PRESSRELEASE プレスリリース
2017年は前年比6.1%増の3,044億円、2018年は前年比7.1%増の3,260億円の見込
今後ユーザー需要の変化・移行で、さらに拡大の可能性
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 清口正夫 代表取締役)は、海外における需要増大の影響や、厚生労働省が就寝前のカフェイン摂取を控えることを推奨するなど、日本でも近年高まりを見せるデカフェ・カフェインレス(ゼロ)ニーズの現状を調査した。その結果を「デカフェ・カフェインレス(ゼロ)市場の現状とポテンシャル探索調査 2018」にまとめた。
この調査では、カフェインを含有していない(カフェインゼロ)こと、または、カフェインを一定量除去した(デカフェ、カフェインレス)ことを商品名に冠している、ないしパッケージに表記している飲料・嗜好品(コーヒー、日本茶、緑茶、麦茶、ブレンドティ、紅茶、その他茶、機能系ドリンク、炭酸飲料、その他飲料)を対象に市場を調査し、参入メーカーやコーヒーチェーンの戦略、カフェイン除去技術の動向などの分析結果をふまえ、今後の市場を展望した。
◆調査結果の概要
1.デカフェ・カフェインレス(ゼロ)の国内市場

市場は2010年頃から急拡大しはじめた。2010年は「コカ・コーラ ゼロフリー」(コカ・コーラシステム)の発売や2005年からノンカフェインと表記されている「アサヒ 十六茶」ブランド(アサヒ飲料)の伸長が市場を押し上げた。
2011年は東日本大震災の影響を受けるも、缶コーヒーでカフェインレスの「ワンダ アイムフリー」(アサヒ飲料)が発売されるなど、盛り上りがみられた。また、“健康に良さそう”というイメージからオフゼロ商品に対する需要が増加していることも追い風となり、カフェインでもオフゼロ商品の投入が増えはじめた。
もともとカフェインを含んでいない茶系飲料が市場の大部分を占めていたが、2015年頃から“デカフェ”という表現が登場し、健康・美容意識の高い女性を中心にコーヒー系飲料でも需要開拓が進んだ。特に、2016年は「ボス」ブランド(サントリー食品インターナショナル)のデカフェ商品が投入されたことで、リキッドタイプのコーヒー系飲料は大幅に伸びた。リキッドタイプが盛り上がりをみせる一方、インスタントコーヒーやリーフタイプの紅茶などの嗜好品タイプはカフェインレス商品の味の進化と商品数の増加によって、堅調に市場が拡大している。
2017年は夏場の天候不順や終売商品などの影響もあり、リキッドタイプではブレンドティやコーヒー系飲料などが前年割れとなったが、市場規模が最も大きい麦茶が引き続き二桁成長し、炭酸飲料が「コカ・コーラ ゼロカフェイン」(コカ・コーラシステム)の投入により伸びるなど、市場は前年比6.1%増の3,044億円となった。
2018年は嗜好品タイプの好調が続いていることに加え、リキッドタイプも麦茶、炭酸飲料が続伸している。また、「爽健美水」(コカ・コーラシステム)や「アサヒ クリアラテ from おいしい水」(アサヒ飲料)など、新たな飲料カテゴリーからもカフェインゼロ商品が登場し、市場は前年比7.1%増の3,260億円が見込まれる。
カフェインを多く含むコーヒー系飲料や茶系飲料などに対する需要は巨大であることから、今後一部ユーザーの需要が変化・移行すればデカフェ・カフェインレス(ゼロ)市場はさらに大きく拡大する可能性がある。
2.コーヒーチェーンの動向
一部のコーヒーチェーンでデカフェメニューが増加しつつあるが、2020年の東京五輪に向けて欧米人を中心としたインバウンドによるデカフェ・カフェインレス(ゼロ)需要の増加に対し、他のコーヒーチェーンでもデカフェメニュー強化の動きが徐々に見られはじめている。
◆調査対象
| リキッドタイプ | コーヒー系飲料、日本茶、麦茶、ブレンドティ、紅茶、その他茶、機能系ドリンク、炭酸飲料、その他飲料 |
| 嗜好品タイプ | インスタントコーヒー、レギュラーコーヒー、紅茶、緑茶、麦茶、その他茶 |
※一部の数字は四捨五入しています。このため合計と一致しない場合があります。
