PRESSRELEASE プレスリリース

第21027号

加工食品(内食)の需要が増加する一方、中食や外食産業が低迷
主食・惣菜用途の加工食品、中食・外食の市場を調査
―2020年国内市場見込(前年比)―
・主食用途の加工食品 3兆18億円(4.5%増)
~簡便性の高い米飯類やめん類の需要が増加~
・ 惣菜用途の加工食品 6,003億円(3.1%増)
~保存性に優れる冷凍調理済食品や売り場が活性化しているチルド調理済食品が好調~

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を背景とした消費行動の変化により、従来とは異なる動きがみられる主食や惣菜用途など加工食品、中食・外食の市場を調査・分析した。その結果を「新型コロナウイルスによる食品市場及び喫食シーン変化比較分析レポート」にまとめた。

※市場は小売ベース

※中食には外食のデリバリー/テイクアウトを含む

◆調査結果の概要

在宅時間の増加やリモートワークなど、新たなライフスタイルの定着に伴い消費行動も変化している。感染リスクを減らすため外食機会は激減し、家庭内で調理する内食化が進んでいる。また、外出頻度が減少していることからまとめ買いも増えており、保存性に優れる商品が伸びている。外食産業では、テイクアウト/デリバリー対応することで家庭内への進出を図っている。

■主食市場

米飯類やめん類、パンなどを中心とする主食市場は、2020年に新型コロナウイルス感染症の感染拡大による外出自粛、内食化を背景に加工食品の需要が増加するものの、中食は弁当類やサンドイッチ、外食はランチ需要の減少からラーメンやセルフ式そば・うどんなどの低迷により減少するとみられる。

 

2020年見込

前年比

2026年予測

2019年比

加工食品(内食)

3兆  18億円

104.5%

2兆9,328億円

102.1%

 

米飯類

3,780億円

107.2%

3,601億円

102.1%

※米飯類は加工食品(内食)の内数

米飯類、めん類など主食用途の加工食品を対象とする。

冷凍米飯や無菌包装米飯などの米飯類は、簡便性が支持され好調であり、めん類はチルドで3食入りなどの需要が増加しているほか、冷凍具付きめんなど本格志向であり満足度の高い商品は、量販店だけでなくCVSでも売れ行きが好調である。2020年の市場は前年比4.5%増が見込まれる。2021年以降、市場は緩やかに縮小するものの、需要は底堅く、高い水準を維持するとみられる。

 

2020年見込

前年比

2026年予測

2019年比

中食

4兆5,218億円

96.2%

4兆6,034億円

97.9%

中食の米飯類、めん類、パンおよび外食テイクアウト/デリバリーを対象とする。

中食は即食性の高さが最大の優位点であるが、保存性を求める需要が高まっており、伸びているカテゴリーは限定的である。宅配ピザは好調であるものの、オフィスワーカーの朝食、ランチ需要減によりCVSを中心に弁当類やサンドイッチ・調理パンが落ち込み、2020年の市場は前年比3.8%減が見込まれる。2021年以降緩やかに回復するとみられる。

 

2020年見込

前年比

2026年予測

2019年比

外食

2兆2,548億円

94.0%

2兆3,124億円

96.4%

 

ハンバーガー

5,655億円

103.2%

5,709億円

104.2%

※ハンバーガーは外食の内数

回転ずし、ラーメン、ハンバーガーなどの外食を対象とする。

外食では、デリバリーやドライブスルーといった感染リスク低減対策と親和性の高い業態であるハンバーガーが好調で、今後も成長が期待される。一方、ラーメンやセルフ式そば・うどんは都心における需要減やオフィスワーカーのランチ需要減などにより大幅に落ち込んでいることから、2020年は前年比6.0%減が見込まれる。2021年以降緩やかに回復するとみられる。

■惣菜市場

2020年、加工食品(内食)は伸びるものの、中食のホットデリカやコールドデリカ、外食業態で料飲店が大幅に落ち込み、縮小するとみられる。

 

2020年見込

前年比

2026年予測

2019年比

加工食品(内食)

6,003億円

103.1%

5,971億円

102.6%

 

冷凍調理済食品

3,703億円

102.9%

3,687億円

102.5%

※冷凍調理済食品は内食の内数

冷凍調理済食品、チルド調理済食品を対象とする。

内食では、保存性に優れ、手軽に本格志向が味わえる冷凍調理済食品が好調で、定番であるギョーザやシューマイ、唐揚げが伸びている。チルド調理済食品は日配売り場自体が活性化しており、他の日配品と同時に購入されるケースが増加しているほか、内食が増加したことで2020年の市場は前年比3.1%増が見込まれる。冷凍調理済食品とチルド調理済食品は獲得した需要を今後も維持し、市場は横ばいで推移するとみられる。

 

2020年見込

前年比

2026年予測

2019年比

中食

1兆7,467億円

98.3%

1兆7,856億円

100.5%

ホットデリカ、コールドデリカ、外食テイクアウト/デリバリーを対象とする。

中食では、家庭メニューながら、専門店としての認知も上昇していることから唐揚げ専門店のテイクアウトが好調である。一方、オフィスワーカー需要が減少していることや、感染リスク低減のためバラ売りからパック売りへの切り替えが進んでいることで、容量を求めない消費者から敬遠されるなどコールドデリカやホットデリカが落ち込んでいるから、2020年は前年比1.7%減が見込まれる。2021年以降テイクアウト/デリバリーの定着が進み、市場は緩やかに回復するとみられる。

 

2020年見込

前年比

2026年予測

2019年比

外食

1兆 644億円

71.0%

1兆1,593億円

77.3%

唐揚げ、餃子専門店、料飲店など外食業態を対象とする。

料飲店の苦戦が続いており大幅に縮小することから、2020年の市場は前年比29.0%減が見込まれる。2021年以降緩やかに回復に向かうとみられる。

◆調査対象

軽食・間食

内食

 

 

・菓子

・チルドデザート

・シリアルフーズ

・スナック菓子

・アイスクリーム

・栄養バランス食

・スープ類

・ドライデザート

・その他

中食

 

 

・スープ・汁もの・鍋

・ドライ洋菓子・和菓子

・外食テイクアウト/デリバリー

・チルド洋菓子・和菓子

・CVSスナック類

 

外食

 

 

・スープカフェ

・喫茶店・コーヒー専門店

・チキン

・クレープ

・アイスクリーム

・たこ焼き・お好み焼き類

・コーヒーショップ

 

 

主食

内食

 

 

・米飯類

・めん類

・パン

中食

 

 

・米飯類

・宅配釜めし

・サンドイッチ・調理パン

・弁当類

・めん類

・宅配ピザ

・宅配ずし

・パン

・外食テイクアウト/デリバリー

外食

 

 

・回転ずし

・スタミナ丼

・セルフ式そば・うどん

・牛丼

・とんかつ・かつ丼

・ハンバーガー

・天丼・天ぷら

・定食チェーン

・ドーナツ

・海鮮丼

・ラーメン

・サンドイッチ

惣菜

内食

 

 

・冷凍調理済食品

・チルド調理済食品

 

中食

 

 

・ホットデリカ

・コールドデリカ

・外食テイクアウト/デリバリー

外食

 

 

・ステーキ

・ステーキハンバーグFR

・餃子専門店

・唐揚げ

・ステーキハンバーグレストラン

・料飲店

嗜好飲料

内食

 

 

・RTD

・嗜好品

 

中食

 

 

・CVSカウンターコーヒー

 

 

外食

 

 

・FF

・コーヒーショップ

 

・FR

・喫茶店・コーヒー専門店

 


2021/03/05
上記の内容は弊社独自調査の結果に基づきます。 また、内容は予告なく変更される場合があります。 上記レポートのご購入および内容に関するご質問はお問い合わせフォームをご利用ください、 報道関係者の方は富士経済グループ本社 広報部(TEL 03-3241-3473)までご連絡をお願いいたします。