PRESSRELEASE プレスリリース
■ペロブスカイト太陽電池の世界市場 3兆6,854億円(78.9倍)
30年頃のタンデム型の量産化により、既存太陽電池からの代替が進み、急拡大
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 代表取締役 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、商用化により、社会実装が急速に進展しているペロブスカイト太陽電池の世界市場を調査した。その結果を「2026年版 ペロブスカイト太陽電池の開発動向と市場の将来展望 世界市場編」にまとめた。
この調査では、新型・次世代太陽電池の本命とされるペロブスカイト太陽電池の世界市場について、種類別、用途別、採用基板別に明らかにし、将来を展望した。
◆調査結果の概要
■ペロブスカイト太陽電池の世界市場

ペロブスカイトの単接合型と、ペロブスカイトと結晶シリコンなどのタンデム型(多接合型)を対象とする。
2025年までは試験的な生産や実証的な設置、有償サンプルの提供などが中心であったが、2026年は中国のスタートアップメーカーを中心に生産ラインが立ち上がるなど、量産化も進みつつある。
2026年現在、様々な分野で顧客開拓が行われており、ガラス基板では、発電事業向けを想定した開発のほかにも、電子機器などの消費者向けアプリケーションでの開発、宇宙向けなど特殊・過酷な環境での対応も進んでいる。また、フィルム基板では、軽量かつ設置自由度の高い製品へと改良が進んでおり、BIPV(建材一体型太陽電池)、BAPV(建物据付型太陽電池)を主軸に、自動車向けでの研究・開発も今後増加するとみられる。
商用化が開始された直後のため、変換効率や耐久性などのモジュールの性能、量産時の歩留まりの低さなどが課題となっているが、メーカーによる供給実績は拡大しており、2026年の市場は前年比2.3倍の1,088億円が見込まれる。一部では低価格な既存太陽電池との競合もみられるが、量産技術の向上、主要部材や成膜方法の開発などによる製造コスト低減も期待され、市場は拡大が続くと予想される。
2030年頃までは、既存太陽電池では設置が難しかったBIPV、BAPVで軽量さを活かした単接合型が採用されることで、市場拡大をけん引するとみられる。2030年頃にはスタートアップメーカーのほかに、大手結晶シリコン太陽電池メーカーによるタンデム型の量産化が進み、2035年以降既存太陽電池の代替として普及することで、2040年には3兆6,854億円と、大幅な市場拡大が予測される。
◆調査対象
ペロブスカイト太陽電池種類別
・単接合型
・タンデム型
用途別
・BIPV
・BAPV
・発電事業
・その他
採用基板別
・ガラス基板
・フィルム基板
