PRESSRELEASE プレスリリース
機能性化粧品の国内市場を調査
テカリ・毛穴ケア(ベースメイク)昨年に引き続き拡大2013年比3.4%増の271億円
スカルプケア(ヘアケア)頭皮ケア訴求商品が増加同7.5%増の345億円
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、スキンケア、ベースメイク、ボディケア、ヘアケアの化粧品の、何らかの機能を訴求するものを"機能性化粧品"と定義し、機能別に市場を調査・分析し今後を予測した。 その結果を報告書「機能性化粧品マーケティング要覧 2014」にまとめた。
◆注目の機能市場
1.スキンケア
訴求機能 |
2013年 |
前年比 |
2014年見込 |
前年比 |
| モイスチャー | 3,857億円 |
100.7% |
3,881億円 |
100.6% |
| アンチエイジング | 3,490億円 |
101.5% |
3,546億円 |
101.6% |
【モイスチャー】
2013年はオールインワンゲルの新商品投入が多かったほか、10月に発売された「エクラフチュール」(アルビオン)が口コミで話題となり、前年比0.7%増の3,857億円となった。 2014年はホワイトニング機能が需要低迷の懸念から商品の投入が少なく、加えて天候の悪い日が多いため、モイスチャー訴求商品のプロモーションへの注力が見られる。また、アンチエイジングやホワイトニングなど既存のブランドやラインに属さない単品訴求の導入美容液の投入が相次いだことによって、2014年も市場は拡大が見込まれる。
【アンチエイジング】
2013年は、制度品系※1のカウンセリングブランドや外資系高価格帯ブランドにおいて美容液やクリームなどのスペシャルケアの投入が積極的に行われたことで好調となった。セルフルートにおいては複数の訴求を併せ持つ商品の増加を背景に、アンチエイジング効果を訴求するアイテムが増加したことで、前年比1.5%増の3,490億円となった。 2014年も引き続き拡大し、前年比1.6%増の3,546億円が見込まれる。人口のボリュームゾーンが本格的なエイジングケアを志向する年代となったことで、今後も市場は活性化するとみられる。 (※1 資生堂、花王、カネボウ化粧品、コーセーなど、小売店と個別に販売契約を結び対面で販売を行うメーカー)
2.ベースメイク
訴求機能 |
2013年 |
前年比 |
2014年見込 |
前年比 |
| テカリ・毛穴ケア | 262億円 |
107.4% |
271億円 |
103.4% |
テカリ・毛穴ケアは従来10〜20代前半の若年層をターゲットとした商品が中心であったが、近年は30代前半までの幅広い年代をターゲットとした大人の肌用の皮脂・毛穴ケア商品が増加したことで市場は拡大している。 2013年はナチュラルで透明感のある肌に仕上げるメイクアップがトレンドとなったことから、毛穴や肌の凹凸、皮脂によるテカリをカバーしたいという需要が高まった。「ソフィーナ プリマヴィスタ」(花王)や毛穴カバーを訴求した「マキアージュ トゥルーパウダリー UV」(資生堂)がヒットしたことや、カウンセリング、セルフともにテカリ・毛穴ケアの商品投入が活発に行われ、前年比7.4%増の262億円となった。 2014年は引き続きナチュラルなメイクアップが注目され、テカリや毛穴のカバーに対する需要は続いており、前年比3.4%増の271億円が見込まれる。
3.ヘアケア
訴求機能 |
2013年 |
前年比 |
2014年見込 |
前年比 |
| モイスチャー&マイルド | 987億円 |
112.7% |
1,030億円 |
104.4% |
| スカルプケア | 321億円 |
110.7% |
345億円 |
107.5% |
【モイスチャー&マイルド】
元々ファミリーユースの商品が多く、幅広い年齢層がターゲットとなっていたが、近年は高い質感の髪に仕上げるプレミアム訴求や加齢に伴う髪の細りやコシを改善することを訴求した商品の投入が相次いでいる。 2013年は「アジエンス」(花王)がリニューアルによって地肌ケアから黒髪ならではの艶を出すモイスチャー&マイルド訴求へと機能移行を行ったことやエイジングケアを訴求した「セグレタ」(花王)、ノンシリコン処方の「ジュレーム」(コーセーコスメポート)のヒット、新興メーカーの参入が続いたことで、前年比12.7%増の987億円となった。 2014年はユニリーバ・ジャパンが世界的なヘアケアブランドである「クリア」を投入したほか、引き続き加齢に伴って失われるハリやコシに注目し、ボリュームアップなどを訴求した商品が増加しているため、前年比4.4%増の1,030億円が見込まれる。
【スカルプケア】
2013年は「スカルプD」(アンファー)や「サクセス」(花王)が好調だったほか、新ブランドとして「h&s フォーメン」(P&G ジャパン)が発売されたことで、前年比10.7%増の321億円となった。 2014年は前年比7.5%増の345億円が見込まれる。「クリアフォーメン」(ユニリーバ・ジャパン)が発売されたほか、女性をターゲットとした「アスタリフト」(富士フイルム ヘルスケアラボラトリー)や「セグレタ 地肌からの美髪ケア」シリーズ(花王)が発売されたことで、市場は引き続き拡大が見込まれる。
◆注目のカテゴリー
1.ボディケア
訴求機能 |
2013年 |
前年比 |
2014年見込 |
前年比 |
| ボディケア | 1,649億円 |
105.1% |
1,673億円 |
101.5% |
| (モイスチャー)※2 | 1,032億円 |
104.3% |
1,043億円 |
101.1% |
| (UV(ホワイトニング))※2 | 340億円 |
111.1% |
353億円 |
103.8% |
ボディケアはパーソナルユースの拡大を背景に高機能化および複合機能化が進み、単価が上がっていることもあり、市場は伸びている。 モイスチャーはボディケア市場の6割を占める。香り訴求に加え天然成分を使用した自然派訴求のボディシャンプーとボディクリーム・ローションが新規需要を獲得しており、これに伴い高価格帯の商品が好調で市場が拡大している。 UV(ホワイトニング)は紫外線による日焼けを防ぐ生活習慣が定着していることから、サンスクリーンを中心に実績が伸びている。日焼け止め効果に加え、保湿効果などスキンケア機能を強化した商品の投入が行われており、2013年は前年比11.1%増の340億円となり、今後も拡大するとみられる。 敏感肌は既存品のリピート率が高く安定している。また低刺激性商品の潜在需要が高く、ボディクリームやサンスクリーンが好調で、2013年は前年比0.9%増の114億円となった。2014年も引き続き拡大が見込まれる。(※2 モイスチャー、UV(ホワイトニング)はボディケアの内数。)
◆調査対象
カテゴリー |
訴求機能 |
対象品目 |
| スキンケア | モイスチャー、ホワイトニング、アンチエイジング、敏感肌、アクネ対応 | 洗顔料、クレンジング、マッサージ、モイスチャー、スポットケア、化粧水、乳液(ティント乳液タイプ含)、美容液、パック |
| ベースメイク | モイスチャー&カバー、UV(ホワイトニング)、テカリ・毛穴、アンチエイジング(くすみ・小じわ)、敏感肌 | メイクアップベース、ファンデーション、フェイスパウダー |
| ボディケア | モイスチャー、UV(ホワイトニング)、スリミング/マッサージ効果、フレグランス、敏感肌 | リップクリーム、サンタン・サンスクリーン、ボディシャンプー、ボディクリーム・ローション、ボディマッサージケアクリーム、バスプロダクツ |
| ヘアケア | モイスチャー&マイルド、ダメージケア、フケ・カユミ防止、地肌ケア(クレンジング)、フレグランス、スカルプケア(メンズ含) | シャンプー、リンス・コンディショナー、ヘアトリートメント(ヘアーコーティング剤含)、メンズヘアケア(シャンプー・リンス・ヘアトリートメント) |
※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。
