PRESSRELEASE プレスリリース
―2020年に本格的に市場が立ち上がり、今後は大型二輪車を中心に搭載が進む―
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、運転者の安全や快適な乗り心地を実現するために、センサーやカメラで検知した周辺情報の表示、警告、また、運転者に代わって制御支援などを行う二輪車用先進運転支援システム(ARAS)の世界市場を調査した。その結果を 「二輪車用先進運転支援システム(ARAS)市場動向調査」にまとめた。
この調査では、二輪車用先進運転支援システムであるアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、衝突予知警報、死角検知、交通標識認識アシスト、インテリジェントヘッドライトの世界市場を調査・分析した。また、ARASを開発・製造・販売するベンダーの動向や主要二輪車メーカー4社の今後の採用計画を捉えることで、将来を展望した。
四輪車用先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver Assistance System)の普及が急速に進む一方、ARAS(Advanced Rider Assistance System)の普及は遅れている。しかし、二輪車は事故により運転者が重傷を負うリスクが高く、安全性能の向上に対するニーズは四輪車以上に高い。これを受けて、各二輪車メーカーが開発を進めており、2020年にはイタリアの二輪車メーカーであるDucatiがARAS搭載車を発売し、実用化に踏み切った。他社もこれに追随する動きを見せており、ARASの搭載は研究・実証段階から実用段階へと移行している。
◆調査結果の概要
■二輪車用先進運転支援システム(ARAS)の世界市場
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2021年見込 |
2020年比 |
2035年予測 |
2020年比 |
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23億円 |
3.8倍 |
4,450億円 |
741.7倍 |
ACC、衝突予知警報、死角検知、交通標識認識アシスト、インテリジェントヘッドライトを対象とする。
2020年にDucatiがARAS搭載車を発売したことで、本格的に市場が立ち上がった。2021年の市場は搭載車種が少ないことなどから23億円にとどまるとみられる。二輪車世界市場(新車販売台数)におけるACC、衝突予知警報、死角検知の搭載率は、2021年はそれぞれ1%に満たないものの、2035年には4%前後になると予測される。
製品別にみると、2020年にACCと死角検知の市場が先行して立ち上がり、当面はACCが市場拡大をけん引するとみられる。中でも、ACCは大型二輪車(400cc以上)を中心に搭載が進み、大型二輪車における搭載率は2035年には90%超にまで拡大し、続いて中型二輪車(126~400cc)で採用が進むとみられる。衝突予知警報はACCと同じハードウェアを使用しソフトウェアを組み替えるだけで実現できるが、センサーの誤検知対策など制御面に課題が残されているため、市場の立ち上がりは2021年になるとみられる。その後は2024年頃に交通標識認識アシスト、2025年頃にインテリジェントヘッドライトの市場が立ち上がると予想される。
◆注目の市場
●アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)
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2021年見込 |
2020年比 |
2035年予測 |
2020年比 |
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17億円 |
4.3倍 |
1,900億円 |
475.0倍 |
ACCは先行車との車間距離をセンサーなどで測定し、自動的に速度を調節して追従する車間距離制御システムである。ACCはARASのベースとなる技術であるため、主要二輪車メーカーであるDucatiやBMW Motorrad、KTM、川崎重工業などが採用している。2020年は先行してARAS搭載車の販売を開始したDucati向けなど需要は限定的であったが、2021年はBMW MotorradやKTMが搭載車の発売を開始したことから市場は前年比4.3倍の17億円が見込まれる。今後は採用二輪車メーカーの増加や導入車種の拡大などにより伸長し、2035年には400cc以上の大部分となる300万台に搭載されると予測される。
◆調査対象
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二輪車用先進運転支援システム |
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・アダプティブ・クルーズ・コントロール |
・死角検知(BSD) |
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(ACC) |
・交通標識認識アシスト |
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・衝突予知警報 |
・インテリジェントヘッドライト |
