PRESSRELEASE プレスリリース
SiCウエハーの世界市場を調査
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 代表取締役 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、EV市場の低迷や中国メーカーによる低価格品の増加で市場成長が鈍化する中、8インチウエハー市場の立ち上がりや12インチウエハーの開発成功、ARグラスで半絶縁型ウエハーの採用開始など、大きく変化するSiCウエハー市場を調査した。その結果を「転換期を迎えたSiC関連市場の最新トレンド・考察」にまとめた。
この調査では、SiCウエハーの口径別市場や関連装置市場の最新動向をまとめた。またパワー半導体以外の用途として注目されるARグラス向けウエハーの動向も整理した。なお、今年5月にパワー半導体向けウエハーの市場を「2025年版 パワーデバイス向けウェーハ市場の最新動向・技術トレンド」(調査期間2025年2月から3月)を発表したが、市場の大きな変化を受けて、2025年の見込と2026年以降の予測を修正した。
◆調査結果の概要
■SiCウエハーの世界市場

SiCベアウエハーを対象としている。
2025年の市場は、前年比22.3%増の1,943億円が見込まれる。欧米におけるEVの需要低迷の影響で近年の期待値を下回る状況であったが、中国メーカーを中心に低価格品や8インチウエハーが活発に展開されたことで市場は前回の調査結果より上振れするとみられる。また前回調査結果よりも8インチウエハーの低価格化が進むと予想したため、中長期的には金額ベースの伸びが小さくなるとみられる。
中国メーカーが低価格性で規模を拡大する一方、米国で世界最大手メーカーであるWolfspeedがChapter11(連邦破産法第11章)による再建手続きを取るなど市場は転換期にある。日系メーカーや欧米系メーカーは中国市場への展開に苦戦しているが、中国メーカーと同価格帯での展開は難しいことから、引き続き品質や信頼性で差別化を図る意向である。一方で中国メーカーにとっても信頼性を重視する需要家も多い中国国外市場への進出はハードルが高い状況にある。
口径別では、現状6インチウエハーが市場の多くを占めている。8インチウエハーは2027年ごろから本格的に伸びるとみられていたが、中国メーカーが2024年ごろから8インチウエハーの量産を開始していることから予想より早くに市場が立ち上がった。今後は中国を中心に8インチウエハーによるパワー半導体の製造が進むとみられる。
2024年にMetaが半絶縁型ウエハーをレンズに採用したARグラスの開発を発表した。2020年代後半以降に量産が始まるとみられ、動向に注目が集まっている。
◆調査対象
SiCウエハーSiC関連装置
・エピ膜成長装置
・イオン注入装置
・熱処理装置
