PRESSRELEASE プレスリリース
■メカトロニクスパーツ(FA・PA設備の構成部材)47品目の世界市場
22兆5,827億円(126.5%)
生成AIや電動車、エネルギー関連の新規需要増加が注目
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 代表取締役 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、2024年まで低迷していたものの、2025年に入り工作機械や半導体製造装置、成形機などの受注が増えるのに伴い需要が好調な、それらの構成部材であるメカトロニクスパーツの世界市場を調査した。その結果を「2025年版 注目メカトロニクスパーツ市場実態総調査」にまとめた。
この調査では、メカトロニクスパーツとして、コントローラー領域5品目、ドライブ領域9品目、直動・アクチュエーター領域5品目、センサー領域8品目、受配電・接続機器領域10品目、セーフティ機器領域4品目、PA機器領域6品目を対象に、製造ラインや組み立てラインを自動化するFAや化学反応や液体混合などの生産プロセスを自動化するPAの構成部材であるメカトロニクスパーツ市場の現状を明らかにし、将来を展望した。また、日系メーカーの今後の展開を明確化するため、日本市場と日系メーカーの海外販売を日系グローバル市場とし現状を整理し、将来を予想した。
◆調査結果の概要
■メカトロニクスパーツ(FA・PA設備の構成部材)47品目の世界市場

2024年の市場は、在庫調整の長期化や、中国やアジアにおける設備投資の遅れ、欧州の景気悪化などにより、需要が低迷し、縮小した。2025年は、日本やアジアにおける需要回復、中国からの工場移転などが進む東南アジアやインドなどで新規開拓が進んでおり、市場は拡大に転じるとみられる。
グローバルに生成AIや電動車、エネルギー関連の設備投資が伸びるほか、エリア別でみると、中国が政府の補助やシリコンサイクル(半導体産業における約4年周期での景気循環)上昇を背景とする半導体関連の設備投資により伸長し、市場をけん引するとみられる。北米では、食品や飲料、医薬品、オイル&ガス、化学などの製造プロセスを管理するPA市場が安定して推移するほか、引き続き東南アジアやインドで需要開拓が進み、2028年の市場は22兆5,827億円が予測される。
■メカトロニクスパーツ47品目の日系グローバル市場

日本市場の成長は年々鈍化する中、海外展開が安定成長に向けたポイントとなる。
2024年は、日本市場での在庫調整の長期化、中国やアジアにおける設備投資の立ち遅れ、欧州の景気悪化などの影響により市場は低調だった。一方、新規受注は上向いたことで、下げ止まりの兆しもみられた。
2025年以降は、日本やアジアにおける需要回復、生産拠点の移管が進む東南アジアやインドなど新規需要の開拓が加速することにより、市場拡大が期待される。
◆注目世界市場
●プログラマブルコントローラー

リレー回路の代替として開発された制御装置であり、主に工場などの機械の自動制御に採用される。
2024年は、世界的にFA業界が低迷し、様々なセット機械に対する設備投資が減退したため、この製品の在庫が積み上がり、市場は縮小に転じた。2025年は、後半から設備投資が回復に向かっており、ユーザーの在庫解消は進んでいるため、市場は再び拡大に向かうとみられる。
2026年以降は、半導体のシリコンサイクルが上昇推移に入るとみられ、半導体関連の設備投資が増えると予想され、需要が増えるとみられる。また、スマートフォンやノートPCを中心とした電機・電子分野や自動車関連などでも設備投資が増加し、それに伴う伸びが期待され、2028年の市場は2024年比36.6%増が予測される。
●ACサーボモーター

指示に従って、正確な位置や速度、回転などを制御する際に使用するモーターのうち、交流電源で動くタイプを対象とする。最大の需要地である中国における設備投資動向の影響を大きく受ける。
2023年頃から世界的な製造業の景気低迷により、この製品の滞留在庫が発生したため、市場は縮小していた。2025年に入り、生成AIの普及に伴うサーバーなど関連機器が好調で、製造業の設備投資が回復に向かっていることから、拡大に転じるとみられる。
2025年後半から2026年前半にかけて製造業の業績回復が本格化し、設備投資が伸びることで、この製品の需要増加が予想される。中長期的にも生成AIや自動車関連の伸びが期待され、特に半導体や電子部品関連の需要が多い中国や伸びしろの大きいアジアでの需要が高まるとみられる。ただし、中国やアジアのローカルメーカーの台頭や価格競争が激化しており、市場への影響が懸念されている。
●ボールねじ

ねじ軸とナットの間にボールを入れ、ボールが転がることで、高い効率で動く機構部品である。工作機械や産業用ロボット、半導体製造装置、射出成形機、各種鍛圧機械などに広く使われる。
2025年は、この製品が採用される工作機械や半導体製造装置、射出成型機などの需要が上向いており、設備投資の増加に伴って、市場拡大が予想され、以降も好調な推移が期待される。また、新規参入したミネベアミツミが、独自の販売ネットワークなどを活かし、積極的な展開を進めるとみられ、市場拡大に貢献すると予想される。日本市場は成熟しているが、各メーカーは、中国やアジアに加え、欧州や北米で積極的な展開を進めるとみられ、2028年の市場は2024年比37.5%増の1,650億円が予測される。
◆調査対象
メカトロニクスパーツコントローラー
・プログラマブルコントローラー
・プログラマブル表示器
・産業用コンピューター
・CNC装置
・モーションコントローラー
ドライブ
・ACサーボモーター/ドライバー
・リニアサーボモーター
・ダイレクトドライブモーター
・産業用ステッピングモーター
・汎用インバーター
・三相インダクションモーター
・産業用ギアードモーター
・産業用PMモーター
・DCブラシレスモーター
直動・アクチュエーター
・ボールねじ
・リニアガイド
・油圧シリンダー
・エアシリンダー
・電動シリンダー・スライダー
センサー
・固定式コードリーダー
・光電センサー
・ファイバーセンサー
・レーザー変位センサー
・近接センサー
・産業用圧力センサー
・リニアエンコーダー
・ロータリエンコーダー
受配電・接続機器
・産業用配線用遮断器/漏電遮断器
・産業用気中遮断器
・コンタクター
・押しボタンスイッチ・表示灯
・端子台
・信号変換器
・リモートI/Oユニット
・産業用スイッチングハブ
・FA用無線システム
・スイッチング電源
セーフティ機器
・セーフティーライトカーテン
・セーフティーレーザースキャナー
・積層表示灯
・イネーブルスイッチ
PA機器
・DCS
・温度調節計
・記録計
・電力調整器
・流量計
・差圧・圧力伝送器
