PRESSRELEASE プレスリリース
環境・エネルギー分野関連3兆9,183億円(57.2%増)新たな自動車排ガス規制により需要が増加
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、環境・エネルギー分野で用いられる触媒とその材料を中心に世界市場を調査した。その結果を報告書「環境・エネルギー触媒 関連市場の現状と将来展望 2015」にまとめた。この報告書では、環境分野関連触媒10品目、エネルギー分野関連触媒13品目、その他触媒3品目、触媒材料9品目の市場について明らかにした。
自身とは別の物質の化学反応を促進したり抑制したりする触媒。その市場は環境・エネルギー分野を中心に拡大している。従来の触媒技術の多くは欧米メーカーが先行していたが、近年は厳しい環境規制により技術力を身に付けた日系メーカーが世界市場で存在感を高めている。また世界に先駆けて日本で市場形成が進む水素や光触媒、人工光合成などの新分野では日系メーカーは業界をリードしている。
◆調査結果の概要
1.環境・エネルギー分野関連触媒の世界市場
2014年 |
2030年予測 |
2014年比 |
|
市場規模 |
2兆4,924億円 |
3兆9,183億円 |
157.2% |
環境分野関連触媒7品目とエネルギー分野関連触媒11品目(※調査対象参照)の世界市場は2014年に2兆4,924億円となった。全体市場の8割超を占める環境分野関連触媒は、自動車用触媒の構成比が高い。自動車用触媒は、三元触媒や酸化触媒の伸びに加え、新たな排ガス規制によりディーゼル車用ではSCR触媒の採用が進むことで、今後も市場拡大するとみられる。建設機械や船舶用触媒は今後予定されている排ガス規制により、本格的な市場形成が期待される。
エネルギー分野関連触媒は、接触改質用触媒など石油精製関連触媒が大半を占める。今後は、アジアを中心とした製油所新設に注目が集まる。一方シェールガスや原油価格下落の影響から、GTL(Gas To Liquid)燃料、石炭液化、バイオディーゼル油製造などは伸び悩んでいる。
2.環境・エネルギー分野関連触媒の国内市場
2014年 |
2030年予測 |
2014年比 |
|
市場規模 |
2,485億円 |
3,418億円 |
137.5% |
環境分野関連触媒9品目とエネルギー分野関連触媒13品目(※調査対象参照)の国内市場は2014年に2,485億円となった。環境分野関連触媒では、排煙脱硝用(発電所・工場)では、日系メーカーが世界でも技術的に先行しているため強い。自動車用触媒では、自動車系列のメーカーを除き日系メーカーのシェアは小さいが、徐々に高まっている。海外大手メーカーは触媒の開発を本国で行い、生産を日本で行っている。
エネルギー分野では、石油業界の統廃合により、メーカーと石油精製事業者との系列関係が崩れ、各メーカーが競合する環境へと変わってきた。それに伴い、近年欧米メーカーが日本に進出している。この他、水素関連用は汎用触媒を除き、大半の触媒は10年以上ユーザーとメーカー間で共同開発が行われており、2020年以降の本格市場形成を目指し、量産体制構築の準備が進められている。
◆調査対象 (〇は調査対象地域、"その他触媒"は環境・エネルギー分野関連触媒市場の対象外)
品目名 |
世界 |
日本 |
|
環境分野 関連触媒 |
ガソリン車用触媒(三元触媒) | 〇 |
〇 |
| ディーゼル車用触媒(酸化触媒) | 〇 |
〇 |
|
| ディーゼル車用触媒(SCR触媒) | 〇 |
〇 |
|
| 自動二輪車用触媒 | 〇 |
〇 |
|
| 建設機械用触媒(SCR触媒) | 〇 |
〇 |
|
| 船舶用触媒(SCR触媒) | 〇 |
||
| 排煙脱硝用触媒 | 〇 |
〇 |
|
| 水処理用触媒(COD処理/NH3処理) | 〇 |
||
| 光触媒用酸化チタン | 〇 |
||
| 人工光合成用触媒(H2O分解/CO2還元) | 〇 |
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エネルギー分野 関連触媒 |
水素化脱硫用触媒 | 〇 |
〇 |
| 接触改質用触媒 | 〇 |
〇 |
|
| 接触改質用触媒(FCC触媒) | 〇 |
〇 |
|
| 水素化分解用触媒(固定床/沸騰床/スラリー床) | 〇 |
〇 |
|
| GTL燃料用触媒 | 〇 |
〇 |
|
| 石炭液化用触媒(直接/間接) | 〇 |
〇 |
|
| 石炭ガス化用触媒 | 〇 |
〇 |
|
| バイオディーゼル油製造用触媒 | 〇 |
〇 |
|
| 燃料電池(PEFC)用触媒 | 〇 |
〇 |
|
| 燃料電池(SOFC)用触媒 | 〇 |
〇 |
|
| 燃料電池改質用触媒 | 〇 |
〇 |
|
| 水素貯蔵用触媒(水素化/脱水素) | 〇 |
||
| 水素製造用触媒(オンサイト/オフサイト) | 〇 |
||
その他触媒 |
石油化学製品製造用触媒 | 〇 |
|
| 高分子重合用触媒 | 〇 |
||
| 油脂加工・医薬・食品製造用/その他の工業用触媒 | 〇 |
〇 |
|
触媒材料 |
酸化アルミニウム(アルミナ) | 〇 |
〇 |
| 酸化チタン(チタニア) | 〇 |
〇 |
|
| 酸化ジルコニウム(ジルコニア) | 〇 |
〇 |
|
| 酸化セリウム(セリア) | 〇 |
||
| ゼオライト | 〇 |
〇 |
|
| ニッケル | 〇 |
||
| モリブデン | 〇 |
||
| プラチナ | 〇 |
||
| パラジウム | 〇 |
※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。
