場

たるみケア、美白・ブライトニングケア、皮脂・毛穴ケア市場規模

たるみケアは、新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けたが、流行の落ち着きとともに市場は回復しつつある。コロナ禍でマスクの着用が定着し、フェイスラインのゆるみやほうれい線の目立ちを気にする消費者が増加したため、脱マスクが進んだ2022年以降は、特に表情筋へのアプローチやコラーゲン生成といった高いリフトアップ効果が期待される商品の注目度が高まっている。2023年は前年比2.6%増の4,759億円が見込まれ、今後も市場は着実に拡大し、2025年にはコロナ前の実績を上回ると予想される。

美白・ブライトニングケアは、商品の名称などで“ホワイトニング"を訴求した商品が展開されてきたが、肌の色の多様性の配慮から“ブライトニング"などの用語へ転換が進んでいる。コロナ自粛が緩和され外出機会が増え、ケア意識も高まったことから2021年から市場拡大が続いており、2023年の市場はコロナ前の規模を上回る3,480億円が見込まれる。ブライトニングケアにおいては、肌の色味やシミのケアに留まらず、毛穴の開きや炎症による赤みなどを包括的にケアする需要が高まっており、市場は拡大が続くとみられる。

皮脂・毛穴ケアは、マスク着用による毛穴の開き・黒ずみケアの需要増加により、2021年以降順調に市場が拡大している。ビタミンC配合商品が市場をけん引しているほか、毛穴ケアによる肌のトーンアップ効果や、肌のハリ・ボリュームのケアにより毛穴を目立たせなくするなど、他の訴求効果との複合訴求も拡大要因となっている。

●ナイアシンアミド配合商品

ナイアシンアミド配合商品市場規模

肌荒れやメラニン生成抑制などの有効成分として需要を取り込んできた。コロナ禍ではマスクで隠れない目元のケア意識が高まったほか、レチノール配合商品の増加などで消費者のしわ改善訴求への注目度が高まった。2021年には「しわ改善とメラニン生成抑制」を訴求した商品の投入が活発に行われるなど、市場は前年比50%以上の拡大となった。その後も複合的な悩みに対応できる点が他成分との差別化要因となり成長が続いてきた。

たるみ、しわ改善、美白・ブライトニングケアといった、包括的なエイジングケア成分として知名度が高まっており、今後も市場拡大が続くと予想される。

◆調査対象

訴求効果
・たるみケア
・しわケア
・美白・ブライトニングケア
・皮脂・毛穴ケア
・アクネケア

訴求成分配合商品
・ビタミンC
・ナイアシンアミド
・レチノール


2024/1/16
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