PRESSRELEASE プレスリリース
静電容量式タッチパネルの世界市場を調査
フレキシブルディスプレイ用5,100億円、フォルダブルディスプレイ用600億円
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、フレキシブルディスプレイ用とフォルダブルディスプレイ用の拡大が期待される静電容量式タッチパネルの世界市場を調査した。その結果を「2018 タッチパネル/フレキシブルディスプレイと構成部材市場の将来展望」にまとめた。
この調査では、静電容量式タッチパネルとフレキシブルディスプレイ、それらの構成部材の市場動向と、タッチパネルメーカー、フレキシブルディスプレイメーカーの事業体制を明らかにした。
◆注目市場
フレキシブル/フォルダブルディスプレイ用静電容量式タッチパネルの世界市場

フレキシブルディスプレイ用静電容量式タッチパネルの市場は、2016年にSamsung EI.の「Galaxy S7 edge」やAppleの「Apple Watch」にフレキシブルAMOLEDが採用されたことで480億円(5,000万枚)となった。2017年はSamsung EI.の「Galaxy S8」シリーズや「Galaxy Note8」、Appleの「iPhone X」にもフレキシブルAMOLEDが採用されたことで、市場は前年比3.4倍の1,650億円(1億8,000万枚)が見込まれる。
今後、2018年から2019年にかけてはBOEをはじめとした中国パネルメーカーもフレキシブルAMOLEDの供給を開始するため、スマートフォンのフラグシップモデルを中心に採用が広がり、大幅な伸びが期待される。以降も市場は順調に拡大すると予想される。
折り畳むことが可能なフォルダブルディスプレイ用は2018年後半から供給が開始され、Samsung EI.やLG EI.、Huawei、Xiaomiなどから採用したスマートフォンが発売され、市場が立ち上がるとみられる。2020年ごろからフォルダブルディスプレイ用を採用したスマートフォンがフラグシップモデルに位置付けられるようになり、量産が本格化し、2022年に市場は600億円(6,000万枚)が予測される。
◆調査結果の概要
1.静電容量式タッチパネルの世界市場
2017年見込 |
2016年比 |
2022年予測 |
2016年比 |
|
全体市場 |
3兆0,800億円 |
101.3% |
3兆2,000億円 |
105.3% |
(フレキシブル)※ |
1,650億円 |
3.4倍 |
5,700億円 |
11.9倍 |
※フレキシブル/フォルダブルディスプレイ用
静電容量式タッチパネルは、これまで抵抗膜式タッチパネルが一般的であった車載ディスプレイでその代替としての採用が進んでいるが、スマートフォンに続く需要の大きな用途はあらわれておらず、市場の伸びは鈍化している。2021年まで市場は微増、2022年にはマイナス成長(数量ベースでは微増)が予想される。市場のおよそ三分の二がガラス基板、三分の一がフィルム基板であり、2022年の市場はガラス基板が2兆200億円、フィルム基板が1兆1,800億円と予測される。
フレキシブル/フォルダブルディスプレイ用はスマートフォンで採用が進んでおり、2017年には1,650億円が見込まれ、2022年には5,700億円が予測される。全体に占める割合は2017年の5.4%から17.8%へと拡大する。
静電容量式タッチパネルの主要用途はスマートフォンである。スマートフォン市場は先進国では伸びが鈍化しているものの、世界的には伸びており、特に、中国のスマートフォンメーカーを中心に静電容量式タッチパネルの需要も増加している。また、今後はハイエンドモデルを中心にフレキシブルディスプレイ用の需要が増加するとみられる。タブレット端末向けは、タブレット端末市場が微減しており、需要の増加は期待できない。認知度向上によりスマートウォッチ(バンド)向けの需要も高まったが、今後伸びは鈍化するとみられる。ノートPC市場は縮小するが、ペン入力機種が増えており静電容量式タッチパネルの需要は微増が予想される。車載ディスプレイ向けは抵抗膜式タッチパネルからの移行により需要が増えている。その他用途として、オールインワンPC向けはほぼ横ばいが予想される。
2.静電容量式タッチパネル主要構成部材の世界市場
2017年見込 |
2016年比 |
2022年予測 |
2016年比 |
|
フレキシブル基板材料 |
16億円 |
3.2倍 |
130億円 |
26.0倍 |
位相差フィルム |
68億円 |
4.9倍 |
296億円 |
21.1倍 |
フレキシブル基板材料は、フレキシブル/フォルダブルディスプレイ用静電容量式タッチパネルに用いられる成型フィルムとフレキシブル/フォルダブルAMOLEDディスプレイのTFT基板に用いられる成型フィルムを対象とする。位相差フィルムは、フレキシブル/フォルダブルAMOLEDディスプレイ用円偏光板に使用される。液晶塗布型の光学補償フィルムも対象とする。
いずれもフレキシブル/フォルダブルディスプレイ用の静電容量式タッチパネルの市場に連動する。フレキシブルディスプレイ用の市場はスマートフォンへの採用が進んでおり、フォルダブルディスプレイ用も今後採用が始まるとみられることからフレキシブル基板材料と位相差フィルムの市場も今後拡大が予想される。なお、ハイバリアフィルムや円偏光板といった部材もフレキシブル/フォルダブルディスプレイ用の市場に連動して拡大する。
◆調査対象
| タッチパネル/タッチセンサー | フィルム基板静電容量式タッチパネル、ガラス基板静電容量式タッチパネル、フレキシブルディスプレイ用静電容量式タッチパネル、フォルダブルディスプレイ用静電容量式タッチパネル、フォースセンサー |
| タッチパネル/フレキシブルディスプレイ部材 | ITOフィルム(静電容量式用)、Agメッシュフィルム、.Cuメッシュフィルム、.Agナノワイヤフィルム、IMフィルム・HCフィルム、フレキシブル基板材料、カバーガラス、カバーシート、高・低屈折率コーティング剤、表面防汚コーティング剤、OCA、OCR、ターゲット材、引き出し配線用導電性ペースト、円偏光板、位相差フィルム、PIワニス、封止用シール剤、.ハイバリアフィルム、カバーフィルム、カバーフィルム用ハードコーティング材 |
| フレキシブル/フォルダブルディスプレイ | フレキシブルディスプレイ、フォルダブルディスプレイ |
| メーカー事例分析 | タッチパネルメーカー8社、.ディスプレイメーカー8社 |
※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。
