PRESSRELEASE プレスリリース

第19080号

業務用ロボット掃除機、カジノ用ゲーミング機器、業務用冷蔵庫などが注目される
業務機器・設備機器の世界市場を調査
―2023年市場予測(2018年比)―
●業務用ロボット掃除機2,200台(2.8倍)
~欧州、北米で先行して普及。日本も堅調な伸びに期待~
●業務用冷蔵庫465万台(20.9%増)
~東南アジアやインドにおける需要増加が拡大をけん引~

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、底堅い需要に支えられる欧米や、東京五輪や大阪・関西万博などの特需を控えた日本などの先進国市場に加え、大きな潜在需要を抱える新興国市場の今後の伸びが期待される、清掃・メンテナンスや厨房、ランドリー、空調・給湯分野などの業務機器・設備機器の世界市場を調査した。その結果を「グローバル業務機器・設備機器市場総調査 2019」にまとめた。

この調査では、厨房分野6品目、HVAC(空調・給湯)分野5品目、ランドリー分野4品目、清掃・メンテナンス分野5品目、設備・業務システム分野12品目の計32品目について現状を分析し、将来を予測した。

BtoBビジネスとなる業務機器・設備機器市場は、BtoCビジネスの家電市場に比べて価格競争が過熱しにくいため、堅調な市場推移が期待できる。また、家電は生産拠点が中国に一極集中する傾向があるが、業務機器・設備機器では各国・地域独自の仕様ニーズがみられるため、生産拠点は需要国・地域に設置される場合も多い。

今後、日本や欧米など多くの品目市場が成熟している国・地域では、IoTやAIを活用した業務機器・設備機器の予知保全や遠隔制御などのニーズが高まるとみられ、参入メーカーはソリューションサービスにも注力している。

◆注目市場

●業務用ロボット掃除機

業務用床清掃ロボットを対象とする。床のほこりを吸引し清掃を行う「吸引型」と、フローリング床の水洗浄を行う「床洗浄型」の2タイプに大別される。欧州や北米で先行して普及が始まっており、小売店舗やオフィスビル、工場などで導入が増えている。

西欧や日本では、清掃業界における人手不足と人材の高齢化が課題とされており、清掃事業者やビルオーナーの業務用ロボット掃除機への注目度が高いことから、今後の市場拡大をけん引するとみられる。北米は、小売店舗や物流施設、工場など床面積の広い施設が多いため、省力化・自動化のニーズが高く、堅調な需要が予想される。その他の地域では中国やシンガポールなどで導入が始まっている。

先進国を中心に清掃業界の人手不足が常態化していることから、今後も需要増加が続くと予想される。本格的な市場拡大期を迎えるのは、東南アジアや中南米などの新興国において人手不足や人件費の高騰が顕在化する2024年以降になるとみられる。

●カジノ用ゲーミング機器

 

2018年

2023年予測

2018年比

全体

127,000台

145,700台

114.7%

 

北米

75,000台

85,000台

113.3%

 

欧州・ロシア

20,000台

23,200台

116.0%

※北米、欧州・ロシアは全体の内数

カジノ用ゲーミング機器の内、スロットマシンを対象とする。この機器の製造・販売にはライセンスが必要であり、生産においては透明性が求められるため、組み立て工程は通常、需要地で行われる。

カジノビジネスは景気の影響を大きく受けるが、近年は世界的な好景気に支えられ、ゲーミング機器市場も拡大を続けている。また、カジノ施設の大規模改修時期に併せて需要が急増する傾向がみられる。

地域別では、北米市場が最も大きく、欧州・ロシアやオセアニアが続く。また、日本やブラジルでカジノ合法化が検討されており、それらの国でカジノが合法化されれば大規模な需要が期待される。

●業務用冷蔵庫

 

2018年

2023年予測

2018年比

全体

3,845,000台

4,650,000台

120.9%

 

東南アジア

400,000台

800,000台

2.0倍

 

インド

270,000台

700,000台

2.6倍

※東南アジア、インドは全体の内数

飲食店、店舗、宿泊施設などで使用される食品・飲料用の冷蔵庫、冷蔵庫・チェストフリーザー、冷凍冷蔵庫を対象とする。

2018年は、インドや東南アジアなどの新興国を中心に世界的に好調で、市場は2017年比4.5%増となった。外食産業や急激に伸び、コールドチェーンの発展も目立つ中国市場が最も大きく、25%以上を占めている。中国では食の多様化により外食店が増えており、需要が堅調に増えている。また、欧州・ロシアや北米、日本の3地域合計で5割近くを占めているが、それらの地域では市場が成熟しているため、今後の急激な伸びは難しいとみられる。ただし、日本では2018年にインバウンド需要や東京五輪などを背景に設備投資が増加したことにより、市場は2017年比5.8%増の275,000台となった。

今後は、東南アジアやインドなどの新興国の外食産業において、個人商店だけでなく大手チェーンの店舗数拡大などが予想されるため、業務用冷蔵庫の需要増加が期待される。市場が成熟している先進国の需要を基盤としながら、成長が予想される新興国の伸びがけん引する形で、市場は拡大するとみられる。

業務用冷蔵庫は、生産の大半が中国に集中している。中国では小型の廉価製品も多く生産されており、内需に加えてOEM生産も含めた他国への輸出も増えている。また、中国メーカーの生産も増えている。

◆調査対象

厨房分野

 

 

・業務用オーブン

・業務用食器洗浄機

・業務用冷蔵庫

・業務用コーヒーマシン

・業務用フードプロセッサー

・業務用製氷機

HVAC分野

 

 

・冷凍・冷蔵ショーケース

・ビル・店舗用エアコン

・バス用エアコン

・業務用給湯器

・チラー・冷凍機

 

ランドリー分野

 

 

・業務用洗濯機(リネンサプライ・クリーニング)

・業務用乾燥機(リネンサプライ・クリーニング)

・業務用洗濯機(コインランドリー・施設向け)

・業務用乾燥機(コインランドリー・施設向け)

清掃・メンテナンス分野

 

 

・業務用掃除機

・業務用ポリッシャー

・業務用ロボット掃除機

・業務用フロア洗浄機

・業務用芝刈り機

 

設備・業務システム分野

 

 

・監視カメラ

・プロ用電動工具

・カジノ用ゲーミング機器

・火災感知器

・自動販売機

・ゲート設備

・エレベーター

・自動ドア

(自動改札機/セキュリティゲート)

・エスカレーター

・POS端末

 

・ハンドドライヤー

・放送用カメラ

 


2019/09/19
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