PRESSRELEASE プレスリリース

第15035号

国内のジェネリック医薬品市場を薬効領域別に調査
−2017年市場予測−
高血圧症治療剤オーソライズドジェネリック医薬品が好調、2013年比2.6倍の1,670億円
抗がん剤(がん関連用剤含む)ジェネリック医薬品への切り替えが進み同51.2%増の715億円

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、国内のジェネリック医薬品(診療報酬点数表の後発医薬品に属するもの)と、長期収載医薬品の市場を33の薬効領域に分けて調査した。その結果を報告書「2014-2015 ジェネリック医薬品・長期収載品データブック No.2 市場編」にまとめた。

◆調査結果の概要

国内のジェネリック医薬品市場

2014年見込
2017年予測
2013年比
2017年構成比
医療用医薬品
8兆5,247億円
8兆8,660億円
105.4%
100.0%
 (ジェネリック医薬品)
6,766億円
9,240億円
151.9%
10.4%
 (長期収載医薬品)
2兆3,064億円
2兆1,269億円
90.9%
24.0%

※医療用医薬品はジェネリック医薬品がない漢方製剤を含まない。ジェネリック医薬品、長期収載医薬品は医療用医薬品の内数である。

政府は増加する医療費の抑制策としてジェネリック医薬品の使用を推進している。2013年4月に「後発医薬品の更なる使用促進のためのロードマップ」を策定し、2017年度までに数量シェアを60%以上とする新たな目標を発表した。一般名処方のほか、2014年4月の診療報酬改定において後発医薬品調剤体制加算の算定要件がより厳密化されており、経口剤を中心に切り替えが進んでいる。またDPC(包括医療費支払い)制度においても後発医薬品指数が導入されており、ジェネリック医薬品への切り替えが進んでいる。

◆注目の薬効領域別市場

薬効領域別ジェネリック医薬品市場

2014年見込
2017年予測
2013年比
高血圧症治療剤
838億円
1,670億円
2.6倍
抗がん剤※1
534億円
715億円
151.2%
生物学的製剤※2
僅少
110億円
-
抗アレルギー剤
214億円
338億円
2.0倍
脂質異常症治療剤
504億円
670億円
157.6%

※1.がん関連用剤含む ※2.関節リウマチの適応を持つ製剤

1.高血圧症治療剤

2014年6月にサンドから上位ブランドである「ディオバン」(ノバルティス ファーマ)のオーソライズドジェネリック医薬品が発売され、同年9月には「ブロプレス」(武田薬品工業)のオーソライズドジェネリック医薬品があすか製薬から発売されたことで市場は今後も成長が期待される。

2.抗がん剤(がん関連用剤含む)

がん領域は特許期間中の新薬が豊富にある領域であり、開発品も多いことから、長期的に拡大するとみられる。また近年は元来新薬企業である日本化薬やヤクルト本社などがジェネリック医薬品を積極的に取り扱っていることから切り替えが進んでいる。2014年2月にリュープロレリン酢酸塩、同年6月にゾレドロン酸、同年12月にオキサリプラチンを成分としたジェネリック医薬品が発売されており、今後さらなる市場拡大が予測される。

3.生物学的製剤(関節リウマチの適応を持つ製剤)

2014年11月に日本化薬が「レミケード」(田辺三菱製薬)のバイオシミラーの「インフリキシマブBS「NK」」を発売したことで市場が形成された。また日医工は2016年度にインフリキシマブの発売を目指しており、第一三共は「エンブレル」(武田薬品工業)のジェネリック医薬品であるエタネルセプトを開発している。このようにバイオシミラーの発売が続くことで、さらなる普及が進むとみられる。このほか、「ヒュミラ」(エーザイ)のジェネリック医薬品であるアダリムマブは複数の企業が開発を進めており、2010年代後半から2020年代前半にかけて大幅に実績を伸ばすとみられる。

4.抗アレルギー剤

早期にジェネリック医薬品が発売された「アレジオン」(日本ベーリンガーインゲルハイム)の成分である塩酸エピナスチンが、市場の多くを占めていたが、2013年2月に「アレグラ」(サノフィ)のジェネリック医薬品がエルメッドエーザイと小林化工から発売され、花粉症の時期に急速に切り替えが進んだ。また同年6月に25社超の企業が参入し、さらに日医工からオーソライズドジェネリック医薬品が発売されたことで、フェキソフェナジンが実績を急激に伸ばしたため、2013年に引き続き2014年も抗アレルギー剤市場は拡大が見込まれる。

5.脂質異常症治療剤

脂質異常症治療剤市場は「リピトール」(アステラス製薬)の成分であるアトルバスタチン、および2013年12月に発売されたピタバスタチンの伸長により市場が急拡大しており、2017年には670億円に成長すると予測される。

◆調査対象

薬効領域編 高血圧症治療剤、その他循環器官用剤、抗生物質、抗ウイルス剤、抗真菌剤、統合失調症治療剤、その他精神神経疾患治療剤、上部消化管疾患治療剤、その他消化器官用剤、抗アレルギー剤、喘息・COPD治療剤、その他呼吸器疾患治療剤、脂質異常症治療剤、糖尿病治療剤、痛風・高尿酸血症治療剤、解熱消炎鎮痛剤(外用剤含む)、抗がん剤(がん関連用剤含む)、体内診断薬、麻酔・筋弛緩剤、婦人科・産婦人科疾患治療剤、変形性関節症治療剤・関節リウマチ治療剤(生物学的製剤除く)、骨粗鬆症治療剤、消毒剤(含嗽剤含む)・皮膚潰瘍治療剤、泌尿器疾患治療剤・腎疾患治療剤、栄養剤・ビタミン剤・輸液・生理食塩水、眼科用剤、ヒト成長ホルモン剤、エリスロポエチン製剤、脳疾患治療剤、CSF、免疫抑制剤、認知症治療剤、生物学的製剤(関節リウマチの適応を持つ製剤)

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。

 


2015/04/13
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