PRESSRELEASE プレスリリース
消費者と参入企業、双方のメリットから拡大が予想される
■ベースドリンクの国内市場 666億円(7.8%増)
ビネガーと乳性カテゴリーが7割近くを占める構図は続く
伸びが大きい炭酸とコーヒーカテゴリーが拡大をけん引
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 代表取締役 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、消費者にとっては経済性の高さや飲用時のアレンジの幅広さ、参入企業にとっては高い積載効率が実現できるとともに、店頭価格の上昇により苦戦しているホームサイズ商材をカバーする商材、新たなブランド展開につながる商材として注目されているベースドリンクの国内市場を調査した。その結果を「経済性志向の高まりを背景に注目を集めるベースドリンク市場横断調査」にまとめた。
この調査では、水や炭酸水などで薄めて飲む清涼飲料をベースドリンクと定義し、乳性、炭酸、ビネガー、コーヒー、果汁、茶系の6カテゴリーの市場について、現状を捉えて将来を予想した。
◆調査結果の概要
■ベースドリンクの国内市場

2023年の市場はコロナ禍で増加したホームユース需要が減少したことから一時的に伸びが停滞したものの、2024年は炭酸カテゴリーで大手飲料企業から人気ブランドのベースドリンクが発売され、経済性の高さや幅広いアレンジ性などの利点に改めて注目が集まるとともに、乳性カテゴリーでアサヒ飲料「カルピス」のCM施策などの積極的展開や、コーヒーカテゴリーが夏場のイエナカ志向を捉えたことなどにより、市場は大きく拡大した。2025年も引き続きベースドリンクの注目度は高く、小売り店舗では特設コーナーが設けられるなど、店頭露出も増えている。また、炭酸カテゴリーでは継続的に新ブランドが発売されており、市場は順調に拡大するとみられる。
ビネガーカテゴリーと乳性カテゴリーで市場の7割近くを占めるが、近年はビネガーカテゴリーが低調な一方で、炭酸カテゴリーやコーヒーカテゴリーが伸びている。
炭酸カテゴリーは、2024年にサントリー食品インターナショナルの人気ブランド「C.C.レモン」や「POP」のベースドリンク「おうちドリンクバー」が発売され市場が立ち上がった。2025年は新規性や意外性、未知の体験性が消費者に受け入れられるとともに、大型ブランドからの派生商品発売、参入企業の増加、流通系PBの発売などが需要を喚起しており、伸長が続くとみられる。清涼飲料各社の多くは炭酸飲料ブランドを有しているため、比較的参入しやすく、新商品の発売が予想されることから、今後も伸びが期待される。
コーヒーカテゴリーは、コロナ禍で急増したホームユース需要の減少で一時低調であったが、2025年はカフェ代替の需要を取り込み、堅調に伸びている。ラテブームを背景に各企業の注力度は高まっており、カフェでラテを飲む消費者に対して、コーヒーベースドリンクの利用により家庭でも手軽にラテが作れることを発信し、さらなる需要喚起につなげている。また、各企業はカフェや喫茶店など外食業態の代替需要獲得を企図した商品展開を進めており、夏場のイエナカ志向が高まる中で本格感と簡便性を訴求することにより、順調な伸びが予想される。
ビネガーカテゴリーは、長く続いたブームが終わり、企業によっては新規ユーザーの取り込みに苦戦しているため、今後も低調な推移が続くとみられる。
乳性カテゴリーは、代表的な商品であるアサヒ飲料「カルピス」の動きに左右されるが、ブランド認知度や飲用経験の高さを強みとしながら、TVCMなどで飲用体験が世代を超えて受け継がれるような取り組みを進めており、ユーザー層の拡大が期待される。今後は単身世帯に向けた商品展開をはじめ、ライフスタイルの多様化を捉えた需要の掘り起こしが進むとみられる。
果汁カテゴリーは、夏場需要を捉えた商品の好調や、大手スーパーがPB商品のラインアップ拡充を進めたことなどから、堅調な需要を獲得している。
茶系カテゴリーは、無糖茶系と紅茶系に大別される。無糖茶系は需要が減少しており、紅茶系の商品拡充が進んでいるものの、カテゴリーとしては縮小が続くとみられる。
◆調査対象
カテゴリー
・乳性・炭酸
・ビネガー
・コーヒー
・果汁
・茶系
