PRESSRELEASE プレスリリース

第20038号

農産加工品や乳油製品など75品目の市場を調査
―2024年市場予測(2018年比)―
● 冷凍野菜 1,690億円(12.8%増)
~人手不足を背景に外食や量販店惣菜向けなどが増加し、拡大~
● チーズフード 233億円(18.3%増)
~チーズを使用したメニューや商品の増加に合わせて外食企業や加工食品メーカーで採用が増加~

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、ポテト加工品を中心に採用が広がる冷凍野菜をはじめとした農産加工品や、チーズを使用したメニューの増加や機能性商品の需要獲得により伸長しているチーズフードをはじめとした乳油製品の国内市場を調査した。

今回の調査では、農産加工品27品目、乳油製品15品目のほか、畜産加工品13品目、水産加工品20品目、乳油製品15品目合計4カテゴリー75品目の市場を捉え、その結果を「2020年 食品マーケティング便覧 No.5」にまとめた。

<注目市場>

●冷凍野菜

 

2019年見込

2018年比

2024年予測

2018年比

冷凍野菜

1,547億円

103.3%

1,690億円

112.8%

 

ポテト加工品

532億円

102.5%

566億円

109.1%

※ポテト加工品は冷凍野菜の内数

ハンバーガーチェーンを中心に採用されるポテト加工品は500億円を超える市場規模であり30%以上を占めるが、それ以外の野菜も調理の短縮につながる点や安定供給が可能な点から需要は増加している。2018年は業務・加工用では簡便性から自然解凍できる商品の引き合いが強まったほか、人手不足を背景に外食や量販店惣菜向けなどが増加し、また、市販用も好調だったことから市場は拡大した。2019年は国産の生鮮原料野菜の価格が前年より下落したものの、外食産業における人手不足とコスト高騰が深刻化する中、業務・加工用で安定供給に強みのある輸入品が好調なことから市場は拡大するとみられる。今後も人手不足を背景とした採用の広がりや、生鮮野菜からの切り替えなどによる需要増により市場は拡大が続くと予想される。

ポテト加工品はハンバーガーチェーン向けが主軸の輸入冷凍フレンチフライポテトが中心となっており、回転ずしやCVS向けなどでも需要が増えている。2018年はハンバーガーチェーンをはじめ、幅広い業態で業務用需要があったほか、市販用も伸びたことから市場は拡大した。2019年も引き続きハンバーガーチェーンが好調であり、市場は拡大するとみられる。また、利益率の高いメニューとして採用業態が広がっていることから今後も堅調に拡大が予想される。

●冷凍果実(市販用)

2019年見込

2018年比

2024年予測

2018年比

96億円

103.2%

107億円

115.1%

元々業務用を主体に展開されていたが、2000年代に商社や冷凍食品メーカーがブルーベリーなどを中心に市販用の展開を開始したことで市場が形成された。皮をむく手間や切る手間がかからないほか、そのまま食べるデザートとして、また、朝食シーンではヨーグルトやシリアルフーズなどへのトッピングとして喫食が進んでいる。

2018年は旬に関係なく手ごろな価格で手に入ることや、利便性の高さが支持され需要が高まり、また、参入企業の注力度も高まったため、市場は拡大した。2019年も引き続き好調であり、今後も喫食シーンの広がりや、青果の代替需要により市場は拡大していくとみられる。

●チーズ類

 

2019年見込

2018年比

2024年予測

2018年比

プロセスチーズ

1,602億円

102.2%

1,679億円

107.1%

ナチュラルチーズ

1,708億円

100.8%

1835億円

108.3%

チーズフード

203億円

103.0%

233億円

118.3%

プロセスチーズの市場は市販用でのおつまみ需要の増加や、業務用での外食や中食惣菜向けの伸長により拡大してきた。2018年は価格改定を実施した企業の実績が伸び悩み、低価格を訴求する商品やPBに需要が流出したものの、おつまみ需要が引き続き伸び、市場は拡大した。2019年はポーションタイプのおつまみ需要の伸びは鈍化しているものの、外食ではファストフードの需要が回復していることもあり、市場は拡大するとみられる。栄養素付加、減塩のほか、チーズそのものが持つ健康性を訴求した需要開拓が進んでおり、今後も市場の拡大が期待される。

ナチュラルチーズはプロセスチーズと比べ、価格が高いことや喫食シーンが限られていたものの、直食などチーズ自体の喫食率の高まりを背景に市場は拡大してきた。2018年はチーズを使用したメニューの人気が続き、カマンベールチーズ、クリームチーズ、シュレッドチーズを中心に業務用の需要が増加した。また、市販用はメディアで健康効果が取り上げられたことから伸びた。2019年も引き続きチーズを使用したメニューは外食やスイーツで人気があるものの、クリームチーズやカマンベールチーズが伸び悩んだことで、市場は微増になるとみられる。

チーズフードはナチュラルチーズやプロセスチーズを粉砕、混合、溶解、乳化し、油脂などの副原料や調味料を添付して製造されたチーズの代替商品である。チーズを使用したメニューや商品の増加に合わせて外食企業や加工食品メーカーでチーズソース、チーズフィリングなどの採用が拡大してきた。2018年、業務・加工用ではチーズインハンバーグが定番品となって需要が増加し、その他加工食品、外食や中食惣菜などでも多様なチーズメニューが採用されたことから市場は拡大した。2019年は業務・加工用で耐熱など機能性商品の需要が高まり、市販用では健康志向に対応した商品の好調が続いている。一方、秋から冬に最需要期を迎えるチーズフォンデュは暖冬の影響で微減となったため、市場の伸びは鈍化するとみられる。今後もチーズメニューの人気が続き幅広い用途で需要することから、市場の拡大は続くと予想される。

●ハム類、サラダチキン(市販用)

 

2019年見込

2018年比

2024年予測

2018年比

ハム類

3,603億円

100.1%

3,610億円

100.3%

サラダチキン(市販用)

319億円

101.3%

325億円

103.2%

ハム類は2017年にNBとPBの両方で価格訴求が強まったことで、販売量が例年と比較して大幅に増加したものの、販売額は小幅な伸びとなった。2018年は消費者の価格志向が強いことから競争が激化し、商品単価が下落した。また、サラダチキンの伸長による売り場の縮小も重なり、市場は微減した。2019年は引き続き価格競争が続いているが、主力ブランドの販売強化やPBの新規採用による実績増加がみられたほか、サラダチキンの伸長鈍化による売り場面積の回復もあり、市場は微増になるとみられる。

サラダチキンは2013年にセブン‐イレブン・ジャパンがPB商品を発売しヒットしたことで注目を集め、高タンパク、低カロリーであることや、参入各社のフレーバー展開により需要を獲得し、市場は急激に拡大した。しかし、2018年は二桁伸長となったものの前年までの勢いは落ち着き、2019年はマイナスに転じる企業がみられるなど市場は頭を打ち、微増にとどまるとみられる。

◆カテゴリー別動向

 

2019年見込

2018年比

2024年予測

2018年比

農産加工品

1兆2,923億円

100.3%

1兆2,950億円

100.5%

畜産加工品

1兆 178億円

100.6%

1兆 285億円

101.6%

水産加工品

8,862億円

99.7%

8,742億円

98.3%

乳油製品

6,919億円

100.4%

7,100億円

103.0%

農産加工品は、冷凍野菜がハンバーガーチェーンの好調からポテト加工品が伸びているほか、人手不足を背景に採用業態の広がりがみられる。そのほか、サラダ類や冷凍果実(市販用)、こんにゃく米なども好調である。

畜産加工品は、ハム類は価格競争が激化しており、商品単価の下落が続いているものの、サラダチキンの伸びが鈍化していることで売り場面積が回復しており、2019年は前年超えが予想される。また、ソーセージ類は主力ブランドの販促強化により伸長するとみられる。そのほか、食肉加工品缶詰・パウチややきとり缶詰が好調である。

水産加工品は、青魚缶詰・パウチはメディアで健康性と料理の汎用性が紹介され、サバ缶がブームになったことで需要が増加した。2019年は反動から需要が減退しているもののユーザーの裾野が広がっている。そのほか、魚肉ハム・ソーセージ、水産練製品、めかぶもメディアに取り上げられ効果により伸長するとみられる。

乳油製品では、チーズは使用したメニューが人気でチーズの主要品目が伸長している。プロセスチーズはおつまみ向けが鈍化したものの伸びており、ナチュラルチーズは直食、チーズフードは人手不足対応により需要が増加している。

◆調査対象

農産加工品

 

 

 

・漬物

・なめ茸茶漬類

・サラダ類

・こんにゃく米

・キムチ

・山菜加工品

・素材缶詰

・こんにゃくめん・

・煮豆

・味付けメンマ

・果実缶詰・パウチ 

豆腐めん

・納豆

・はるさめ

・冷凍野菜

 

・凍豆腐

・加工ごま

・ポテト加工品

 

・豆腐

・ジャム類

・素材系ミックス

 

・豆腐加工品

・スプレッド類

    (市販用)

 

・味付油揚げ

(市販用)

・冷凍果実(市販用)

 

・こんにゃく

・素材系トマト

・はちみつ(市販用)

 

畜産加工品

 

 

 

・ハム類

・ドライソーセージ

・焼肉類

・やきとり缶詰

・ベーコン

・チキン加工品

・コンビーフ類

・おつまみ缶詰

・生ハム

・サラダチキン(市販用)

・食肉加工品缶詰・

 

・ソーセージ類

・焼豚

パウチ

 

水産加工品

 

 

 

・魚肉ハム・ソーセージ

・のり

・塩辛

・青魚缶詰・パウチ

・水産練製品

・韓国のり

・もずく酢

・ツナ加工品

・風味かまぼこ

・海苔佃煮

・めかぶ

・辛子明太子

・ちくわ

・昆布佃煮

・スモークサーモン

・鮭フレーク(市販用)

・パックおでん

・かつおパック

・水産缶詰・パウチ

・乾燥わかめ(市販用)

乳油製品

 

 

 

・バター

・ナチュラルチーズ

・チーズフォンデュ

・コーヒー用クリーム

・市販用マーガリン類

・クリームチーズ

・チーズスプレッド

・ポーションクリーム

・業務用マーガリン類

・カマンベールチーズ

・市販用チーズ

・インスタント

・プロセスチーズ

・チーズフード

・生クリーム

クリーミーパウダー


2020/04/16
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。