PRESSRELEASE プレスリリース
■生物由来有用成分・素材40品目 1,920億円(2.9%減)
~新型コロナウイルス感染症の影響から需要が減少する品目もみられ、市場は縮小~
●サラシア 19億円( 11.8 %増)
~外出自粛の影響から抗肥満ニーズが高まり、需要増加~
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、新型コロナウイルス感染症によりダイエット関連やメンタルケア関連の需要が高まっている生物由来有用成分・素材の市場を調査した。
その結果を「生物由来有用成分・素材市場徹底調査 2021」にまとめた。
この調査では、生物由来有用成分・素材について動物系14品目、植物系20品目、合成系6品目の市場を調査・分析し、将来を展望した。加えて、今後の需要増加が期待される注目素材10品目の市場動向を整理した。また、健康・美容に関する悩みや、機能性素材・成分における認知度、効果・効能の体感性、新型コロナウイルス感染症拡大後の行動変化などを把握するための消費者アンケート調査を実施した。
◆注目市場
●サラシア
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2020年見込 |
前年比 |
2027年予測 |
2019年比 |
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19億円 |
111.8% |
22億円 |
129.4% |
サラシアはインドやスリランカのほか東南アジアに自生する植物である。サラシアに含まれるサラシノールやコタラノールというポリフェノールの一種が機能関与成分であり、生活習慣病関連素材として需要が確立されている。
2017年に大手外食チェーンのメニューにサラシアを関与成分とした機能性表示食品が採用され話題となり、2019年以降は機能性表示食品向けの引き合いが活発化した。2020年は新型コロナウイルス感染症の流行による外出自粛から抗肥満ニーズが高まり、需要が増加している。生産国であるインドでロックダウンが実施されたため、年の前半は原料輸入が一時停止するなど不安要素もみられたが、後半には輸入が再開され高まるニーズを背景に前年比11.8%増が見込まれる。今後も市場は堅調に拡大するとみられる。
●ラフマ
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2020年見込 |
前年比 |
2027年予測 |
2019年比 |
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2.5億円 |
138.9% |
3.9億円 |
2.2倍 |
ラフマは中国西部から北西部にかけて広がる羅布高原に自生している多年草である。中国では健康茶として飲用されており、中国薬典にも収載されている生薬である。
中国において古くから健康茶として親しまれており、日本では2001年に高血圧の改善を訴求した「ヤンロン茶」として発売された。2017年に睡眠の質向上をヘルスクレームとした機能性表示食品の届出が受理されたことで、機能性素材として本格的に市場が立ち上がった。2020年は新型コロナウイルス感染症の流行により学業や仕事など社会生活における先行きが不透明な状況となり、不眠など睡眠に対する悩みを抱える消費者が増加していることなどから前年比38.9%増が見込まれる。
●イミダゾールジペプチド
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2020年見込 |
前年比 |
2027年予測 |
2019年比 |
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43億円 |
107.5% |
58億円 |
145.0% |
2015年に機能性表示食品制度が開始されたことに伴い、「疲労感の軽減」のヘルスクレームが受理され、市場は急拡大した。2019年以降も抗疲労ニーズの定着から既存商品および新規採用の引き合いがあり、好調である。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により伸びは鈍化するものの、外出自粛に伴う精神的、肉体的な疲労回復ニーズにより既存商品を中心に需要が継続している。また、尿酸値低減効果も確認されており、大手飲料メーカーによる新商品発売など機能性表示食品の採用も着々と増え、2020年以降も市場は堅調に拡大するとみられる。
●NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)
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2020年見込 |
前年比 |
2027年予測 |
2019年比 |
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26億円 |
― |
148億円 |
― |
NMNは、ビタミンB3から作られる物質であり、NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)の前駆体である。体内でNAD+に変換され、アンチエイジングに深く関係のある素材とされている。
2015年にメディアで抗老化作用が取り上げられ話題となったものの、厚生労働省において医薬品用途とされたため、食品や化粧品原料としての流通は許可されていなかった。2020年3月に食薬区分の変更により、食品や化粧品で使用されるようになったことで市場が形成された。若返りなどの美容イメージが強いが、加齢に伴い減退する臓器機能の回復など、身体の老化抑制が確認されており、幅広い生理機能でさまざまな展開が期待され、市場は拡大していくとみられる。
◆調査結果の概要
■生物由来有用成分・素材40品目市場
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2020年見込 |
前年比 |
2027年予測 |
2019年比 |
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動物系 |
1,275億円 |
94.7% |
1,544億円 |
114.6% |
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植物系 |
492億円 |
99.4% |
594億円 |
120.0% |
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合成系 |
153億円 |
113.3% |
297億円 |
2.2倍 |
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合 計 |
1,920億円 |
97.1% |
2,435億円 |
123.2% |
2020年は新型コロナウイルス感染症の影響から最終製品の開発スピードの鈍化で需要が減少する品目もみられ、前年比2.9%減が見込まれる。一方、精神的な不安や運動不足による睡眠障害、外出自粛によるコロナ太り対策からダイエット関連やメンタルケア関連の需要が増加している。
動物系ではヒアルロン酸、コラーゲン、プラセンタなど美容訴求素材やコンドロイチン、グルコサミン、肝臓加水分解物など膝関節対応、肝機能関連が低迷した。植物系では、美容訴求色が強いセラミドやインバウンド需要に下支えされていた大麦若葉、ナットウキナーゼなどが落ち込んだ一方、ダイエット需要からサラシア、大豆・エンドウタンパクが好調で、ストレス、睡眠質関連ではGABA、ラフマなどが堅調に伸びている。合成系ではスポーツで定番素材のBCAAやL-アルギニンは低迷したものの、2020年に解禁となった抗老化素材のNMNは好調である。
■カテゴリー別成分・素材市場
・タンパク質系
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2020年見込 |
前年比 |
2027年予測 |
2019年比 |
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432億円 |
93.1% |
557億円 |
120.0% |
タンパク質系は最も市場規模が大きく、身体づくりや美容関連素材の比率が高い。2020年は新型コロナウイルス感染症の流行による外出自粛からコロナ太り対策需要が高まる一方、美容訴求素材は需要が減少しており、コラーゲンやエラスチンが縮小することから前年比6.9%減が見込まれる。2021年以降、需要は回復し市場拡大するとみられる。
・ポリフェノール系
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2020年見込 |
前年比 |
2027年予測 |
2019年比 |
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118億円 |
98.3% |
128億円 |
106.7% |
ポリフェノール系はサラシア、ヘスペリジン、緑茶抽出物、大豆イソフラボン、イチョウ葉、オリーブ抽出物、ブラックジンジャー、ラフマなど品目が最多である。2020年はダイエット需要の高まりによりサラシア、ブラックジンジャー、睡眠質改善需要によりラフマが伸びている一方、ヘスペリジン、オリーブ抽出物の需要が減少し、前年比1.7%減が見込まれる。2021年以降、市場は再び拡大に転じるとみられる。
◆調査対象
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動物系(14品目) |
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・DHA/EPA |
・グルコサミン |
・ヒアルロン酸 |
・有用微生物(乳酸菌、 |
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・イミダゾールジペプチド |
・コラーゲン |
・プラズマローゲン |
ビフィズス菌、他) |
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・エラスチン |
・コンドロイチン |
・プラセンタ |
・ラクトフェリン |
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・肝臓加水分解物 |
・乳タンパク |
・プロテオグリカン |
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植物系(20品目) |
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・GABA |
・大麦若葉 |
・大豆・ |
・ブラックジンジャー |
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・β‐グルカン |
・オリーブ抽出物 |
エンドウタンパク |
・ヘスペリジン |
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・アスタキサンチン |
・サラシア |
・ナットウキナーゼ |
・ホスファチジルセリン |
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・イチョウ葉 |
・セラミド |
・ノコギリヤシ |
・ラフマ |
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・イヌリン |
・大豆イソフラボン |
・フコイダン |
・緑茶抽出物 |
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・エクオール |
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合成系(6品目) |
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・BCAA |
・L‐オルニチン |
・L‐テアニン |
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・L‐アルギニン |
・L‐カルニチン |
・NMN |
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注目素材(10品目) |
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・β‐アラニン |
・エルゴチオネイン |
・ヒトミルクオリゴ糖 |
・ロスマリン酸 |
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・アラビノキシラン |
・カンナビジオール |
・マヌカハニー |
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・イサダオイル |
・ケルセチン |
・リポポリサッカライド |
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