PRESSRELEASE プレスリリース

第14039号

生化学検査・血液検査市場を調査
−2019年市場予測−
生化学検査薬 検査薬:795億円(13年比2.2%増)、装置:94億円(同13.3%増)

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋)は、国内の臨床検査市場を網羅する調査を行っている。調査は4回に分けて行い、その第2回目となる今回は生化学検査と血液検査(血液学的検査)の市場を調査した。その結果を報告書「2014 臨床検査市場 No.2 生化学検査・血液検査市場」にまとめた。

この報告書では、生化学検査は化学的に分析する検査を、また、血液検査は血液の凝固・線溶系検査、血球計数検査などの血液学的な検査を対象とし、検査項目ごとの検査数と検査薬市場、検査装置市場を分析し、将来予測を提示した。

◆調査結果の概要

生化学検査、血液検査とも近年新規項目の発売もないうえ、検査薬・試薬単価の引下げなどにより、依然として市場環境は厳しい状況にある。ただし、生化学検査では血糖分析装置(ハンディタイプ)の需要が拡大しているほか、特定健康診査の実施率が目標に達していないことを考慮すると、両検査の潜在需要はまだあると考えられる。今後はこうした潜在需要の掘り起こしを進めることで、市場の活性化が期待される。

1.生化学検査市場

2013年
前年比
2019年予測
2013年比
検査薬※
778億円
101.0%
795億円
102.2%
装 置
83億円
102.5%
94億円
113.3%

※検査薬市場には一部試薬(消耗品)を含む

これまで検査薬市場をけん引してきたHbA1c(糖尿病関連検査)の実績伸長が鈍化してきている。依然として検査薬の低価格化が進んでおり、多くの検査項目が単価の引下げにより実績減となる中、HbA1cの実績拡大により検査薬市場は横ばいを維持してきた。しかし、近年のHbA1cの成長鈍化により横ばい維持が困難になってきている。一方、血糖分析装置市場とその専用検査薬は成長している。特に小型のハンディタイプは、血糖自己測定(SMBG)装置からの切り替えもあり、徐々に医療機関に浸透してきている。今後、血糖自己測定装置からの切り替えが進めば、さらなる実績拡大が期待できる。

血糖分析装置(ハンディタイプ)市場

2013年
前年比
2019年予測
2013年比
専用検査薬
11.8億円
101.7%
14.5億円
122.9%
装 置
3,170台
102.6%
4,300台
135.6%
1.2億円
100.0%
2.0億円
166.7%

血糖分析装置(ハンディタイプ)は、院内・病棟での血糖測定に使用されていた血糖自己測定装置からの切り替えが徐々に進んでいる。2014年には切り替えがさらに進むと見込まれる。 ハンディタイプは1万円台から10万円以上の製品がラインアップされている。この価格差は、主に通信機能の有無であり、通信機能付きは電子カルテに接続することで、医師や看護師の測定値転記作業の削減や転記ミス防止につなげることができる。徐々に通信機能付き製品を選択する医療機関も増えてきており、参入企業各社も通信機能付き製品のラインアップを充実させる方向にある。

2.血液検査市場

2013年
前年比
2019年予測
2013年比
検査薬※
405億円
101.8%
431億円
106.4%
装 置
74億円
98.7%
69億円
93.2%

※検査薬市場には一部試薬(消耗品)を含む

2013年の血液検査市場は検査薬405億円、装置74億円となった。検査薬市場はその3分の1強を占める凝固・線溶検査薬の伸びにより拡大している。また、規模はまだ小さいが抗凝固剤・ワーファリン投与患者のPT値(プロトロンビン時間値)をINR値(国際標準化比)に換算する装置専用の検査薬の伸びも拡大に貢献している。

凝固・線溶検査

2013年
前年比
2019年予測
2013年比
検査薬
144億円
103.6%
170億円
118.1%
(Dダイマー)
56億円
105.7%
70億円
125.0%

凝固・線溶検査では多くの項目が横ばいとなっているが、Dダイマーの伸びが大きいことから、市場はプラス成長となっている。Dダイマーは新しい項目ではないが、血栓症の除外診断において臨床的に高い意義が見出されたことで、注目度が高まっている。

◆保険改定の影響

2014年4月の改定では、前回比プラス0.1%となったが、同時期に改正された消費税(5%→8%)に伴う補填分を除いた実質は、前回比マイナスとなった。生化学検査及び血液検査の各項目における保険点数の変化はほとんどなく、一部減少した項目もあるが市場への影響は軽微と考えられる。

◆調査対象

1.生化学検査

検査薬・試薬(消耗品) 生化学検査薬(酵素、アイソザイム、脂質関連物質、蛋白・窒素成分、糖質関連物質、電解質・無機質、その他)、簡易分析装置用、電解質分析装置用、血糖分析装置用、HPLC装置用、血液ガス分析装置用
装置 自動化学分析装置、簡易分析装置、電解質分析装置、血糖分析装置、HPLC装置(HbA1c測定)、血液ガス分析装置

2.血液検査

検査薬・ 試薬(消耗品) 血液凝固・線溶検査薬、PT-INR装置用、血球計数装置用、血液像自動分類装置用
装置 血液凝固装置、PT-INR装置、血球計数装置、血液像自動分類装置

 


2014/06/13
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。