PRESSRELEASE プレスリリース
国内の外食産業市場 33兆5,390億円(0.6%増)
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、国内の外食産業市場14カテゴリー138業態の総括分析に加えて、注目外食企業の事例研究、海外における外食産業の動向、外食産業エリアマップ、138業態には含まない注目成長市場を調査した。その調査結果を報告書「外食産業マーケティング便覧 2017 No.3」にまとめた。
◆調査結果の概要
1.国内の外食産業市場

日本の外食産業は、東日本大震災の影響で2011年に市場が縮小した。以降市場は再び拡大に転じるものの、調査対象とする14カテゴリーの中で2番目の市場規模を誇る料飲店で総合居酒屋チェーンは軒並み苦戦が続いた他、ファストフードでもハンバーガーが低迷したこともあり、2016年にようやく2010年の市場規模まで回復した。2016年の市場規模は33兆3,474億円であり、構成比がもっとも高いテイクアウトが拡大を続け、ファストフードがプラスに転じている。
2017年はファストフード、テイクアウトがけん引し、この他、交通機関、給食、ファミリーレストラン、西洋料理、東洋料理、エスニック料理、宿泊宴会場もプラスになるとみられ、市場は33兆5,390億円が予測される。1店舗当たりの売上高は上昇している。要因として消費税率引き上げに伴う価格改定の他、CVSカウンターコーヒーの人気を背景とした他業態でのコーヒーの取り扱い増加、アルコール需要獲得を目指した"ちょい飲み"施策の進展などが挙げられる。
2.2017年見込伸び率ランキング トップ10
順位 |
業態 |
カテゴリー |
2017年見込 |
2016年比 |
1 |
とんかつ・かつ丼 | ファストフード | 540億円 |
120.0% |
2 |
プレミアムハンバーガー | ファストフード | 92億円 |
116.5% |
3 |
天丼・てんぷら | ファストフード | 283億円 |
109.3% |
4 |
クラフトビールレストラン | 料飲店 | 291億円 |
107.8% |
5 |
ロードサイド型喫茶店・コーヒー専門店 | 喫茶 | 1,340億円 |
106.4% |
6 |
ステーキ | ファストフード | 116億円 |
106.4% |
7 |
ステーキ・ハンバーグレストラン | 西洋料理 | 1,116億円 |
105.8% |
8 |
CVSカウンターファストフード | テイクアウト | 6,435億円 |
105.6% |
9 |
ファミリーレストラン宅配 | ホームデリバリー・ケータリング | 208億円 |
105.6% |
10 |
シュークリーム専門店 | テイクアウト | 124億円 |
105.1% |
2017年は76業態で前年比プラスが見込まれる。伸び率1位から3位までをファストフードが占めた。この他6位にもランクインし、トップ10のうち4業態がファストフードとなった。また、テイクアウトはトップ10のなかで最も市場規模が大きいCVSカウンターファストフードと、シュークリーム専門店がランクインした。カテゴリーは異なるものの、6位にはステーキ(ファストフード)、7位にはステーキ・ハンバーグレストラン(西洋料理)がランクインするなど、ステーキを主とする業態の伸びが予想される。
◆注目成長市場(138業態には含まない)
1.ローストビーフ丼
2016年 |
2015年比 |
2017年見込 |
2016年比 |
|
市場規模 |
44億円 |
3.7倍 |
64億円 |
145.5% |
"肉ブーム"が起こる中、ローストビーフ丼が人気メニューである「Red Rock」が2014年に東京へ進出し、メディアで取り上げられたことから注目を集めた。ローストビーフは赤身でヘルシーなことから女性に支持され、手ごろな価格と山盛りローストビーフのダイナミックな盛り付けが反響を呼び、SNS上での盛り上がりも相まって需要が高まった。
2016年は上位チェーンの新規出店に加え、ローストビーフ丼をメインメニューとして展開するチェーン店が大きく増加したこともあり、前年比3.7倍と市場は急拡大した。2017年も人気が続いていることや、上位チェーンの地方都市での需要開拓が進んでいることから拡大が見込まれる。
ステーキ専門店や牛カツ専門店などでも赤身肉のメニューが増加し人気を博していることから、ローストビーフ丼というメニュー自体の新規性・希少性の低下が懸念される他、SNSでの人気は一過性のブームで落ち着いてしまう可能性もあり、リピーターの獲得や消費者層の拡大ができるかが今後のポイントになると考えられる。
◆調査対象
| No.1収載業態 | ファストフード(20業態)、テイクアウト(16業態)、ホームデリバリー・ケータリング(8業態)、交通機関(5業態)、レジャー施設(10業態)、給食(7業態) |
| No.2収載業態 | 料飲店(10業態)、ファミリーレストラン(9業態)、喫茶(11業態)、西洋料理(12業態)、日本料理(14業態)、東洋料理(8業態)、エスニック料理(3業態)、宿泊宴会場(5業態) |
| 注目外食企業事例35社 | リーディングカンパニー13社/ミドルステージカンパニー10社/アーリーステージカンパニー12社 |
| 海外における外食産業 | 日系企業2社/現地企業2社 |
| 注目成長市場 | カフェレストラン、スタミナ丼、ローストビーフ丼 |
※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。
