PRESSRELEASE プレスリリース

第23013号

調味料、調味食品の国内市場を調査
―2023年市場予測(2022年見込比)―
●米油 265億円(7.3%増)
健康志向の高まりを背景に市場拡大。特に市販用の伸びが大きい
●めん用たれ・ソース(市販用) 48億円(4.3%増)
めんつゆや白だしなどに対して、食べ応えのある具入り商品で差別化を図る

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、コロナ禍の内食化と健康志向の高まりに伴って、健康機能訴求や汎用性の高い商品などが伸びている調味料と、レトルトカレーやどんぶりの素などが好調の調味食品の、計2カテゴリー75品目の調査結果を「2023年 食品マーケティング便覧 No.5」にまとめた。

◆注目市場

●食用油

 

2022年見込

2021年比

2023年予測

2022年見込比

全体

4,870億円

122.4%

5,350億円

109.9%

 

米油

247億円

114.4%

265億円

107.3%

※米油は全体の内数

2022年の市場は、大豆油や菜種油などの汎用油を中心とした価格改定の影響で前年比20.0%以上の拡大が見込まれる。特に、市場の7割を占める業務・加工用は外食業態の回復で販売額と販売量ともに前年を上回っている。一方、市販用は外出増加に伴う需要減や買い控えによって販売量が縮小している。

食用油は調理に欠かせないことから今後も安定した需要が予想されるが、価格が高止まりした場合、家庭での油料理の頻度減少や業務・加工用での使用量が削減される懸念がある。米油やごま油については、健康性や汎用性の高さから注目が集まっており、需要が増加するとみられる。

米油は、2022年は業務用が外食市場の回復で伸びているほか、市販用は健康志向の高まりによって前年比2割以上伸びるとみられる。

特に、ビタミンEや植物コレステロールなどの栄養素を含んでいる点が注目されており、2023年も伸びが続き、市場は前年比7.3%増が予測される。今後は、健康志向に加えて、食料自給率や安全安心の観点から国産原料使用への関心も高まっていくとみられ、引き続き市場は拡大するとみられる。

●めん用たれ・ソース(市販用)

2022年見込

2021年比

2023年予測

2022年見込比

46億円

104.5%

48億円

104.3%

うどんやそうめん、冷や麦などに“かける"“あえる"タイプの希釈しない市販用めん専用たれ・ソースのうち、個食又は使い切りタイプのドライ商品のみを対象とする。加熱調理工程が必要なものは除外する。

2010年に丸美屋食品工業が「かけうま麺用ソース」を、2011年にヤマキが「讃岐風釜玉うどんつゆ」を発売したことで市場が形成され、2015年頃から新規参入が増えたことにより拡大が続いた。コロナ禍で、在宅の昼食時に簡単なうどんメニューを選択するケースが増えたことなどから伸長している。

今後も、冷凍うどんの需要は続くとみられ、めんつゆや白だしなどの関連商品との差別化が、ジャージャーめんや肉みそめんなど食べ応えのある具入り商品により図られているため、2023年の市場は2022年見込比4.3%増が予測される。

●つゆの素

 

2022年見込

2021年比

2023年予測

2022年見込比

全体

1,051億円

102.8%

1,064億円

101.2%

 

白だし

169億円

103.7%

171億円

101.2%

※白だしは全体の内数

つゆの素は、2022年は猛暑の影響で市販用のめんつゆの需要が高かったことや、業務用の需要回復によって、市場は拡大するとみられる。

新型コロナウイルス感染症の流行以前は少なかった外食チェーンのテイクアウトめんメニューが、大手うどんチェーンを中心に増加しているため添付調味料として伸びている。今後もうどんやそばのテイクアウトは一定の需要が予想される。また、市販用では減塩や砂糖不使用といった健康価値訴求を行った商品が発売され、伸びが期待されることから、2023年の市場は拡大が予想される。

白だしは、コロナ禍に家庭での調理頻度が増加したことでトライアルユーザーを獲得し、汎用性の高さから家庭でストックされるようになったため伸長している。2022年は市販用の伸長に加え、業務用でも汎用性の高さからうどんつゆからのシフトなどがみられ、需要が高まっている。また、CVS総菜での新規採用が増えており、市場は前年比3.7%増が見込まれる。

市販用と業務用ともに、汎用性の高さによる安定した伸びは続くとみられるほか、白だしメーカーがおでんや唐揚げ、炊き込みご飯など白だしを使ったレシピ提案を強化しており、2023年の市場は拡大が予想される。

●レトルトカレー

2022年見込

2021年比

2023年予測

2022年見込比

965億円

105.2%

985億円

102.1%

2022年の市場は、業務用はカフェ・喫茶など主力業態での需要回復で伸びている。また、市場の8割を占める市販用が新型コロナ流行以前から続いている簡便性ニーズの取り込みや価格改定の影響により伸長するとみられる。

2023年の市場は前年比2.1%増が予測される。単身世帯の増加や1世帯当たりの人数の減少、共働きの増加などで需要増加が予想される。また、参入メーカーが、商品のリニューアル時にパッケージを電子レンジ加熱対応に変更するなど利便性向上に努めていることも追い風となるとみられる。業務用は、外食店での人手不足を背景に、簡便性の観点から採用が増えるとみられ、今後も市場拡大が予想される。

◆調査結果の概要

 

2022年見込

2021年比

2023年予測

2022年見込比

調味料

1兆7,744億円

105.7%

1兆8,215億円

102.7%

調味食品

5,015億円

101.4%

5,045億円

100.6%

調味料は、2022年は価格改定の影響を受けて、多くの品目で販売量の減少が予想される。しかし、コロナ禍での内食化の進行と健康志向の高まりを背景に、内臓脂肪を減らす効果や悪玉コレステロール値の低下、減塩など健康機能を訴求した商品は好調である。白だしやガラスープ、だしパックなど様々な料理へ使用できる汎用性の高い商品も伸長している。加えて、めん用たれ・ソース(市販用)も、冷凍めん市場とともに伸びており、市場拡大に貢献している。

2023年の市場は引き続き、健康訴求や汎用性の高い商品の伸びが予想され、前年比2.7%増が予測される。

調味食品は、2022年は値上げの影響を受けて多くの品目で販売量が減少している。一方、レトルトカレーやチルドメニュー専用調理済食品(市販用)など販売額と販売量ともに好調な品目もみられ、市場は2021年比1.4%増が見込まれる。

コロナ禍での調理頻度増加による調理疲れを背景に、今後は簡便性の高い冷凍調理済食品等への需要流出などが懸念される。一方で、レンジアップ対応などで簡便ニーズを獲得する商品は好調なことなどから、2023年の市場は微増が予想される。

◆調査対象

調味料

 

 

・食用油

・みりん風調味料

・浅漬けの素

・オリーブ油

・発酵調味料

・オイスターソース

・ごま油

・マヨネーズ類

・醤調味料

・米油

・マヨネーズタイプ調味料(市販用)

・具入りラー油(市販用)

・アマニ油(市販用)

・タルタルソース

・キムチのたれ(市販用)

・みそ 

・ドレッシング

・ガラスープ

・しょうゆ 

・ノンオイルドレッシング

・ラーメンスープ(業務用)

・塩

・コンソメ・ブイヨン

・めん用たれ・ソース(市販用)

・つゆの素 

・焼肉のたれ

・しゃぶしゃぶのたれ

・白だし

・ステーキソース

・すき焼きのたれ

・うどんスープ(市販用)

・ソース

・鍋つゆ

・風味調味料

・トマトケチャップ

・おでんの素

・だしパック

・トマトピューレ・ペースト

・うま味調味料(市販用)

・食酢

・スパイス類

・レモン果汁(市販用)

・すし酢

・市販用チューブ入りスパイス類

・半練中華だし(市販用)

・ぽん酢

・純カレー 

・塩麹

・その他調味酢

・ペッパーソース

 

・本みりん

・機能性甘味料

 

調味食品

 

 

・インスタントカレー

・トマトソース

・チルドメニュー専用調理済食品

・レトルトカレー

・グラタン関連セット食品(市販用)

(市販用)

・缶詰カレー

・メニュー専用合せ調味食品

・炒飯の素

・インスタントシチュー

・中華メニュー専用合せ調味食品

・お茶漬け

・インスタントハヤシ

(市販用)

・ふりかけ

・レトルトハヤシ・シチュー

・和風・洋風メニュー専用合せ

・すしの素

・ピザソース

調味食品(市販用)

・釜飯の素・炊き込みご飯の素

・パスタソース

・アジアンメニュー専用合せ

・どんぶりの素

・ブラウン・ホワイトソース

調味食品(市販用)

・ぞうすいの素


2023/02/06
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