PRESSRELEASE プレスリリース

第25125号

温熱シート・パッドや殺虫剤、歯磨剤などの生活用品市場を調査
― 2026年国内市場予測(2024年比) ―
●温熱シート・パッド 70億円(1.4%増)
ヘルスケア・フェムケア視点の展開で、温熱シート・パッドは堅調に推移
●歯磨剤 1,084億円(7.8%増)
口腔課題への関心が高まることで、高付加価値商品の需要が高まり、市場拡大が続く

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 代表取締役 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、温熱機能による健康効果訴求で好調な温熱シート・パッド、パーソナル化需要を取り込んでいる歯磨剤、気候変動による害虫発生増加を受けて伸びている殺虫剤など生活用品の国内市場を調査した。その結果を「トイレタリー&ライフスタイルグッズマーケティング要覧 2025-2026」にまとめた。

この調査では、ランドリー・ファブリックケア6品目、芳香・消臭剤2品目、ハウスホールド12品目、クッキング8品目、ヘルスケア3品目、殺虫剤・忌避剤3品目、除菌・ウイルス対策7品目、パーソナルケア6品目、ベビーケア3品目、シルバーケア2品目、フェムケア3品目、オーラルケア6品目、アロマケア2品目を対象に、生活用品市場の現状を明らかにし、将来を展望した。また、品目を横断する形で、シーズンアイテム、香り訴求アイテム、エチケットケアアイテム市場についても分析した。

◆注目市場

●加温目的のシーズンアイテム(使い捨てカイロ・温熱シート・パッド)

加温目的のシーズンアイテム(使い捨てカイロ・温熱シート・パッド)

2025年は年初に寒波が襲来し気温の低い日が続いたことから使い捨てカイロや温熱シート・パッドの販売が好調だった。また、温熱シート・パッドは、温熱機能によって健康維持やリラックス効果が得られることから日常的な需要を取り込み、市場拡大につながっている。

使い捨てカイロは温暖化の影響で購入のピーク期間が短くなっているため、今後縮小が続くと予想される。温熱シート・パッドは、健康意識やフェムケア意識の高まりを背景に、温熱機能による体の不調緩和を目的とした日常使用の増加で、堅実な伸びが予想される。フェムケア商品としては、ナプキン型商品も認知拡大とともに伸びている。

●歯磨剤

歯磨剤

2025年は、パーソナル化により、効果効能を複合的に訴求する高付加価値商品の展開で単価が上昇している。また、「クリーンデンタル」(第一三共ヘルスケア)による塩味の強い味や「ピュオーラ 炭酸ハミガキ」(花王)による泡立ちの良さなど新奇性の高い商品が好調で、市場拡大につながっている。加えて、「EUTHYMOL」(銀座ステファニー化粧品)を始め、海外で話題となった商品を展開することでトレンドを先取りし、若年層の需要を取り込む動きもみられる。

2026年の市場は、知覚過敏や歯周病といった加齢に伴う口腔課題への関心が高まることで、高付加価値商品の需要が高まり、市場拡大が続くとみられる。また、口臭や美白ケアに関心が高い若年層に向けた商品展開やコンテンツ発信も市場拡大に向けて重要な要素となるため、各社が力を入れている。

●殺虫剤

殺虫剤

ハエ・蚊用、ゴキブリ用、ダニ・不快衛生害虫用に分けられる。

近年は5月から11月頃まで気温が高い状況が続いており、害虫の発生頻度が増えているため、2025年の市場は前年比3.7%増が見込まれる。前年に発売された「ゴキッシュ スッ、スゴイ!」(アース製薬)や「シンカトリ」(大日本除虫菊)は積極的なプロモーションにより、若年層を含む幅広い年代の需要を獲得している。

残暑の長期化による需要増加に伴い、メーカーと小売店が協同し、通年での定番商材化を進めている。2026年は、新商品発売による単価上昇によってハエ・蚊用の好調が予想される。また、2024年に西日本エリアで大量発生したカメムシ対策を機に、ダニ・不快衛生害虫用はドラッグストアやホームセンターなどで売り場が広がったことで好調が続くとみられ、市場は2024年比7.1%増の634億が予測される。

◆調査結果の概要

■生活用品のカテゴリー別市場

生活用品のカテゴリー別市場

2025年のランドリー・ファブリックケア市場は、衣料用消臭スプレーや衣料用防虫剤が低迷する一方、合成洗剤(含洗濯助剤)が液体コンパクトやジェルボールといった高単価な剤型に移行しているほか、柔軟仕上剤も香り訴求を軸に単価上昇につなげたことで市場は拡大している。衛生意識の高まりで衣料用漂白剤も伸びている。

2026年も、合成洗剤(含洗濯助剤)や衣料用漂白剤が市場拡大をけん引するとみられる。合成洗剤(含洗濯助剤)は、共働き世帯の増加による家事負担軽減を背景に、ジェルボールを始めとする計量不要な剤型の伸長が予想される。衣料用漂白剤は、衛生意識の向上に加え、常態的に11月頃まで気温が高い状況が続いており、汗などに対する消臭ニーズが高まっていることも伸びの要因である。


シルバーケアは、2025年は、大人用紙おむつや軽失禁ライナー・パッドのユーザー増加に加え、交換回数を減らせる高機能な高吸収パッドの伸長により、市場拡大が予想される。

高齢化の進行で引き続きユーザーが増加するため、2026年も市場拡大が続くとみられる。


フェムケアは、2025年は、生理用品において主要メーカーがショーツ型の新商品を発売し、SNSを通じて認知が広がって好調なほか、高付加価値商品であるオーガニックコットン素材を用いたパンティライナーが伸びており、市場は前年比4.5%増が見込まれる。

フェムケアに対する意識の高まりから生理用品やデリケートゾーン用ボディケアでは、引き続き高付加価値商品の需要が増加しているため、2026年も市場拡大が予想される。


オーラルケアは、オーラルケア意識が向上している中、2025年は、歯磨剤や歯ブラシで高付加価値商品が好調であることから市場拡大をけん引している。洗口剤やデンタルフロス、歯間ブラシでは積極的なプロモーション施策を背景に、認知の広がりと使用習慣の定着によって大容量商品が好調である。

マスク非着用が一般化したことや、高齢化の進行、歯科健診促進の動きを背景に、引き続き口臭ケア意識や健康・美容意識への関心は高く、2026年の市場は、洗口剤や市場規模の大きい歯磨剤を中心に伸びが予想される。


◆調査対象

ランドリー・ファブリックケア
・合成洗剤(含洗濯助剤)
・ファッション洗剤(含ドライマーク洗剤)
・柔軟仕上剤
・衣料用漂白剤
・衣料用消臭スプレー
・衣料用防虫剤

芳香・消臭剤
・室内用芳香、消臭剤
・トイレ用芳香、消臭剤

ハウスホールド
・トイレ洗浄剤
・トイレットペーパー
・ティシュペーパー
・除湿剤
・住居用クリーナー
・クレンザー
・パイプクリーナー
・家庭用排水口洗浄剤
・ディスポーザブルクリーナー
・ディスポーザブルモップ
・防カビ、カビ取り剤
・洗濯槽クリーナー

クッキング
・台所用洗剤
・食器洗い(乾燥)機専用洗剤
・ペーパータオル、キッチンペーパー
・ラッピングフィルム
・食品保存用品
・アルミホイル、クッキングシート
・冷蔵庫用脱臭剤
・台所用漂白剤

ヘルスケア
・使い捨てカイロ
・温熱シート、パッド
・冷却関連用品

殺虫剤・忌避剤
・殺虫剤
・燻煙、燻蒸剤
・忌避剤

除菌・ウイルス対策
・家庭用マスク
・ウェットティシュ
・手指消毒剤
・除菌剤
・ハンドソープ
・鼻洗浄用品
・アレルギー対策用品

パーソナルケア
・ボディシャンプー
・ハンドクリーム
・石鹸
・浴用剤
・汗拭きシート
・制汗剤

ベビーケア
・おしりふき(ベビー用ウェットティシュ)
・ベビー用紙おむつ
・ベビー用スキンケア

シルバーケア
・大人用紙おむつ
・軽失禁ライナー、パッド

フェムケア
・デリケートゾーン用ボディケア
・パンティライナー
・生理用品

オーラルケア
・歯磨剤
・歯ブラシ
・洗口剤
・デンタルフロス
・歯間ブラシ
・義歯安定剤、洗浄剤

アロマケア
・エッセンシャルオイル
・リードディフューザー

◆品目横断調査

シーズンアイテム
・使い捨てカイロ
・汗拭きシート
・温熱シート、パッド
・制汗剤
・冷却関連用品

香り訴求アイテム
・衣料用消臭スプレー
・エッセンシャルオイル
・室内用芳香、消臭剤
・リードディフューザー
・トイレ用芳香、消臭剤

エチケットケアアイテム
・汗拭きシート
・歯ブラシ
・制汗剤
・洗口剤
・歯磨剤


2025/12/22
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。