PRESSRELEASE プレスリリース

第22047号

ペット関連商品の国内市場を調査
猫関連商品の好調がペット関連商品市場をけん引
―2024年予測(2021年比)―
■ペット関連商品の国内市場<対象30品目の合算>5,781億円(109.7%)
~猫の飼育頭数増加に伴い、猫関連商品が増加~
●スナック市場  1,115億円(127.1%)
~犬用、猫用ともにウェットタイプの好調が続く~
●オムツ市場  82億円(117.1%)
~ペットオーナーのマナー意識向上と、オムツ着用を求める施設の増加で成長~

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 社長 清口 正夫 03-3241-3470)は、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う在宅時間増でペットと触れ合う時間が増え、拡大が続くペット関連商品の国内市場を調査した。その結果を「2022年 ペット関連市場マーケティング総覧」にまとめた。

この調査では、ペットフード10品目、ペットケア用品10品目、ペット生活用品10品目の市場を調査・分析し、将来の市場を予想するとともに、注目市場として、ペット保険、IoTヘルスケアサービス、猫用爪とぎ、外出時糞処理袋の動向を明らかにした。さらに、新たにECチャネルの製品トレンドやECサイトのポジショニング分析、原材料高騰への対策についても整理した。

◆調査結果の概要

■ペット関連商品の国内市場

 

2021年

2020年比

2024年予測

2021年比

ペットフード

3,963億円

104.8%

4,391億円

110.8%

ペットケア用品

836億円

101.1%

880億円

105.3%

ペット生活用品

473億円

105.3%

509億円

107.6%

合 計

5,271億円

104.3%

5,781億円

109.7%

※市場データは四捨五入している

2021年の市場は前年比4.3%増となった。コロナ禍をきっかけにペットと過ごす生活の需要が高まり市場が大きく拡大した前年の反動で縮小が懸念されたが、ペット飼育のニーズが続いたことで、全てのカテゴリーで前年を上回った。また、犬の飼育頭数増が減少傾向にある一方、猫は増加しており、キャットフードやキャットスナックなどの伸びが続いている。

ペットフードは、キャットフードやドッグフードを中心に市場が形成されている。ドッグフードは犬の飼育頭数減少などにより縮小しているものの、キャットフードは近年の猫ブームにより飼育頭数が増加し、メーカーも注力度を高めていることから大幅に伸びた。また、スナックはキャットスナックと犬用ウェットおやつ(その他スナック(犬用)に含む)が好調だったことで大きく伸長した。2022年以降もスナックの伸びがペットフード市場の拡大に寄与するとみられる。

ペットケア用品はトイレ/トイレ用シーツと猫砂の規模が大きい。システムトイレ関連製品の好調や、猫の飼育頭数増によって伸びており、2021年の市場は前年を上回った。また、衛生意識の高まりによってペット用トイレタリーや消臭剤/脱臭剤が、マナー意識の高まりでオムツが、今後伸びていくとみられる。

ペット生活用品は、ペットとのコミュニケーションツールである玩具のほか、新規のペットオーナーが増えたことで、スターターキットとして食器/給水器が伸びている。また、コロナ禍での観賞魚飼育が改めて注目されたことで水槽/周辺器具/水質調整剤なども伸長した。今後はペットとのコミュニケーション時間の増加を受けて、ブラシ/クシ、玩具などの伸びも期待される。

◆注目市場

●スナック【ペットフード】

 

 

2021年

2020年比

2024年予測

2021年比

全体

877億円

113.9%

1,115億円

127.1%

 

キャットスナック

339億円

123.3%

518億円

152.8%

 

その他スナック(犬用)

107億円

139.0%

166億円

155.1%

※キャットスナック、その他スナック(犬用)は全体の内数

犬・猫の間食やしつけなどの目的で給餌されるスナック類(おやつ)を対象としており、ジャーキー(犬用)、ガム(犬用)、ビスケット(犬用)、その他スナック(犬用)、キャットスナックで構成される。その他スナック(犬用)はパンや海産物、チーズ、ケーキ、ゼリー、犬用ウェットおやつ、フリーズドライの野菜や果実、犬猫兼用スナックなどを対象としている。キャットスナックは「猫用」として展開している製品はすべて対象としている。

2021年はすべての品目が前年を上回り、中でもキャットスナックとその他スナック(犬用)の市場は前年比10%以上の伸びとなった。

キャットスナックは猫用のウェットおやつが特に好調だった。メーカーや小売店においても注力度が高く、今後も伸びは続くとみられる。その他スナック(犬用)は近年犬用のウェットおやつが発売されて需要開拓が急速に進んだ。犬の飼育頭数が減少しているものの犬用ウェットおやつの好調で伸びている。

スナックは、新たな製品形状、利用目的、利用シーンの提案次第で開拓の余地が残されており、好調な犬用ウェットおやつや、キャットスナックを中心に伸長が予想される。

●オムツ【ペットケア用品】

2021年

2020年比

2024年予測

2021年比

70億円

107.7%

82億円

117.1%

ペットの粗相、マーキング防止のためのマナー用オムツ、および高齢犬の失禁に備えた介護用オムツを対象とする。ハーネスやホルダーと合わせて使用する製品は、取り替え用パッドのみを対象とする。

2021年の市場は70億円となった。近年は、外出時のマナー用途での使用機会が増加していることに加え、おむつ着用を求めるドッグランなどの施設が増えていることも市場拡大の要因である。

マナー用途では衣服に近い感覚での着用が増え、メーカーはデザイン性の高い製品で差別化を図っているほか、大型犬用や猫用などバリエーション拡充も進んでいる。また、介護用はペットの高齢化が需要増加の要因となっている。

●水槽/周辺器具/水質調整剤【ペット生活用品】

2021年

2020年比

2024年予測

2021年比

139億円

108.6%

146億円

105.0%

水槽および周辺器具、水質調整剤を対象とし、セット水槽およびセット水槽に付属されている周辺器具やその他の用品も含む。

巣ごもり生活を背景に、自宅で楽しめる趣味として観賞魚飼育が再注目され、2020年に市場は拡大に転じた。2021年も引き続き好調で、水槽、周辺器具、水質調整剤いずれの市場も伸長した。また、新規飼育者の離脱防止に向け、飼育する上での手間の低減や飼育失敗を防ぐための製品開発が活発化しており、今後も堅調な伸びが期待される。

●IoTヘルスケアサービス【ペット関連注目市場】

IoT関連製品やサービスは、これまで国内大手企業による事業参入が複数みられたが、大規模な市場形成には至らなかった。これまでは海外からの輸入品を中心に市場が形成されてきたが、近年、独自のAIを活用した飼い主とペットのコミュニケーションプラットフォームサービスが提供され、企業をまたいだ協業による新サービス提供など、ビジネスモデルの構築が進み注目度が高まっている。デバイスの改良や価格設定など複数の課題があるものの、これらを克服することで、今後、徐々に利用者増加が予想される。

●ECの動向

ペット関連商品のEC販売は、コロナ禍における巣ごもり需要を追い風に伸長が続いている。

今までは大手ECモール型通販サイト中心の市場であったが、近年はメーカーや小売店が独自の通販サイトで展開するケースが増えているほか、パーソナライズ化されたペットフードなど、ECならではの取り組みも見られ、利用者は着実に増加している。

◆調査対象

ペットフード

・ドッグフード

・観賞魚用フード

・ミルク

・キャットフード

・小鳥・観賞鳥用フード

・療法食

・プレミアムフード

・小動物用フード

 

・スナック

・サプリメント

 

ペットケア用品

・猫砂

・しつけ剤

・イヤークリーナー

・トイレ/トイレ用シーツ

・消臭剤/脱臭剤

・デンタルケア用品

・オムツ

・防虫剤/殺虫剤

 

 ・ペット用トイレタリー

・シャンプー類

 

ペット生活用品

・首輪/胴輪/引紐

・ブラシ/クシ

・水槽/周辺器具/水質調整剤

・ベッド/マット/ヒーター

・食器/給水器

・家庭用ペットバリカン

・ケージ/サークル/ゲート

・玩具

 

・キャリー

・衣類

 

ペット関連注目市場

・ペット保険

・猫用爪とぎ

 

・IoTヘルスケアサービス

・外出時糞処理袋

 


2022/05/10
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