PRESSRELEASE プレスリリース
印刷関連や電子材料向けの増加が拡大を推進
■半導体用フォトレジスト 2,493百万ドル(52.9%増)
~高価格の液浸ArFレジストが市場をけん引し拡大~
■UV硬化型インクジェットインキ 3,095百万ドル(88.5%増)
~欧米、中国を中心に需要増加で拡大~
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、半導体やディスプレイ、印刷、自動車、建築、日用品に至るまで幅広く用いられており、環境負荷の低減が可能なため近年ますます需要が増加している感光性樹脂およびその原材料の世界市場を調査した。その結果を「 2021年 光機能材料・製品市場の全貌 」にまとめた。
この調査では感光性樹脂28品目、原材料19品目の計47品目について用途、企業、価格、技術等の観点からそれぞれを国・地域別など多角的に捉え、最新の市場動向を調査・分析し、将来を展望した。
◆注目市場
■半導体用フォトレジスト[感光性樹脂]
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2020年 |
2019年比 |
2026年予測 |
2020年比 |
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1,630百万ドル |
110.0% |
2,493百万ドル |
152.9% |
半導体前工程に用いられるg線/i線、KrF、ArF、液浸ArF、EUVの各フォトレジストを対象とする。
2020年は新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けた巣ごもり需要やリモートワークの増加に伴い、モニターやタブレット端末、ノートPCなどで需要が増加した。また、5G通信の普及に伴う関連機器向けの半導体やデータセンター向けSSDでの需要が増加し、市場は前年比プラスとなった。
現状では高価格の液浸ArFレジストが市場をけん引しているが、今後は液浸ArFレジストからさらに高価格なEUVレジストへシフトするとみられる。EUVレジストの低価格化は続くが、マルチパターニング導入により市場は拡大すると予想される。g線/i線用やKrF用のレジストも価格低下が進行しているが、パワー半導体やセンサーで安定した需要が続くとみられる。2026年の市場は2020年比52.9%増の2,493百万ドルが予測される。
■UV硬化型インクジェットインキ[感光性樹脂]
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2020年 |
2019年比 |
2026年予測 |
2020年比 |
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1,642百万ドル |
93.9% |
3,095百万ドル |
188.5% |
インクジェット方式のプリンターで用いられているUVインキを対象とする。
2020年は主要販売地域である欧米において、新型コロナの流行による生産活動一時停止の影響を受けたが、中国では新型コロナの流行が落ち着くとともに需要が急速に増加したため、市場は大幅な縮小を逃れた。
欧米ではUVインクジェット印刷の普及により需要が安定しているほか、中国では溶剤インクジェット印刷からUVインクジェット印刷へのシフトが進むことで市場拡大が続き、2026年は2020年比88.5%増の3,095百万ドルが予測される。
■カラーレジスト[感光性樹脂]
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2020年 |
2019年比 |
2026年予測 |
2020年比 |
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856百万ドル |
95.7% |
812百万ドル |
94.9% |
LCD用カラーフィルターのRGB形成に使用するフォトレジストを対象とする。市場はディスプレイの出荷面積ベースとほぼ連動している。
2020年はLG DisplayのLCD事業撤退や、中国における10.5世代のパネル製造ラインの本格稼働延期により、それまで過剰供給だった市場構造が崩れたため、カラーレジストを含む構成原料の価格低下が進んだため、市場は縮小した。新型コロナの流行を受け、リモートワークの普及や巣ごもり需要により、ITモニター向けが好調なため販売数量は好調を維持するが、以降は価格低下により市場縮小が予想される。
■アクリレートモノマー[原材料]
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2020年 |
2019年比 |
2026年予測 |
2020年比 |
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1,930百万ドル |
89.8% |
2,430百万ドル |
125.9% |
官能基にアクリロイル基を持つモノマーを対象とする。アクリレートモノマーと光開始剤などを加えた化合物はUVなどのエネルギー電子線の照射によって硬化することから、インキや塗料、レジストなどの幅広い用途で用いられている。
2020年はインキや塗料・コーティング材での需要が大きく落ち込んだことを受けて、市場は前年比10%以上のマイナスとなった。一方で、巣ごもり需要によってラベル印刷やPC、ディスプレイに使用される電子材料向けは伸びている。
日本では、2019年までパッケージ印刷の需要増加をけん引していたインバウンドの縮小、消費者向け全般の新製品の販売が滞ったことによる広告用のサイン・ディスプレイ需要の減少などが大きく影響した。
今後は電子材料向けや環境対応ニーズの増加により、高機能製品の需要が増えることで市場は拡大すると予想される。
◆調査結果の概要
■感光性樹脂の世界市場
※塗料・コーティング材ではUV硬化塗料・コーティング材(化粧品容器用、建材用)を、
印刷関連では感光性樹脂版(レタープレス)を除いた市場
2020年は塗料・コーティング材や印刷関連の需要が大きく落ち込み、前年比マイナスとなった。
一方、電子材料や粘接着剤は 2020年も好調で、今後も成長が続くとみられる。電子材料は、液状ソルダーレジストやドライフィルムレジストはプリント基板の需要と連動して微減となったが、一方で、半導体やFPDなどが好調だったことで半導体用やレジストなどが伸びており、2021年以降も好調が続くと予想される。また、粘接着剤は車載ディスプレイの大画面化や搭載率の上昇、OCR代替などによるOCA需要の増加などにより、伸びるとみられる。
■原材料の世界市場

2020年はインキや塗料・コーティング材の需要の落ち込みが大きく響き、市場は縮小した。
2021年以降は需要が回復し、2022年には新型コロナ流行以前の2019年の市場規模を上回ると予想される。
市場構成比の高いモノマー・オリゴマーの需要減少が2020年の市場縮小の主因となったが、2021年以降はアクリレートモノマーやメタクリレートモノマーなどがけん引して、伸びるとみられる。レジストポリマーは2020年も好調であった。原材料によっては価格低下が徐々に進行するとみられるものの、数量ベースでの好調な増加を受け、伸びが続くと予想される。添加剤では、光重合開始剤が堅調であり、中国を中心とした需要増加により、順調な伸びが予想される。
◆調査対象
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感光性樹脂 |
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電子材料 |
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・半導体用フォトレジスト |
・有機EL用絶縁膜材料 |
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・バッファーコート膜・再配線形成材料 |
・有機EL用シール材(UV硬化型) |
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・TFT形成レジスト |
・ドライフィルムレジスト |
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・ブラックレジスト |
・液状ソルダーレジスト |
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・カラーレジスト |
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塗料・コーティング材 |
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・UV硬化塗料・コーティング材(自動車用) |
・UV硬化塗料・コーティング材(建材用) |
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・UV硬化塗料・コーティング材(エレクトロニクス用) |
・フィルム用ハードコーティング材 |
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・UV硬化塗料・コーティング材(化粧品容器用) |
・EB硬化型樹脂 |
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印刷関連 |
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・印刷面用UV硬化型ニス |
・感光性樹脂版(フレキソ・固体状) |
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・UV硬化型インキ |
・感光性樹脂版(フレキソ・液状) |
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・UV硬化型インクジェットインキ |
・感光性樹脂版(レタープレス) |
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・3Dプリント用UV硬化型樹脂 |
・感光性樹脂版(スクリーン) |
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・UVナノインプリント材料 |
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粘接着剤 |
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・UV硬化型接着剤 |
・OCA |
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・可視光硬化型接着剤 |
・OCR |
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原材料 |
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モノマー・オリゴマー |
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・アクリレートモノマー |
・ポリマーアクリレート |
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・メタクリレートモノマー |
・水系UV樹脂 |
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・ウレタンアクリレート |
・脂環式エポキシ |
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・エポキシアクリレート |
・ビニルエーテル |
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・ポリエステルアクリレート |
・オキセタン |
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・シリコンアクリレート |
・アダマンタン誘導体 |
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レジストポリマー |
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・g/i線レジスト用ポリマー |
・ArFレジスト用ポリマー |
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・KrFレジスト用ポリマー |
・EUVレジスト用ポリマー |
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添加剤 |
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・光重合開始剤 |
・光増感剤 |
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・光酸発生剤 |
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