PRESSRELEASE プレスリリース
腸活関連市場 8,840億円(8.3%増)
便通改善だけでなく、全身の健康増進のアプローチとしての腸活が浸透
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 代表取締役 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、腸の健康管理をすることで便通改善に留まらず、全身の健康管理や特定の悩みへのアプローチに貢献することが期待され、認知の広がりとともに市場が活性化している腸活関連商品の市場を調査した。その結果を「2026年 腸活関連市場分析 健康基盤として定着する"腸活"の現状と将来展望」にまとめた。
この調査では、食品、飲料、サプリメントの3分野で腸活関連商品の市場動向を捉え、成分別や訴求効能別、作用メカニズム別に市場を分析した。さらに、腸内環境検査や腸活サポートアプリといった非食品分野も含めた注目サービスを提供する企業の動向をまとめた。
◆調査結果の概要
■腸活関連の国内市場

腸活という言葉は2015年ごろから広がったとみられ、既に認知が定着していた便通改善に留まらず、免疫対策や脂肪対策といった様々な訴求効能の啓発で市場が拡大した。2022年にはストレス緩和・睡眠の質への注目度の高まりから「Yakult1000」(ヤクルト本社)が大ヒット商品となった。2024年には睡眠ブームとも言える状況が収束したことで、市場をけん引してきた乳酸菌飲料類が苦戦したが、ヨーグルトやドリンクヨーグルトの伸びで市場は拡大が続いた。
近年は、短鎖脂肪酸の産生(自らの腸内で短鎖脂肪酸を作り出すこと)に注目が集まっている。短鎖脂肪酸は大腸の善玉菌が食物繊維やオリゴ糖を分解して作る代謝物で、肥満抑制、免疫機能増強、ミネラルの吸収促進といった働きがあるとされるが、腸まで届きにくいという課題がある。そのため、直接摂取するのではなく、腸内での短鎖脂肪酸の産生を促すために自分に合った菌を選ぶ、菌と食物繊維を組み合わせて摂取する、といったパーソナライズやシンバイオティクス(有用菌とそのエサになる食物繊維やオリゴ糖を組み合わせて摂取する)の考え方に基づいた訴求や商品展開が進んでおり、動向が注目される。
市場は今後も堅調な拡大を続けるとみられる。中核となる整腸・便通改善訴求は長年の啓発を通して市場が成熟していたが、腸内フローラ検査に基づくパーソナライズフードなど腸活意識の高いユーザー向けの商品や、複数の機能を訴求した間口の広い商品などバリエーションの広がりが進み再び活性化している。また、一部の関心の高いユーザーは腸管免疫や脳腸相関といった知識を持つが、多くは腸活=便通、ヨーグルトといった大まかな意識に留まる。参入企業は腸を通した全身の健康管理や、健康の悩みに向けた腸からのアプローチについての継続的な啓発を進めるとみられる。
◆調査対象
商品食品
・ヨーグルト
・乳酸菌/ビフィズス菌入りトクホ、機能性表示食品
・整腸(便通改善)機能トクホ、機能性表示食品
・その他整腸効果を訴求している食品
飲料
・ドリンクヨーグルト
・乳酸菌飲料類
・乳酸菌/ビフィズス菌入りトクホ、機能性表示食品
・整腸(便通改善)機能トクホ、機能性表示食品
・その他整腸効果を訴求している飲料
サプリメント
・乳酸菌/ビフィズス菌入りトクホ、機能性表示食品
・整腸(便通改善)機能トクホ、機能性表示食品
・その他整腸効果を訴求しているサプリメント
成分・効能
成分
・乳酸菌
・ビフィズス菌
・食物繊維
・オリゴ糖
・代謝物
訴求効能
・整腸効果
・免疫対策
・睡眠サポート
・生活習慣病予防
・骨サポート
作用メカニズム
・プロバイオティクス
・プレバイオティクス
・シンバイオティクス
・ポストバイオティクス
事例編対象企業
・腸内環境検査 2社
・パーソナライズフード 2社
・腸活サポートアプリ 2社
・その他 1社
