PRESSRELEASE プレスリリース
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、医師の診断に基づいて処方される医療用医薬品について、国内市場の動向を2年間にわたって調査している。このたび第4回(全6回)として、代謝領域7品目、血液関連領域3品目、腎疾患領域5品目、泌尿器領域3品目、計18品目の市場を調査した。その結果を「2015 医療用医薬品データブック No.4」にまとめた。
◆注目市場
糖尿病治療剤 【代謝領域】
2014年 |
2023年予測 |
2014年比 |
|
市場規模 |
4,357億円 |
6,008億円 |
137.9% |
2009年12月の発売以降、DPP-4阻害剤は新薬が次々と発売され、糖尿病治療剤市場の拡大をけん引している。DPP-4阻害剤は2014年に2,000億円を突破しており、既に経口剤の6割弱を占めていることから、今後はDPP-4阻害剤間での競合の激化が予想される。2014年4月に発売されたSGLT2阻害剤は、日本糖尿病学会により慎重投与が勧められたことにより市場は静かな立ち上がりとなった。しかし2015年には長期処方の制限も解禁され、徐々に実績は拡大するとみられる。長期的には、患者数の増加や、DPP-4阻害剤、SGLT2阻害剤の拡大により、2023年には6,000億円を突破すると予測される。
◆調査結果の概要
薬効領域別市場
2014年 |
2023年予測 |
2014年比 |
|
代謝領域 |
8,305億円 |
1兆0,182億円 |
122.6% |
血液関連領域 |
2,822億円 |
3,062億円 |
108.5% |
腎疾患領域 |
2,297億円 |
2,572億円 |
112.0% |
泌尿器領域 |
1,724億円 |
1,859億円 |
107.8% |
1.代謝領域
脂質異常症治療剤、糖尿病治療剤を中心とした市場である。脂質異常症治療剤はジェネリック医薬品の影響で縮小が続いているが、糖尿病治療剤は新成分DPP-4阻害剤、SGLT2阻害剤で拡大を続けている。今後も新成分が拡大する糖尿病治療剤がけん引し、縮小が続く脂質異常症治療剤も有望開発品による拡大も予想され、2023年には代謝領域市場全体で1兆円を突破すると予測される。
2.血液関連領域
市場をけん引するのは血液製剤(血友病治療剤とその他血液製剤)である。血液製剤を必要とする患者数の変動は小さいが、希少疾患への適応を図るなど付加価値を高めた製品が好調であり、開発品も豊富にあることから今後も拡大が続き、2020年には血液関連領域市場全体で3,000億円を突破すると予測される。
3.腎疾患領域
腎疾患領域の製品群は、慢性腎臓病やそれに伴う透析患者に対して処方される。構成比の高い腎性貧血治療剤が薬価改定の影響などから縮小している一方で、透析用剤、高リン血症治療剤、二次性副甲状腺機能亢進症治療剤が新製品発売や適応拡大などで拡大している。今後も患者数の増加から腎疾患領域市場の拡大が予想される。
4.泌尿器領域
市場は前立腺肥大症治療剤と過活動膀胱・神経因性膀胱治療剤の比率が高い。団塊世代の高齢化により患者数の増加が予想されるが、前立腺肥大症治療剤と過活動膀胱・神経因性膀胱治療剤は2018年頃に特許切れを迎える製品があり、以降ジェネリック医薬品の発売により縮小が予想される。
◆調査対象
| 代謝領域 | 脂質異常症治療剤、糖尿病治療剤、糖尿病性神経障害治療剤、糖尿病性腎症治療剤、糖尿病性網膜症治療剤・その他糖尿病合併症治療剤、痛風・高尿酸血症治療剤、抗肥満剤 |
| 血液関連領域 | 鉄剤、血友病治療剤、その他血液製剤・止血剤 |
| 腎疾患領域 | 腎性貧血治療剤、高カリウム血症治療剤・尿毒症治療剤、透析用剤、高リン血症治療剤、二次性副甲状腺機能亢進症治療剤 |
| 泌尿器領域 | 過活動膀胱・神経因性膀胱治療剤、前立腺肥大症治療剤、性機能改善剤 |
※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。
