PRESSRELEASE プレスリリース

第15040号

PB食品の国内市場を調査
−2015年予測(2014年比)−
3兆1,084億円(4.1%増)品質重視の高付加価値型PB食品の需要が拡大

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、新たな需要創出によりコモディティ化からの脱却が図られているプライベートブランド食品(以下、PB食品)の国内市場を調査した。その結果を報告書「PB食品市場の最新動向と将来展望 2015」にまとめた。

この報告書では主要PB食品の市場動向を捉えた品目編で11カテゴリー71品目の市場を調査し、主要PB食品事例編では「トップバリュ」(イオングループ)「セブンプレミアム」(セブン&アイグループ)など8ブランドの事例を分析した。また、流通事例編では31チェーンの取扱状況や取扱意向などについて実態を調査した。海外PB食品事例編ではPB食品のシェア状況や、PB食品先進国イギリスを事例として取り上げ分析した。

国内のPB食品市場は消費者の節約志向の高まりを背景に大きく拡大してきた。しかし、近年はたまには“プチ贅沢”をしたいといった消費者心理から、高付加価値型PB食品の需要が増えている。また、オーガニックや“簡便調理”などの機能性を訴求したPB食品もあり、新たな展開がみられる。PB食品の存在感が高まる中、ナショナルブランド食品(以下、NB食品)は売場確保の厳しさが増しており、NB食品メーカーにとってはPB食品をより意識したマーケティング戦略が重要となっている。

◆調査結果の概要

1.PB食品市場 (金額は小売ベース)

2014年
2015年予測
2014年比
市場規模
2兆9,855億円
3兆1,084億円
104.1%

PB食品は、デフレ環境下における価格訴求により、量販店を中心に市場を拡大させてきた。近年PB食品はドラッグストアやディスカウントショップ、ホームセンターなど業態を問わず開発が進んでおり、急速に存在感を高めている。店舗数を増加させているCVSでは“個食”や“簡便調理”をキーワードにした冷凍食品やパウチ惣菜を投入している。直近ではNB食品より高い価格設定のPB食品がヒットするなど、大手量販店チェーンによる高付加価値型PB食品の開発が進められている。消費者の来店頻度向上を図るため、今後も大手量販店チェーンを中心に消費者視点のPB食品が開発され、市場は拡大していくとみられる。

2.カテゴリー別主要PB食品市場 (金額は小売ベース)

2012年
2015年予測
2012年比
標準型
1兆1,296億円
1兆4,142億円
125.2%
高付加価値型
537億円
1,300億円
2.4倍
低価格型
865億円
1,179億円
136.3%

主要PB食品「トップバリュ、他」「セブンプレミアム」「CGC」「スタイルワン」「くらしモア」「Vマーク」「くらし良好」を標準型、「セブンゴールド」「トップバリュセレクト」「プライムワン」を高付加価値型、「トップバリュベストプライス」「ショッパーズプライス」「適量適価」を低価格型と分類した。

価格が高めに設定されている高付加価値型は、これまで価格訴求が優先されたPB食品の中で少しずつではあるが消費者に受け入れられている。「セブンゴールド」については、NB食品でも価格訴求が続いていた食パンにおいてNB食品を超える価格設定ながら好調な売上を記録している。

◆注目市場

1.パウチ惣菜 (金額は小売ベース)

2014年
2015年予測
2014年比
市場規模
554億円
624億円
112.6%

パウチ形態のサラダや煮物、煮魚を対象とする。パウチ惣菜は品質面の高さも評価されたため、リピート購入につながっている。2014年、2015年はNB食品でもパウチ惣菜の販売が強化されているが、パウチ惣菜ではCVSの販売構成比が高く、CVSは店舗数が増加しているため、市場も拡大が期待される。

2.ビスケット・クッキー (金額は小売ベース)

2014年
2015年予測
2014年比
市場規模
224億円
242億円
108.0%

ロングセラーのNB食品が多いものの、コモディティ化していることからPB食品も多く、価格志向を捉えて拡大している。また、コーヒーとの相性が良く、コーヒーショップなどではレジ横の定番商品となっている。2012年頃からCVS各社がカウンターコーヒーの取り扱い店舗を積極的に増加させたことで、コーヒーとの合わせ買い需要を取り込んでいる。2013年の市場は前年比二桁伸長で、2014年以降も二桁近い伸長が続くとみられる。

◆調査対象

調味料 醤油、食用油、味噌、マヨネーズ、ドレッシング、ケチャップ・ソース類、酢・ポン酢、スパイス類、小麦粉・パン粉・プレミックスパウダー、たれ類、みりん類、つゆの素、鍋つゆ
調味食品 レトルトカレー・シチュー、インスタントスープ、即席味噌汁、乾めん、パスタ・マカロニ、パスタソース、カップめん・袋めん、シリアルフーズ、無菌包装米飯・レトルトライス、缶詰、メニュー専用合せ調味食品
菓子 チョコレート・チョコレート菓子、スナック菓子、キャンディ類、おつまみ・珍味・豆菓子・ナッツ類、和菓子、ビスケット・クッキー、ゼリー(ドライ)
飲料・嗜好品 炭酸飲料、果汁飲料(ドライ)、野菜系飲料(ドライ)、お茶類、ミネラルウォーター類、缶コーヒー、炭酸水、スポーツドリンク、コーヒー(インスタント・レギュラー)、紅茶・お茶類(リーフ・ティーバッグ)
乾物 加工ごま、かつおパック、のり
アルコール類 ビール類、チューハイ・カクテル、焼酎甲類、ワイン
日配和風・日配ドライ 納豆、豆腐・豆腐加工品、漬物、練製品、パウチ惣菜、煮豆・佃煮、チルドめん、パン
チルド飲料・乳製品 牛乳、カップ飲料、リキッドコーヒー、果汁飲料・野菜飲料、チーズ、ヨーグルト
畜肉加工品 ハム、ベーコン、ソーセージ、その他加工肉
冷凍食品 冷凍めん・冷凍米飯、冷凍スナック類、冷凍総菜、アイスクリーム
その他 ペットフード

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。

 


2015/04/24
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