PRESSRELEASE プレスリリース

第21058号

国内加工食品27カテゴリー411品目の市場を総括・分析
―2021年市場予測(2020年見込比)―
■国内加工食品(27カテゴリー411品目)   22兆6,355億円(2.0%増)
~市場規模の大きいアルコール飲料や飲料の好調などにより拡大に転じる~

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、2020年7月より6回に分けて行ってきた27カテゴリー411品目の加工食品の市場調査結果を総括・分析した。その結果を「2021年 食品マーケティング便覧 総市場分析編」にまとめた。

この調査では、国内加工食品市場の総括に加えて、カテゴリー別市場動向や品目別マーケットスケールランキングや新型コロナウイルス感染症が食品業界に与える影響などを横断的に捉えた。また、2019年および2020年のヒット、高成長商品とその動向も明らかにした。

◆調査結果の概要

■国内加工食品市場(27カテゴリー411品目)

2020年見込

2019年比

2021年予測

2020年見込比

22兆1,822億円

97.4%

22兆6,355億円

102.0%

2020年の市場は新型コロナウイルス感染症の流行により在宅時間が増加したことから、内食需要や家飲みの機会が増加し市販用は伸長している。一方、業務用は外食業態やホテル、レジャー施設などの営業時間短縮や臨時休業により需要が減少したことから前年比2.6%減の22兆1,822億円が見込まれる。

カテゴリー別でみると、飲料やアルコール飲料、ステープルの市場規模が大きく、この3カテゴリーで市場の5割強を占めている。2020年は新型コロナの影響による外食業態の営業時間短縮や臨時休業を受け、アルコール飲料はビール類を中心に低迷していることから、構成比の減少が予想される。一方、買い置き需要に伴うカップめんや袋めん、冷凍米飯類(バラタイプ)などの好調により、ステープルの構成比が増加するとみられる。

2021年の市場は市場規模の大きいアルコール飲料や飲料の好調に加え、伸長しているカテゴリーも多くみられることから、拡大に転じると予想される。

・ステープル

 

2020年見込

2019年比

2021年予測

2020年見込比

全 体

2兆8,548億円

102.4%

2兆8,434億円

99.6%

 

プレミックスパウダー・加糖

240億円

129.7%

180億円

75.0%

 

シリアルフーズ

695億円

111.6%

720億円

103.6%

 

冷凍そば

101億円

82.8%

106億円

105.0%

 

中華まんじゅう

500億円

96.9%

490億円

98.0%

※プレミックスパウダー・加糖、シリアルフーズ、冷凍そば、中華まんじゅうは全体の内数

米飯類7品目、めん類14品目、その他ステープル10品目を対象とする。

2020年の市場は、業務用は低迷しているものの、市販用は内食需要や外出自粛による買い置き需要を獲得し、前年比2.4%増が見込まれる。

特に伸びの高い品目はプレミックスパウダー・加糖とシリアルフーズである。プレミックスパウダー・加糖は在宅時間が増えたことによる家庭内の調理機会増加からホットケーキミックスを中心に需要が高まり、前年比29.7%増が見込まれる。また、シリアルフーズは喫食の手軽さや栄養価の高さなどから伸長するとみられる。一方、冷凍そばは外食業態や給食向けなど業務用の減少のため、大幅な縮小が予想される。また、中華まんじゅうは家庭内での喫食を想定した商品は好調なものの、CVS向けの販売が客数減少や衛生面から敬遠され、前年比3.1%減が見込まれる。

【内食の動向】

●家飲みの動向

 

2019年

2020年見込

2019年比

リキュール類

151億円

201億円

133.1%

ノンアルコールドリンク

149億円

186億円

124.8%

RTD

5,394億円

6,129億円

113.6%

ノンアルコールビール

760億円

816億円

107.4%

ウイスキー

2,619億円

2,764億円

105.5%

※小売りベース

新型コロナの流行により、緊急事態宣言の発出やソーシャルディスタンスへの意識向上から、大人数での飲み会の機会が減少している。一方、オンライン飲みが広がりを見せているほか、流通やメーカーによる提案なども功を奏し、家飲み需要は増加している。特に、容量やフレーバー、アルコール度数など商品のラインアップが豊富であるRTDが幅広いユーザーを取り込み、伸長している。また、外出自粛が続くことで健康意識が高まり、ノンアルコール類がコロナ太り対策や休肝日ニーズから伸びている。

●保存食の動向

 

2019年

2020年見込

2019年比

国産パスタ

557億円

707億円

126.9%

冷凍うどん

653億円

784億円

120.1%

食パン

2,069億円

2,264億円

109.4%

袋めん

1,664億円

1,821億円

109.4%

カップめん

6,553億円

6,739億円

102.8%

※小売ベース

外出自粛に伴い日々の買い物回数を減らす動きがみられ、数日分の食料をまとめて購入するようになっていることから、保存性の高いステープルや冷凍食品の需要が高まっている。また、家庭での調理機会の増加から買い置き可能な商品の需要が増えて、主食となるめん類や食パンが伸長している。袋めんは経済性が高いことや野菜を加えるなどアレンジできることから、2020年は前年比9.4%増が見込まれる。

●嗜好品の動向

 

2019年

2020年見込

2019年比

紅茶(ティーバッグ・リーフ)

250億円

276億円

110.4%

レギュラーコーヒー

2,462億円

2,690億円

109.3%

インスタントコーヒー

2,574億円

2,702億円

105.0%

※小売ベース

外出自粛や在宅勤務の増加により喫茶など外食業態や自販機、CVSの利用頻度が低下しており、家庭用商品へ需要がシフトしている。特に、レギュラーコーヒーやインスタントコーヒーは外食業態やRTDからの需要流入により伸長するとみられる。

レギュラーコーヒーでは、1杯当たりの経済性ではなく、在宅時間の増加で淹れる楽しみやおいしさが再認識され、インスタントコーヒーは簡便性が需要獲得につながっている。また、紅茶(ティーバッグ・リーフ)は紅茶ポリフェノールの健康性や紅茶(リキッドタイプ)からの需要シフトが市場拡大の要因になっている。

◆調査対象

第1回~第6回調査の対象27カテゴリー411品目

・菓子(31)

・アルコール飲料(33)

・果実飲料(8)

・調味料(53)

・スナック菓子(9)

・チルドデザート(13)

・炭酸飲料(6)

・調味食品(24)

・スープ類(13)

・フローズンデザート(7)

・乳性飲料(9)

・農産加工品(27)

・育児用食品(4)

・ドライデザート(6)

・嗜好飲料(11)

・畜肉加工品(12)

・冷凍調理済食品(22)

・米飯類(10)

・健康飲料(9)

・水産加工品(20)

・チルド調理済食品(6)

・めん類(16)

・その他飲料(9)

・乳油製品(15)

・その他調理済食品(5)

・その他ステープル(14)

・嗜好品(19)

 


2021/06/16
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