PRESSRELEASE プレスリリース

第19066号

臨床検査の世界市場を調査
−2023年予測(2018年比)−
臨床検査の世界市場826億9,000万ドル(23.0%増)

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、新興国の経済成長に伴い、検査環境の整備が進むなど市場の動きが活発化している臨床検査の世界市場を調査した。その結果を「2019年 World Wide 臨床検査市場」にまとめた。

この調査では臨床検査薬と検査装置からなる臨床検査の世界市場を地域別、検査分野別に分析した。また、注目市場(化学発光法市場、イムノクロマト法市場、インフルエンザ検査市場、特異IgE検査市場、細菌検査装置市場、HPV 検査市場、血糖自己測定市場)と大手から中堅までの海外の臨床検査関連メーカー126社の事例を分析し、世界市場における展開状況をまとめた。

◆調査結果の概要

1.臨床検査の世界市場



2018年の世界市場は、672億2,000万ドルとなった。欧米や日本は普及が一巡し伸びは緩やかになっているが、アジアは大きく伸びており市場の拡大をけん引している。中国では経済成長は鈍化したものの、検査の普及は進んでおり伸びている。東南アジアは経済成長率が高く、人口も多いことから参入各社の注目を集めておりさらなる成長が期待される。今後も世界市場は拡大が続くとみられ、2023年には826億9,000万ドルが予測される。

検査環境の整備が進んでいる先進国は、遺伝子検査や病理検査などの先進的な検査の伸びが期待される。一方、中国やインドは、大都市部や富裕層向けの医療機関では検査環境の整備が進んでいるが、地方や農村部では進んでいないところが多い。地方や農村部に潜在する需要が顕在化すれば市場はさらに拡大するとみられる。

2.地域別市場


北米
世界シェアの36%以上を占め、最も大きい市場を形成している。近年は、アジアの成長もあり相対的に北米のシェアは微減しているが、今後も人口の増加が見込まれることもあり世界市場をけん引していくとみられる。

欧州
西欧、北欧を中心に市場拡大しているが、普及期を過ぎているため微増となっている。今後は、西欧や北欧に比べ検査環境の整備が遅れている東欧やロシアの伸びが期待される。

アジア
急速に伸びている。中国やインドなど経済成長率の高い地域が多く、今後のさらなる伸びを期待し参入各社が注力している地域となっている。また、東南アジアは人口も多く経済発展とともに伸び、今後の市場拡大に寄与するとみられる。

その他地域
中南米、アフリカ、中東、オセアニアなどである。オセアニアを除くと開発途上国がメインであり、検査の普及は進んでいないため市場規模は小さいが、今後は拡大が期待される。

3.検査分野別市場


免疫血清検査
最も市場規模が大きい。先進国では普及が進み飽和傾向にあるが、開発途上国では普及段階にあり伸びている。今後も開発途上国で普及が進み、市場拡大が期待される。

血液検査
血液凝固・線溶検査や血球計数検査、血液像検査を対象とする。先進国では普及が進み大きな伸びはみられないが、アジアやその他地域では普及段階であり、今後も市場の拡大が期待される。

生化学検査
先進国では普及期を過ぎ低成長となっている。一方、新興国では普及期であり伸びていることから市場は拡大している。開発途上国では医療インフラが整っていないため普及率は低いが、中・長期的には上昇するとみられ、今後の市場拡大に寄与するとみられる。

細菌検査
欧米や日本などの先進国ではすでに微生物検査の自動化が普及しており、市場は微増となっている。欧米や日本以外の地域では、現状自動化普及率は高くないものの、今後中国を始めとしたアジア(東南アジア)を中心に上昇するとみられ市場拡大が予想される。

遺伝子検査
先進国を中心に市場が形成されている。開発途上国における結核、マラリア、風土病などの遺伝子検査も開発され一部普及が始まっており、今後も市場の拡大が予想される。

病理検査
がんの診断や抗がん剤の効果測定を中心に行われる検査である。世界的に長寿化が進み、がん患者数も増加していることから市場は拡大している。今後もがん患者数は増加が予想されることから、市場も拡大していくとみられる。

その他検査
尿検査と血糖自己測定が主な検査である。尿検査、血糖自己測定ともに欧米や日本では普及が進んでおり横ばいから微減となっているが、経済発展が著しい中国やインドでは食生活が豊かになり糖尿病患者が増えているため伸びており市場の拡大を支えている。

◆調査対象

品目 臨床検査薬、検査装置
地域 北米、欧州、アジア、その他地域
検査分野 生化学検査、免疫血清検査、血液検査、遺伝子検査、細菌検査、病理検査、その他検査
注目市場 化学発光法市場、イムノクロマト法市場、インフルエンザ検査市場、特異IgE検査市場、細菌検査装置市場、HPV検査市場、血糖自己測定市場
臨床検査関連メーカー事例 126社

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。


2019/08/26
       
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