PRESSRELEASE プレスリリース

第15028号

農産・畜産・水産加工品や乳油製品70品目の市場を分析
−2014年見込(2013年比)−
ソーセージ類3,608億円(3.5%増)市販用が内食需要を取り込み拡大
プロセスチーズ1,370億円(2.0%増)ベビーチーズなどがおつまみ需要により伸長

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、2014年8月から7回に分けて加工食品401品目について調査を行っている。その第5回目の調査結果を「2015年 食品マーケティング便覧 No.5」にまとめた。この報告書では農産加工品26品目、畜産加工品11品目、水産加工品18品目、乳油製品15品目の4カテゴリー70品目の国内市場動向を調査した。

◆調査結果の概要

2013年
2012年比
2014年見込
2013年比
農産加工品(26品目)
1兆2,898億円
99.7%
1兆2,758億円
98.9%
畜産加工品(11品目)
9,148億円
101.4%
9,205億円
100.6%
水産加工品(18品目)
8,857億円
99.4%
8,777億円
99.1%
乳油製品 (15品目)
6,414億円
100.4%
6,392億円
99.7%

農産加工品では、品目によって新たな提案が進んでいる。漬物はおつまみ提案、小容量商品、従来なかったオリーブの漬物、豆腐は賞味期限が長くなった木綿豆腐の三個パック、鍋用やレンジ調理可能な容器を採用したセットタイプの商品が需要を開拓している。また、納豆、豆腐、加工ごまなどの素材自体を味わう品目では産地や品質を訴求した商品が好調である。

畜産加工品では、ハム類、ソーセージ類は高まる内食需要を中心に取り込み伸びている。また、近年はワインなどのウィズアルコール需要を狙った商品展開が活発化している。両品目は2014年に豚肉などの原料価格の高騰への対応として、2年連続で容量減量や値上げが行われた。また、4月には消費増税が実施されたが、販売への影響は軽微とみられる。一方、チキンナゲットは中国の食品メーカーによる消費期限切れ鶏肉を使用する事件が発生した影響で需要が大幅に減少している。

水産加工品では、水産練製品は2014年に「皮までおいしい生ちくわ」(紀文食品)、「香ばし生ちくわ」(一正蒲鉾)、「まるごとおいしい太ちくわ」(日本水産)など高品質・高単価の商品が新たな市場を形成し、プレミアム需要を取り込み伸びている。のりは業務用がCVSのおにぎり需要を獲得し、市販用は利便性や保存性の高い卓上ボトル入り商品が伸びているものの、米離れの進行やギフト需要の減少によって縮小が続いている。

乳油製品では、チーズは原料価格の高騰を受け、2014年に各社が容量減量などの実質値上げを実施している。そのため、数量ベースではプロセスチーズ、ナチュラルチーズともに前年割れが見込まれる。しかし、チーズ自体の需要は依然として高く、金額ベースでは伸びが続くとみられる。プロセスチーズはアルコール飲料の家飲み機会の増加を背景に、ベビーチーズなどがおつまみ需要を取り込み伸びている。一方、ナチュラルチーズもおつまみ需要を取り込んでいるほか、カマンベールチーズやモッツァレラチーズは新たなメニュー提案により伸びている。

◆注目の品目市場

1.サラダ類

2013年
2012年比
2014年見込
2013年比
市場規模
588億円
107.1%
603億円
102.6%


チルド、冷凍のサラダ類を対象とする。ただし、フレッシュサラダやカット野菜は含まない。2013年は、市販用では引き続きパウチ商品の需要が伸びており、大手量販店のPBに加えてNBも好調であった。業務用ではCVS需要の拡大により、サラダ向けに加えてサンドウィッチのフィリング向けなどが増加したことや、外食業態にも品質の向上が評価されて採用が進んだことから、市場は前年比7.1%増となった。2014年は、市販用ではPBへ需要が流出したNBの減少がみられ、商品単価の下落が進み縮小しているが、業務用では引き続きCVS惣菜向けが伸び、外食業態でも人員不足を背景としたオペレーションの簡略化から需要が高まっていることから、市場は続伸が見込まれる。

2.ソーセージ類

2013年
2012年比
2014年見込
2013年比
市場規模
3,485億円
101.9%
3,608億円
103.5%


日本ハム・ソーセージ工業協同組合の食肉加工の分類であるウインナー、フランクフルト、ボロニアなどを対象とし、自家製などで販売しているものは含まない。2013年は、上位企業が基幹ブランドの販売強化を行ったほか、日本ハムが派生商品「シャウエッセン・ディナーロング」を発売するなど、積極的な商品・販促展開により市場が拡大した。7〜9月に行われた容量減量を中心とする価格改定の影響は軽微となった。2014年は、「シャウエッセン」が発売30周年のプロモーションにより伸びているのをはじめ、上位ブランドが好調であるなど、市販用は旺盛な内食需要を取り込み拡大している。また、業務用も中食向けが増加していることから、市場は拡大する見込みである。

3.プロセスチーズ

2013年
2012年比
2014年見込
2013年比
市場規模
1,343億円
100.6%
1,370億円
102.0%

ナチュラルチーズを原料とし、加熱、溶解して長期保存に適した状態にして製造されるチーズを対象とする。2013年は、スライスチーズでは「こんがり焼けるとろけるスライス」(雪印メグミルク)が前年にヒットした反動によって苦戦したものの、ベビーチーズや6Pチーズが好調だったため市場は微増となった。2014年は、春に各社がスライスチーズと6Pチーズの容量減量を実施したことで、特に、スライスチーズは前半苦戦した。一方で、ベビーチーズはおつまみ需要を取り込み伸びている。市場は金額ベースではプラスとなるが、数量ベースでは前年割れが見込まれる。

4.生クリーム

2013年
2012年比
2014年見込
2013年比
市場規模
1,134億円
100.3%
1,144億円
100.9%

純乳脂肪のフレッシュクリーム、植物性脂肪のノンデイリークリーム、乳脂肪と植物性脂肪を混合したコンパウンドクリーム、ホイップ済みクリームを対象とする。2013年は、CVSスイーツ向けで競合が激化したことにより苦戦する企業がみられたが、全体ではプラスとなった。2014年は、量販店スイーツ向けや個店の洋菓子店向けが苦戦している。一方、CVSスイーツ向けの需要は安定しており、市場は引き続き伸びるとみられる。

◆調査対象

農産加工品 漬物、キムチ、煮豆、納豆、凍豆腐、豆腐、豆腐加工品、味付油揚げ、こんにゃく、なめ茸茶漬類、山菜加工品、味付けメンマ、はるさめ、加工ごま、ジャム類、スプレッド類(市販用)、素材系トマト、サラダ類、素材缶詰、果実缶詰、冷凍野菜、ポテト加工品、素材系ミックス、冷凍果実、はちみつ(市販用)、こんにゃく米
畜産加工品 ハム類、ベーコン、生ハム、ソーセージ類、ドライソーセージ、チキン加工品、焼肉類、牛肉味付缶詰・パウチ、コンビーフ類、食肉加工品缶詰・パウチ、やきとり缶詰
水産加工品 魚肉ハム・ソーセージ、水産練製品、風味かまぼこ、パックおでん、のり、韓国のり、海苔佃煮、昆布佃煮、かつおパック、塩辛、もずく酢、めかぶ、スモークサーモン、水産缶詰、青魚缶詰、ツナ加工品、辛子明太子、鮭フレーク
乳油製品 バター、市販用マーガリン類、業務用マーガリン類、プロセスチーズ、ナチュラルチーズ、クリームチーズ、カマンベールチーズ、チーズフード、チーズフォンデュ、チーズスプレッド、市販用チーズ、生クリーム、コーヒー用クリーム、ポーションクリーム、インスタントクリーミーパウダー

※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。

 


2015/03/23
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。